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北の奔流は北国の爺様が実釣に基づいてお届けする岩手・秋田の河川釣り情報です。



アユ釣行2017 7月(229) 8月(167) 9月(156) Σ552+α

月日 河川名 サイズ 備考
17-09-20 秋田 桧木内川 16〜17 2+α 7月豪雨で大打撃、寂しい最終盤
17-09-15 秋田 米代川花輪地区 16〜20 18 突然の濁りで強制終了
17-09-11 秋田 桧木内川 16〜17 15+α オトリ替え、実釣2.5時間
17-09-08 秋田 米代川花輪地区 16〜20 60+α 最終盤間近なのに今季最高の釣趣
17-09-07 秋田 米代川花輪地区 16〜20 40+α 水位落ちて釣況好転
17-09-05 岩手 気仙川、稗貫川 16〜19 8+4+α 最終盤間際、終わった感充満
17-09-01 秋田 米代川花輪地区 16〜20 9+α 高水20センチ、午後工事濁り

17-09-20 秋田 桧木内川

  

薄日がこぼれてぼんやり暖かい桧木内川街裏桜並木である。
堤防にはコスモスが咲き乱れる中、何処からか名残惜し気に鳴くアブラゼミの声がしている。
昨夜の雨で増水はやや20センチ、強めの濁りが入っているためか、川には釣り人の姿は皆無である。
10:00、意を決して藤枝オトリ店前の透明度20センチの流れに立ち込むオラ。
予報では午後になると雷雲が発生して大荒れになると言うから、午前中だけの勝負になるはず。
かつて知ったるこのエリアながら、高水と足元さえ見えぬ濁りに躊躇しながらも一歩踏み出す。
終盤ツ抜けができなくなった日が竿仕舞いと決めているオラ、今日こそは確実にそんな日になろう。
はたして最初の1尾は開始30分、ヘチの石裏からまだまだ元気なビリ。
その後はカミへシモへと移動を繰り返しながら、オラが有する全ての引き出しを開けて野アユを誘う。
精魂尽き果てた実釣3時間、ここまでカウントサイズは僅かに2尾、ビリを加えてもツ抜けならず。
朝から西の空に発達していた雷雲がいつの間にやら上空に広がって、照度は一気に落ちた。
やがて頭上に炸裂する雷鳴一発、オラは慌てて竿を畳み曳舟の中身を全てリリースした。
予報通りぽつぽつと雨粒も落ちてきて、朝の穏やかなみちのく小京都角館の景観は一変した。

大きな3度の出水に耐えて復活した桧木内川、かなりの数が淘汰されたとは言え、掛かる野アユは小粒だけに錆はなく、今回の出水が治まればまだできる状況である。
しかし街裏鵜ノ崎から玉川合流までの釣り専用区にも明日からは網が入る。
さらには盛期の頃の生態とは異なる終盤野アユ。
次第に失われてゆく釣趣に得も言われぬ寂しさを味わう季節である。
オラは本日を以て潔く竿を置く決心をしたが、当分の間は黄色い幻影アユロス症候群に悩まされる。
北東北2018年の解禁まであと285日・・・・。




17-09-15 秋田 米代川花輪地区

  

