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北の奔流は北国の爺様が実釣に基づいてお届けする岩手・秋田の河川釣り情報です。




アユ釣行2023−7月   7月8月9月

日 付 河川名 サイズ 釣果 備考
釣行日(回)数:13  釣果:177  最多尾数:37  最小尾数:0 
 23-07-31  閉伊川   17〜21  26  4Hr
 23-07-29  北上川  17  1  2Hr
 23-07-27  稗貫川 16〜17  2  2Hr
 23-07-24 沿岸河川   16〜18  8  4Hr
 23-07-21 沿岸河川   18〜21  14  3Hr
 23-07-14 大槌河川  19〜21  0  4Hr
 23-07-11 稗貫川   16〜17  7  2.5Hr
 23-07-09 鵜住居川   16〜21  22  10(15cm以下)
 23-07-07 閉伊川(川井エリア)  16〜17  14  3Hr
 23-07-05 稗貫川   17〜21  8  
 23-07-01 閉伊川(川井エリア)   16〜18  37  10(15cm以下)
         
23-06-11〜12 鬼怒川(氏家エリア) 17〜20
16〜18
8
30


23-07-31 閉伊川





10:00、閉伊川茂市の簗場到着。
オトリを購入後、支流刈屋川を覗いてみるが、釣り人も魚影も多くはない。
20年ぶりぐらいで竿を出してみたい思いもあったが、爺様は入川の容易な川井エリアへと移動した。
開始11:30、既に平水に戻ってはいるが新垢が着き始めたばかりで、魚影は確認できず果たして釣りになるものかと心配しつつチャラ瀬にオトリを入れる。
どうやら時折群れが回ってくるらしく、ゴソゴソッと触って、そして鋭く不規則に動く目印。
何度かの前アタリの後にようやく掛かったのは意外に良型20センチ色白痩身。
その後も同様の掛かり方をするが、この頃から風が強まってロッドが立たず引き抜きの角度を維持できず、果てはタモ受けコントロール付かずでバラシが多くなる。
それでも釣り人が少ないだけにエリアをほぼ独占しての脚を使う釣り。
目標値20尾を余裕でクリアしたところで竿仕舞い。
釣り人の多い状態ではせいぜい数尾で終わっていたかもしれない本日の釣行ではあった。




23-07-24 沿岸河川





三陸リアス沿岸の数ある湾には夫々大なり小なりの河川が流入している。
その中にはアユの人工放流がないのに結構アユの姿が見られると言う小河川が幾つも存在する。
純天然アユが育つその中の一つに本日も挑戦の爺様である。
下流部には釣り人の姿があったので、爺様は山深い上流部を覗いてみることした。
木漏れ日が射すとさらに美しく澄んだ典型的渓流相の極小河川、その流れに野アユの姿を見つけた。
浅場に戯れているのは15〜6センチだが、岩盤底に着いているのは紛れもない良型である。
問題は頭上の樹木をどう交わすか、何処を立ち位置にするのかが、釣果に結びつける決め手になる。
この日のために準備してきた改造5.7mロッド、いざ良型が掛かるとギクシャクきしむ特性に我慢できない出来損ないではあったが、かと言って8mロッドでは全く釣りにならない。
対岸の葦や頭上の樹木に何度も仕掛けを絡めながら数匹の小アユを獲り、2時間後に岩盤底から今季初めてなる良型を引き抜いたが、カメラを構える最中にリリースしてしまう不手際もあった。
ここはクマ出没の危険地帯、それを考えているうちに背後が気になって仕方がない。
その恐怖にも耐えきれず爺様は潮風が感じられる下流へ移動した。
超浅場を我が物顔に走り回る野アユたちを見つけた爺様は、8mロッドに持ち替えてこれをカミ飛ばしで狙うも全く相手にされず、1時間頑張っても2尾のみ。
短パラ爺様は此処で堪忍袋の緒が切れてまだ昼にもならないうちに竿を畳んだのであった。




23-07-21 沿岸河川



  

