ヤマメ釣行2022
22-05-19 稗貫川
ぼんやり薄曇が広がってても概ね晴天。
こんな日は気温が上がるから夏日となるのは必至。
上流早池峰ダムの放水流量の調節かここ数日稗貫川は水位を下げている。
下流域のチャラ瀬に漕ぎだしてみると先日放流したアユと思われる一塊の魚群が走った。
既に12〜13センチのこれらは、解禁までの1ヶ月半で20センチ近くにまで成長するに違いない。
中流域大沢橋、緑の風が気持ちいい。
エサは何処でもザクザク捕れるクロカワムシ。
小場所を丹念に攻めると飽食して良く肥えたヤマメが軟弱ロッドを絞り込んだ。
近年は鵜の食害などで生息数を減らしているウグイなどに邪魔されることもなかった。
実釣4時間、途中から風が出てきたが、比較的ツ抜けは容易な稗貫川であった。
沿岸河川のヒカリ釣りが終わりアユが始まるまで40日、あと何回かヤマメ釣りを楽しみたい爺様である。
22-05-06 小本川
北上高地岩泉地域の広大な原生林を源とする小本川は、人々に豊かな恵みと安らぎを与えていた一方で、時として荒れ狂う激しい一面を見せる。
平成28年台風10号の未曽有の大雨により川は氾濫、流域の人々の多くの命を奪った。
その翌年から本格化し現在に至る地域住民の命や財産を守る災害復旧工事によって、川は昔の面影をとどめない平野部を流れる大河にも似た全くの別物に生まれ変わりつつある。
ここはこれほどの砂泥と小砂利だけの川だったかと思い知らされる景観には、かつての良き時代を知る人々に喪失感を抱かせてしまうのである。
しかし時が経てば出水の度に砂泥は流され洗われて、隠れていた岩盤や石が現れ瀬や淵が形成され、工事直後の直線的な流れに次第に変化を与えていくはずだ。
岸辺に葦などが自生し樹木が育つと、居付く魚類も増えてやがて昔懐かしい小本川の流れを取り戻すのが自然の摂理であると信じたい。
さて、08:00、本日の入川ポイントは前回の袰野堰堤シモと堰堤カミ。
明らかに魚影は薄くなり既に降海が終わりつつあることが窺える。
釣れれば銀ピカの美しい魚体、パワーも備わって面白いがなかなか釣れない。
そのうち沿岸河川特有の風が出て、仕掛けが吹き上げられ微妙なアタリをとる釣りができなくなった。
開始から2時間でギヴアップするまで20尾の釣果。
その後アユ釣りの参考までにと中流部の心当たりの場所を観て回るも、下流部漁協管内におけるアユ釣りポイントは殆ど存在せず無念のまま帰途についた爺様であった。
22-04-25 小本川
平成28年の台風被害で大きく姿を変えた小本川、その後の復旧工事でさらに姿を変えつつある。
アイロンをかけたように直線的に仕上げた護岸の中下流域、何処までも広く浅く泥と砂と小石底の流れに変わった。
もう半世紀も前にはなるが、爺様が見よう見真似でアユ釣りを始めたころの自然豊かな面影など残ってはいない。
さらには復旧工事が今まさに続いており、何処も彼処も工事現場なのでブルやショベルが行き交っている。
それでも近年は多くのサクラマスの遡上が観られ、ルアーマンの姿が少なくはない。
サクラマスが遡るならヒカリが釣れるはずと読んだ爺様、08:00の袰野堰堤にて釣り支度。
山桜が終わった周辺の山々は全ての落葉樹の芽吹きの時期、まるで秋を思わせる色合いが美しい。
殆ど手付かずで残った堰堤下流部の貴重な流れはまだ水位が高く、近年足腰の衰えを覚える爺様は岸辺からの釣り。
それでも狙い通りに綺麗なヒカリがポツリポツリと極軟調ロッドを絞り込む。
流心からはズシンとした大物の手応えがあるも、小物釣り仕掛けの01ハリスでは全く対応できず。
ここは良型レインボウや、この時期には産卵のため遡上するマルタウグイが留まる場所だ。
爺様は10分ほどのやりとりを制して尺を遥かに超える1尾を獲ったが・・・。
結構風も出て来て根掛かりはするやら葦絡みは多いやら、一人マツリなども何度か発生で散々な思いする。