09:00、オトリ缶を沈め目の前のチャラ瀬にオトリを放つと間髪を入れず16センチの小アユが掛かる。
先日の増水を機に一気に魚影が薄くなったとの噂を払拭する好反応であった。
オトリを少しずつ沖目に出して行くごとに型は良くなり、今季を締めくくる釣行とすれば好感触。
そして8尾目のツルピカ20センチを獲った時、何やら上流からの気になる濁り。
それは次第に濃くなりやがて赤濁り、チャラ瀬10センチの足元さえ見えなくなった。
スタートから30分、順調に推移していた野アユの反応はぷっつり途絶えた。
濁りは濃くなったり薄くなったり、釣友K氏が到着するころには絶不調の真っただ中。
それでも時間の経過と共に濁りに馴染んだ野アユが忘れたころにポツリと掛かる場面はあったが、好調な出だしの頃とはまるで違って追い掛かりではない。
楽しみにしていた良型が潜ンでいるはずの深瀬は全くの無反応、掛かるは流下ゴミの根掛かりばかり。
オラは堪らず濁りの根源を確かめにクルマを走らせる。
稲村橋カミに2台の重機が河川工事、さらにその上流でも工事が進められているらしい。
上空にはいつの間にか発達した積乱雲、冷たい風が吹き出して、まさかの雨も落ちてきた。
いい気持ちのままで今季を終わりたいとする本日の釣行は、中途半端のまま強制終了となった。
このままでは終われないオラ、一応オトリ3尾を持ち帰ったが・・・。




17-09-11 秋田 桧木内川

  

週末の釣行に備えてオトリ替えを目的に桧木内川へと走る。
連日たくさんの釣り人が攻め、魚影はすっかり薄くなっていると言われる中流部監視員詰所前。
13:00、厚い雨雲、雨が降り出さないうちに最低3尾の元気アユを獲らなくては・・・。
オトリが野アユに代わるまでが我慢の泳がせ15分。
やがて小ぶりながら桧木内ならではのとびっきり元気印が目印を飛ばす。
水位が落ちて全面トロチャラ、通常の引き釣りでは全く釣りにならないところを完全カミ泳がせで僅かな流れの変化の中へ吸い込まれる度に、目印が勢いよくはじける。
しかしそこにはもう良型はなく、大きくても17センチ止まりと物足りないが仕方がない。
実釣2.5時間、結構忙しい思いをするもカウントサイズは僅かに15尾。
その中から次回用に4尾を残して後はリリース。
さて、今夜はどれだけ降って何処まで水位が上がるのか。
降り方次第では今日の釣りが今季最後になってしまうかもしれない。




17-09-08 秋田 米代川花輪地区

  

予定していた桧木内川では竿を出さず、急遽R341を玉川温泉経由で北上、再び鹿角に戻ってきた。
09:30の米代川花輪地区、8月中には殆どなかった微風晴天のアユ釣り日和。
既に要所には釣り人の姿、オラは比較的空いている河原にクルマを下ろす。
川に一歩踏み込むとビリアユの群れがザワザワと散った。
意外に少ないハミ跡だが、今日もまたアユの気配は充満している米代上流部であった。
先ずは太い流れを後回しにして、ヘチの細流を泳がせてみた。
風がなく泳がせコントロールが容易な中、石裏の波立ちに差し掛かった瞬間いきなり目印が走る。
これぞ泳がせ釣りの醍醐味、型は小さいが炸裂する天然遡上特有のパワー。
終盤に至って今季初とも言える素晴らしい釣況は、この1尾から始まったのであった。
オラの釣りはアタリが遠くなったところで、さっさと見切って1ヶ所に拘らず脚で稼ぐ釣り。
上下500m、釣り人の間を縫うように16センチ以下をリリースしつつも着実に舟残りが増えて行く。
水位低下と共に垢の着いた流心から出る良型を求めて、このところ忘れかけていた瀬釣りに専念。
ノーマル仕掛けの限界を感じながらの引き泳がせ釣り、上手く嵌って満杯の曳舟のお替りも・・・。
最大でも20センチ、アベレージ18センチは早瀬からの引き抜きとすれば非力なオラには丁度いい。
この日ビリはなく全てがカウントサイズだったが、最終的にはやや17センチ未満をリリースして60尾、昨日の40尾を加えて100尾を、ストックのなくなった我が家へ持ち帰ったのであった。



17-09-07 秋田 米代川花輪地区

  