かなり遅出の爺様、東進して三陸沿岸の小河川着は13:00。
微量ながら毎年天然遡上はある中で、今年は評判通りに好調だったようで、平水清澄の流れの中には結構良型も見えていた。
しかし殆どが曳舟を沈める場所にも困るような浅いチャラ瀬ポイントだけに、盛夏には全く釣りにならない場合もあるはずで、此処での釣りは難易度が高い。
釣り人の気配を消すことも出来ない中で、オトリを泳がせて狙いのスポットへ誘導する訳だが、それがなかなか上手く行かず、露出する底石や対岸の葦の存在でワープ送り込みもやり難い。
魚影を散らさずに爺様が漕ぎ移動することはほぼ不可能だし、上手くカミ飛ばしが決まれば野アユに遭遇するチャンスは多くなるものの、全てをカミ飛ばしとすることも難しい。
あまりの小河川故に、8mロッドを持て余しつつそれでも3時間頑張ってやっとツ抜けだったが、全てが上等のサカナであったことが救いではあった。




23-07-14 大槌河川



両岸に鬱蒼と茂る葦のジャングル、全域が浅くてポイントが狭く、8mロッドを構える場所は少ない。
ここは大概のアユ師は敬遠してしまう大槌河川である。
本日はさらに渇水とあって、超チャラ瀬好きの爺様とてオトリの操作が難しい。
スタート時のワープで奇跡的瞬殺で獲った20センチ超のオトリをひっさげた爺様は、なんとか得意のふわふわ泳がせに持ち込もうとヨタヨタと移動をするが、選んだエリアにはそんなポイントは何処にも存在しなかった。
かと言ってクルマで大きく移動するのも億劫だからと、この場所で頑張り続けるのだが・・・。
奇跡の1尾の後は全くアタリを貰えず、1時間後に葦の根元でようやく2尾目かと思いきや、あまりバカ丁寧にやりとりしているうちに見事なロケット発射。
その後も野アユが掛かる度にキャッチミス、ロケット発射、宙バレ、ケラレ、肝掛かり、エラ掛かりの大手術、葦絡み、根掛かり、オトリの踏みつけ、仕掛けトラブル多発、海風によるコントロール不能、挙句にはフロロ0175の親子ドンブリ2発。
10年分のありとあらゆる不幸に見舞われて苦闘すること2時間半、爺様もとうとう堪忍袋の緒が切れてしまい竿を畳んだのであった。
この日、随分忙しい2時間半ではあったが、舟残りは計算したような見事な0尾だった。



23-07-11 稗貫川







勢いよく湧き上がる積乱雲、陽光には真夏のエネルギー、かと思えば突然雨が降ってくる。
遠く雷鳴も聞こえてきて、相変わらず不安定な大気状態である。
戴いた22センチのデカアユ1尾をタネにして5尾ほどを持ち帰ることができるのか心配だ。
解禁日には下流部にもデカアユはいたが獲り尽され、今は天然遡上と思しき小アユだけのはずだ。
仕掛け水中イトはアーマード006、丁寧に泳がす爺様、果たして何の魚信も得られない。
30分経過してやっと16センチが掛ったところで、仕掛けを0175のフロロに張り替える。
やはり泳ぎに変化が出てオトリの微妙な操作が容易になった。
上流部の豪雨で若干の増水と濁りがある中、ポツリポツリながら16〜17センチが追ってくれた。
15:30、大物に翻弄された挙句、今季初親子ドンブリを食らったところで竿仕舞いとした。



23-07-09 鵜住居川





  

