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北の奔流は北国の爺様が実釣に基づいてお届けする岩手・秋田の河川釣り情報です。



アユ釣行2023−9月     7月8月9月

 日付 河川名 サイズ 釣果 備考
釣行日数:26日 累積釣果:458尾(7月177・8月221・9月60)
平均釣果:17.5尾 最多釣果:42尾/日 最少釣果:0尾/日)

 23-09-15  阿仁川 18〜23  20   
 23-09-07  阿仁川 18〜24  21   
23-09-04 閉伊川 23〜25 8
23-09-01 閉伊川 18〜23 11

23-09-15 阿仁川



  



10:30阿仁前田、釣り日和、爺様が狙っているのはキクチおとり店前降り口付近のチャラ瀬。
釣り人は爺様を入れて5人、広い川幅の中に散発的に跳ねを見たがサカナの気配はかなり薄く思えた。
ここは解禁から連日釣り人が絶えることはなく、75日間攻められ叩かれ続けた阿仁川一番の激戦区だ。
既に最終盤を迎えている野アユだけに、5尾も獲れたら合格点だと思いつつ左岸ヘチからオトリを放つ。
ゆるい流れを遡る養殖オトリが露出した大石の陰に差し掛かるや、たちまち野アユが反応してくれた。
23センチを超える雄アユだが、とにかくものの1分でオトリは替わった。
ここは沖のポイントへ底石伝いに漕ぎ渡る浅い瀬で、盛期の頃なら釣り人の往来が激しく、ライブカメラの映像を見ていても、ここでカミ飛ばしをするアユ師など殆どいないようだった。
激戦区の中の竿抜けポイント、やはり野アユはそこに残っていた。
爺様は1時間半頑張って8尾を獲った。
今日は釣り人が少ないので心置きなく泳がせ釣りができるはずだったが、泥被りと渇水高水温下で発生した藻により何度も根掛かりがあった。
野アユを散らさぬように根掛かりを外したものの、やがてポイントが潰れて野アユの反応は途絶えた。
終盤のこの時期だけに、この狭小のスポットに再び野アユが戻ってくるまで30分は要するだろう。
その間、右岸葦際に渡ってみたがが、小ぶり18センチを2尾追加したのみであった。
下前田温泉下の広いエリアをあちこち歩き回り探ってみたが、誰しもが竿を出したくなるA級ポイントはことごとく空家になっていた。
広く歩き回り竿を出してみた結果は、一見アユなど着いていそうにない左岸降り口付近だけが灯台下暗しの完璧な竿抜けなのであった。
午前の部の爺様は何とかツ抜け、瀬釣りに拘った同行のK氏は2尾(最終5尾)であった。
14:00、遅い昼食後はやはりそこからのスタート、午後の部は1時間半で10尾を追加した。
15:30、爺様のカミ飛ばしを知ってか知らずか他の釣り人が、カミ手の穏やかなトロ場を漕ぎ渡ったことにより野アユの補給源が潰れたため、心残りはあるものの早々に竿仕舞いとした。
渇水が長期化した時に見られる皮の硬さや終盤アユの生態からくるものか、宙バレとロケット発射が4回もあったが、最終盤の友釣りとすればよく頑張った方ではあったと思う。
結局今期の竿納め釣行は3回目となったが、これを以て23年度アユ釣行は千秋楽打ち止めである。



23-09-07 阿仁川





今期最終釣行(2回目)はやっぱり阿仁川。
未明に雨があったらしく水位は微増ながら濁りが入っている。
水温もかなり低下している模様で、終盤の釣りだけに午前中は厳しい状況になりそうであった。
そんな中、オトリの注文が入った。
先ずは以前に何度も楽しい思いをした阿仁合の向山橋カミのチャラ瀬に入ってみた。
流れの形は爺様の記憶とは異なるものの、ここはやっぱりチャラ好き爺様には好みのポイントだ。
しかし掛かれば23〜25センチの良型なのだが、さすがにオトリには向かず魚影もあまりに薄い。
午後には必ずや状況は変わってくるのは明白ながら、そこまで待ち切れず2時間4尾で下流桂瀬へ移動。