仕掛けの補修など細かい仕事にその都度苦戦、短パラを起こしては大声を発する眼鏡を忘れた爺様。
そんな訳でして、今日のところは2時間20匹(全ヒカリ)で早々に納竿。
あと10センチ水位が低下したら、もう一度出かけてみたいと・・・。
この後南隣の摂待川と閉伊川本流川井地区で竿を出してみるも、特記すべき釣果には恵まれず。
22-04-19 気仙川
住田町気仙川、山間の上流部でももうサクラの開花は見られる。
08:00の八日町エリアはウグイスの声が聞こえて雰囲気はいい。
しかしながら釣り人は全く見かけないが、サカナも全く反応してくれない。
30分間全く釣果のないままに5Kmほど下流へ場所移動すると、ザラ瀬からいきなりヒカリがでた。
ここでは前回も食らった頭上に張りだした枝への仕掛け絡み、変化のある流れでは根掛かりも多発。
1.5時間、2仕掛けを失って比較的良型のヤマメは混じったものの9匹でギヴアップ。
その後、世田米の町裏まで下がってみたがアタリは貰えず、吹き始めた風にも往生して竿仕舞い。
本日の釣行は実釣2時間半、河原で早い昼食を摂って午前中に家に帰り着いた爺様であった。
22-04-11 鵜住居川・気仙川
復興支援道路R106を東進、宮古で訳の分からぬ迷路のようなジャンクションを経て三陸道に乗った。
10時、クルマの外気温計が29℃を指している。
後で確認すると午後には31℃を超えて真夏日になったらしい。
大槌ICで降りて強めの熱風吹く鵜住居川に出た。
軽い仕掛けの振り込みはままならない吹き下ろしの風、その間隙を縫って対岸スポットに打ち込む度に小型のヤマメと良型のヒカリの小気味のいい引きを味わった。
たっぷり着込んできた爺様はとにかく暑いので、クルマに戻る度に着衣を脱ぎ捨てて終いにはシャツ1枚になった。
川は初夏を通り越してもうアユ釣りをしたいほどの盛夏の様相であった。
なんとかツ抜けをしたところで南隣の甲子川へと移動してみる。
ここもまた風が強く水飛沫がたつほどで釣りは諦めた。
釜石道を西進、滝観洞ICで降りるとそこはもう気仙川最上流域である。
川見をしながら前回のポイント八日町エリアまで15分ほど下がる。
ここもまた風があるが山間だけに何とかなりそう。
しかしそこは人気エリアとあってかなりの釣り荒れ、仕掛けが吹き上げられ頭上の木に絡むやら、根掛かりが多発するやらで1時間頑張ってやっと3尾と低迷。
下流へ小移動するもアタリは遠くやっぱり1時間3尾、良型ヒカリには恵まれたものの15時になったところで納竿とした。
22-04-05 気仙川八日町地区
気仙川八日町09:30、周辺の山は霧に巻かれ陽射しなく肌寒い。
風がないのだけは誠にありがたい。
支度をして川に降りるとそこは若干高水の岩盤の流れ。
ロッド:6.5m、水中イト015フロロ、エサは持参のイタドリ虫。
いきなり1投目からヒカリ、続いて一回り大きなヒカリ18センチ。
好調な出足だったが、こんな日は後が続かないものだ。
数日前に見えないマナコで作った細軸小鈎は極めて折れやすく損耗が激しい。
加えて根掛かりや頭上の桜にミチイトが絡むやら餌箱をひっくり返すやらで釣果は増えない。
釣りをしているよりも仕掛けの手直しの時間が遥かに長いなんとも情けない爺様の釣りだ。
トロ瀬でモジリ、水中にキラリとヒラ打つ姿も確認できサカナは居る。
カゲロウの羽化が始まって虫エサには見向きもしない時間帯が続いた。
開始から2時間半、ヒカリ6のヤマメ4となんとかツ抜けは出来た。
少し下流テポドンポイントへ移動してみる。
水の色が悪い・・・、サカナの気配がない。
岩盤淵で粘って1時間、小マメが3匹来たところで本日は早上がりとした。
今年の気仙川、いいのか悪いのか判断できず・・・。
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