本日解禁の鵜住居川、爺様の07:00到着は、あまりに遅すぎた。
狙っていたポイントは既に地元勢が竿間隔で並び、誠に賑やな釣り風景であった。
前評判が良かったようで、夜明かし組も含めて県内陸部からも沢山の釣り人。
釣況は芳しくはなくポツリポツリだが、釣れるのは殆どが20センチを超える良型のようだ。
なんとか隙間を見つけて爺様も竿を出してみると、直ぐに21センチが来たが、それをオトリにするとたちまち根掛かり・・・、人目が多すぎて回収出来ずに止むを得ずロスト。
人の少ない場所を求めてあちこち川見。
人が少ないのはやはり下流域、三陸道路橋梁を下流に見る河川敷に降りてみる。
ここは津波の大きな被害を受けた地域、対岸左岸に釜石北ICとサケマス孵化場の建物が見えている。
小石底の超チャラ瀬、深みには黒い底石の筋が見えているが、浮石かもしれない。
天然遡上が多かったようで、群泳する10〜15センチの小アユが確認できる。
下流部は数は釣れても良型は出ないといわれていたが、此処での一発目は20センチを超えていた。
水深10センチほどのチャラ瀬の中でも良型が掛かり激しく走り回る。
瀬肩のカガミの小アユの群れを避け、良型だけを釣るために早瀬とトロ瀬を攻めた。
3時間ほどその周辺を歩き回り22尾(15センチ以下のリリースは10尾)を獲った。
今日は何故か眼の疲労が激しく13:00終了とした。







23-07-07 閉伊川





11:00を回ったが、その後の時間が空いたので閉伊川に走ることにした。
目的はオトリの確保、いいヤツが5尾もあればいいのだ。
途中川見をしながらの1時間半のドライブ、川井到着12:30、許される釣り可能時間は僅かに3時間。
入川が楽であることから、解禁日に高水と濁りで釣りにならなかった街裏の緑地に入ってみた。
見える範囲には釣り人5名、当然好ポイントは空いてはいない。
爺様は敢えて超チャラ瀬だけを狙ってみる。
13:00スタート、フロロ0175を張って、徹底的に爺様得意のふわふわ泳がせで攻めてみる。
太い流れの引き釣りに比べて型は落ちるものの、なかなかいい掛かり方を見せてくれる。
水深10〜20センチのさざ波の中でキラリと反転して鈎掛かり、それはそれで実に爽快ではある。
得意の脚を使っての拾い釣り、14尾/3Hrは結構楽しめたと思う。




23-07-05 雫石川・稗貫川



  

本日解禁の雫石川で放流アユ全滅かとも思われる悲惨な状況を目の当たりにした爺様は、もう一つの本日解禁稗貫川に移動してきた。
近年ここもまたカワウによる被害甚だしく釣況は年々下降線を辿っている。
いつものポイントには10人ほどが先行しているが、やはり芳しくはなさそうだ。
しかし全くダメと言う訳ではなく、雫石川とは違ってポツポツだが良型がそれなりに楽しませている。
それを見て爺様は最下流の放流場所に移動。
先行者の上流側に入れさせていただき、12:00、この日初めて竿を伸ばす。
ここは本来中盤以降のポイント、魚信らしきものを感じるもなかなか鈎掛かりせず20分経過。
最初の1尾はこの時期とすればかなりの良型21センチ。
その後同サイズ3尾を追加して100m下流へ移動。
15センチほど高い水位、早い流れの瀬の中にキラリキラリと野アユが見えるが、それは追いアユではなくなかなかオトリに絡んではくれない。
意地の1時間で4尾を獲るも何れも16〜17センチ、最初の良型とは明らかに異なるサイズ。
北上川からの遡上もあると言うが、どちらかがそれであれば後半になっても楽しめるかも知れない。





23-07-01 閉伊川・川井エリア





  

梅雨真っ只中の北東北、岩手県内各地にもゲリラ豪雨が襲う。
早朝5時の閉伊川・川井街裏緑地の前の流れは、果たして前日比20センチの増水と強い濁りがある。
さすがに水温も低下している模様で、30分探ってみるが全くの無反応であった。
爺様は支流小国川の状況を見て回ることにした。
さすがは人気の支流だけあって、ここぞのポイントには全て釣り人の姿がある。
濁りは気になるほどではないが、この時間帯の釣況はかなり渋そうであった。
爺様は入川場所を求めてあちこち徘徊する中で、本流との合流点に誰も入ってないことを確認。
早速クルマを橋梁下におろし釣り支度。
先ずは濁りのきつい本流側を100mほど遡行して竿を出してみるが、ビリアユが1尾掛かったのみ。
橋カミの瀬肩に戻ってきた08:00、水位も目に見えて減ってきて濁りもかなりとれている。
15センチ前後の小アユの群れがあるのか頻繁に魚信を感じる中で時速10尾の小アユ釣り。
しかし11:00を回った頃から、濁りは殆どなくなり野アユがサイズアップした。
もう15センチの小アユは消えて17センチ前後ばかりが竿を絞る。
釣り人の数も5人ほどに増えたが爺様は意地汚くもその瀬肩を13:00まで死守したのだった。