桂瀬大橋シモ、爺様の鉄板ポイントもまた最終盤ともなれば前回までとは異なる雰囲気。
オトリ用としては丁度いい20センチ前後ながら、いつものスポットでは思うような反応が出ない。
チャラ瀬の落ち口や早瀬のど真ん中に、前回までとは異なる野アユの着き場があった。
野アユも雌雄ともに産卵期特有の特徴が現れてきている。
しかし産卵場へと落ちていくまでにはまだもう少し間がありそうだ。
なかなか水面が切れず、チャラ瀬の中を疾走するハイパワーの野アユを爺様はしっかり堪能した。
このあと9ヶ月半もの気の遠くなりそうなオフの暮らしが待っている。
竿仕舞いが憚られるもついに予定刻限の15:00、まだ陽射しの強い陸に揚がった爺様であった。



23-09-04 閉伊川



  

アユ釣り最終盤にきてツ抜けが出来なかった時が竿納めと決めている爺様。
雨降る閉伊川でとうとうその日を迎えてしまった。
09:00入川、カラ川の下川井地区、爺様にとってはかなり昔のヒカリ釣り以来であった。
そこはヒラ打ちもなければ跳ねも殆ど見えない岩盤底が点在する平瀬である。
持参したオトリは元気度の落ちた1匹だけ、1時間半歩き回ったが全く反応を得られない。
これでダメなら今日は諦めるつもりで、シンカー装着の岩盤溝引き泳がせで待望の1匹目を獲った。
それはハナカンを通したくないほどの良く肥えた雌24センチだったが、止むを得ずオトリにする。
水中イトをPE系008に張り替えたが、次に来た野アユはさらに大きく、慎重に寄せ獲りでネットイン。
このエリアでは全てが大きく、やっと反応が出てもハリス切れなどで7打数5安打。
これでは次回のための丁度いいオトリ確保にならぬと支流刈屋川に移動した。
時折激しくなる雨の中、此処でも魚影は薄く1時間以上も頑張ったが23センチが1匹だけ。
本日3ヶ所目はいつもの川井地区、前回同様にこの日もアユが大きな群れをつくり走り回っている。
反応があっても群れアユの中に取り込まれただけで追いアユのそれとは確実に異なる。
交通事故を待つような釣りを強いられるが、1時間でやっと3打数2安打、これも23センチ以上だった。
強まる雨の中、もう川には誰も居らず、このあと川は増水するに違いない。
すっかり濡れ鼠になって、いよいよ年貢の納め時となった爺様であった。
一日頑張ってツ抜けならず、しかも次回に使えるようなオトリ頃の確保は出来なかったが・・・。






23-09-01 閉伊川



 

北東北解禁から2ヶ月が経過してもう9月、野アユの生態にも目に見えて変化が感じられる時期である。
体側には繁殖期間近を告げる雌雄の特徴が明確に現われ、その動作にもこの時期特有のものがある。
5月に大群を成して溯上した北のアユたちは4ヶ月経って成熟し、この時期縄張り意識が薄れてこれまで何処に潜んでいたかと思うような大きな群をつくってはギラギラと揉み合いながら周辺を徘徊する。
やがて増水などをきっかけにして、一旦下流を向いた群は脇目も振らず高速で産卵場所へと下る。

今日の爺様は遅い出勤、閉伊川水系刈屋川で竿を出したのは11:00。
浅瀬を凝視しても魚影は見えず跳ねも全く見えないが、漕いでみると結構ハミ跡は見られる。
水深20センチの得意の緩いチャラ瀬、オトリを放って数m先でソフトなアタリで野アユが掛かった。
しかしその後が地獄、同じチャラ瀬を縦横に移動しながら泳がせるも反応はなく、1時間が経過。
やがて本流を攻めていた仲間が合流、一緒に周辺を探ってみたが思わしい釣果は得られず再び移動。
爺様はあちこち彷徨い歩きながらやや3時間の拾い釣りは7打数6安打。
野アユに勢いが感じられないのは、野アユの尾鰭の付け根には冷水病の病変らしきものが見られるが、これが原因なのかも知れない。
14:30、川井エリアに移動、堤防から見下ろす流れにはギラギラと大きな群れ。
しかしオトリを放ってみると群に同化しても相手にされず、ゴソゴソと糸ズレを感じるだけだ。
カミ飛ばしでやっと1尾獲り、カミの岩盤トロで気の遠くなるような泳がせ釣りで4尾追加。
これまでと全く異なる野アユの生態に、爺様はアユ釣り最終盤の雰囲気を感じながら竿仕舞いとした。




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  • 1944年宮城県生・岩手県盛岡市在住・古き良き時代の電気設備技術者。
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