曇天の米代川上流部10:00、気温は高めで推移しているが、今にも降り出しそう。
果たして1週間前とは状況が替わったはずだが・・・。
ヘチではビリが跳ねアユの気配は充満している中、期待を込めて目の前のチャラ瀬にオトリを入れる。
間髪を入れず野アユの反応、直後の1尾目は16センチの小型。
しかし一瞬手のひらに残った久々のアユの香りに感動する。
その後は飽きない程度の釣況、脚で稼ぐオラの釣りに応えてくれる米代川であった。
釣況は1週間前とは雲泥の差、雨が降り出した昼過ぎには流心の太い流れからも連発するようになった。
遠慮がちなヘチやチャラ瀬から、良型の多い流心に狙いを切り替えた。
前回真っ白だった流心にも垢が着き始めたことから、米代川はもう完全に蘇っていた。
この水域でこれほどの遡上アユは、もうかれこれ20年も見ていないオラであった。
7月8月で3回の大きな出水の後の米代上流部だが、良型は落ちても中小型は完璧な復活を見せている。
しかしもうじきアユは終焉を迎える時期、魚体には雌雄の特徴が表れてきた。
いいところあと1週間程度であろう・・・。

明日は阿仁川も覗いてみるつもりで早めの納竿、阿仁前田で温泉に浸かり飯も食ったのだが・・・。
結局、桧木内川のその後が気になり深夜の峠を越えた訳で・・・。




17-09-05 岩手 気仙川、稗貫川

  
  

1ヶ月ぶりに訪れた気仙川だったが、ガラ掛けと投網の解禁で既に良型は獲り尽され魚影は薄い。
哀れな姿態をさらす良型の雄とビリが幾つか掛かっただけで、カウントサイズでのツ抜けはならず。
今季の気仙アユは二度三度と襲った大出水と、8月の低温と酷い日照不足が終焉を早めたようだ。

まだ高水の残る内陸河川稗貫川、ここもまた垢着き悪く白ッ川。
例年なら24〜25センチが釣れるこの時期、流心には良型どころかアユの姿がない。
新幹線カミ、ヘチでアユらしき跳ねを見つけ竿を出してみる。
浅場に着き始めたばかりの垢を求めて群れているのか、静岡産と思しき17〜15センチの色白痩身を数尾獲るもそのピンスポットだけに限られ、範囲を広げてみたが全く追い気は感じられなかった。
次回以降は日本海側河川を放浪する予定。



17-09-01 秋田 米代川花輪地区

  
  

増水収束中の米代川上流花輪地区、平水からはまだ20センチほど高水、濁りは取れたが全面白ッ川。
9月に入った途端に朝の気温は一桁台にまで低下、良く晴れている割には日陰に入ると肌寒い。
水温もかなり低下している模様で、橋から見下ろす流れの中に魚影は殆ど見当たらない。
こんな日は朝から竿を出してもオトリをダメにしてしまうだけと、午前中いっぱいコーヒータイム。
正午、満を持して入川した高屋橋には、Sサイズながらそこそこの魚影を確認。
流心は激しい垢飛び、狙いは両ヘチの残り垢。
最初は足首ほどのチャラ瀬から、覚悟していた通りやっぱりビリアユ。
小さいとは言えオトリが替わって少し押しの強い部分を探るも、野アユの追いはことごとく得られず。
しかし時間の経過と共に忘れたころにポツリとオトリサイズが掛かるようになってきた。
増水直後の野アユは見事なほどの色白痩身、ヤル気も希薄でカミへシモへと脚で稼ぐ釣り。
やがて上流から工事濁りが入ってくると、夕方のゴールデンタイムにも拘らずアタリは途絶えた。

何年ぶりかで大量の天然遡上が到達した米代川鹿角漁協管内、この高水が癒えて垢着きが回復した時、もう一度増水前のようなパラダイスの出現を望むわけではあるが・・・。
季節は早くも9月、もう後がない北東北のアユ釣りなのである。





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  • 1944年宮城県生・岩手県盛岡市在住・古き良き時代の電気設備技術者。
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