ロッド:8mソリッド穂先、天イト:フロロ0.8、水中イト:PE006、仕掛けイト:フロロ0.8、
掛鈎:V5-3本イカリ、1号シンカー使用




23-06-11 鬼怒川



全天黒雲低く垂れ込め、朝から小雨模様で小寒く、梅雨のさ中だけに釣り日和とはならなかった。
しかし爺様のアユ釣り人生最後の遠征となるであろう今回は、地元アユ仲間の最高の歓待を得て、素晴らしい釣行となったのである。
入川エリアの選択のみならず、遊漁券の購入やオトリの提供、昼夜の食事、宿泊先など全てに於いてお世話を頂く我らは、何のストレスもなく釣りのみに没頭できた感謝の2日間であった。

 (6/11 釣行初日)



  

逸る気持ちを抑えつつ向かったエリアは前日に良い釣りができたと言うT氏の案内で氏家大橋カミ。
オトリ配布後さっそく眼の前の瀬肩の波立ちを狙ってみる。
仕掛けは天イト:PE0.3、水中イト:フロロ0.175、3本イカリ6号V5でのふわふわ泳がせ。
意外にもオトリの扱いもハナカン通しも楽にできて2023年度の爺様のアユ釣りがスタートした。
野アユの跳ねが目視できても、手元に伝わる野アユからの信号が感じられない。
昨夜からの小雨で若干の増水、水温低下があるらしく最初の1匹目はやっと20分後。
ゴゴッとアタった後、根掛かりかと思うほど目印が動かないことに違和感を感じ、そっと聴いてみると既に鈎掛かりしていたと言うアユ師にあるまじき体たらく。
オトリが替わった直後の2匹目も同様の掛かり方だった。
しかしその後のアタリは遠退き、深みへ漕ぎだしてみたりしたが、曳き舟の中はなかなか増えず、午前中は8尾と低迷した。
10センチほど増水した午後にはさらに難しくなり、爺様は全くアタリを貰えず釣果はゼロであった。
仲間たちはそれぞれ数を伸ばしていたが、爺様にはあまりに難し過ぎるこの日の釣りであった。


 (6/12 釣行2日目)    



  



温泉で疲れを流し大宴会で英気を養った爺様は早朝の目覚め。
どうやら雨域は去った模様、今日は雨の心配はないらしい。
この日も鬼怒川、昨日とほぼ同じエリアを目指すことになった。
しっかりと朝食を摂ってからの出発で、前日比10センチ増水の鬼怒川着09:00。
爺様は自分が得意とする釣法が通用するであろうポイントを求めて分流トロ尻の浅場へと歩く。
仕掛けは天イト:フロロ0.8、水中イト:PE0.06、3本イカリ6号V5。
対岸に2人、上流に3人ほどが見えて、それぞれに釣果がある様子。
やはりここではフワフワ泳がせがしっかり嵌った。
型は昨日よりやや小さいながらも順調に掛かり始めた。
水深30センチ、丁度狙うスポットの付近に大型魚が居るらしく時折背びれを出してはモジる。
大きな波立ちができ、オトリの動きが妖しくなる度にアタリは遠のくが、それでも順調に数が伸びて午前中で20を超えた。
本日登場のB氏による豪華な昼飯に舌鼓を打って体力を回復した爺様は勇躍午後の釣りに臨む。
しかし水温低下と全天に広がった黒雲で照度が落ちて目印も見え難く四苦八苦。
水温も下がったようで、当然釣果が伸びないままに竿仕舞いの刻限となった。
それでもこの2日間、存分に楽しませて頂いた栃木の仲間に感謝しつつ帰途についたのであった。






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  • 1944年宮城県生・岩手県盛岡市在住・古き良き時代の電気設備技術者。
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