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北の奔流は北国の爺様が実釣に基づいてお届けする岩手・秋田の河川釣り情報です。



アユ釣行2021−8月  7月8月9月

日 付 河川名 サイズ 釣果 備考
   釣行日数9 釣果165 平均18.3
 21-08-27
盛川・気仙川  17〜21   3  +4
 21-08-20 稗貫川  17〜18  3  
 21-08-16 
21-08-17
阿仁川  18〜21   36   +6
17〜21   39  +6
 21-08-13 稗貫川 17〜19   3  実釣1時間
21-08-11 桧木内川 17〜18 3 +3
 21-08-07 稗貫川   18〜21  14  実釣2時間
21-08-05 阿仁川中流部 17〜20 50 +2
21-08-02
米代川鹿角エリア 17〜22 14 +2


21-08-27 沿岸南部河川

(盛川)


何年ぶりかで訪れた盛川、中下流部には解禁日かと思うほど長竿が乱立している。
自分が向かったのは潮汐の影響を大きく受けるアユ釣り最下流部。
10:00、釣り人の姿などない流れに漕ぎだすと、意外にも頻繁な跳ね、群泳する野アユも確認できる。
これは戴きと勇んでオトリを放つもそれには全く関心を示さず、目印の周辺でジュボッと跳ねるだけ。
どう頑張っても自分のテクは通用せず、1時間を費やしてやっと獲ったアユはウグイと見紛うばかりの白い魚体、げっそり痩せこけた17センチだった。
その後、水深10センチほどのドチャラで1匹追加したが、やはり激痩せアユで全くパワーもない。
このエリア、天然遡上の野アユは濃いが、追いアユは殆どなくこの日現在は友釣りの対象にはなり得ないものと理解して、移動することを決めた。

(気仙川支流矢作川)


気仙川最下流部で合流する支流矢作川、アユ情報が全くない中で下流部のチャラ瀬に入ってみた。
アユは全く居ない訳ではなく、多くはないが時折シュボッと跳ねがある。
澄んだ水面を透かして時折キラリと光る魚影が確認できる。
頑張って1.5時間、釣れたのは天然モノと思われる12〜15センチ4匹だけ。
底は悪くはないし、自分的には好きなシチュエーションだったが・・・。

(気仙川一本松)




気仙川中下流部には沢山の釣り人、県内陸河川及び沿岸北部河川はなかなか高水が収束せず、ここに集中しているのだ。
しかし気仙川とてまだ水位は高いままで、垢飛びの激しいエリアもある。
自分は比較的釣り人の少ない上流部、垢飛び激しく魚影も跳ねも全く見えない中で1時間、ヘチの葦際でやっと22センチ雄アユを獲ったが、その後は全くアタリなし。
この後、気仙川は増水前の状況に復活するのか、それとも上流部はこのまま終わってしまうのか、時は既に終盤に突入しているだけに微妙な状況、本日の釣行からは全く今後の予想が着かない。




21-08-16〜17 阿仁川



オトリ店に立ち寄って阿仁川大岱地区朝7時の到着。
橋カミのトロ場に投網を打つ地域人が見える。
そのせいなのか時間がまだ早いからなのか前回のように目の前で跳ねる野アユの確認はできない。
ここはアプローチが容易な超人気エリアだけに、次々に釣り人がやってきた。
急ぎ準備して08:00、試しに目の前の浅場を泳がせてみた。
時間はかかったがおよそ15分で最初の1尾、これなら今日も大丈夫かも知れないと思った。
竿の出し難い橋梁下、右岸のヘチの微細な流れ、上流トロ場からの流れ出し、左岸の瀬脇などを重点的に攻め、何度も移動を繰り返した。
決して入れ掛かりはないが、天然遡上の粘り腰が何度もソリッド穂先を着けたままのロッドを絞った。
自分的には泳がせ釣りに欠かせないソリッド穂先、20センチを超えるとさすがに獲り込みは苦しい。
午後になって風が強まり、8mロッドでも一連の操作が難しくなる場面が多くなった。
身体への負担が大きくなったが、釣果は40を超えたはずでもう充分に楽しませて貰った。
14:00、早上がりしてひと風呂浴びて帰るつもりが、明日夜から大荒れが予想されて当分の間は釣りができなくなるとの情報があり、急遽車中泊をして翌日も竿を出す決心をした。


(2日目)





阿仁川パチンコ下08:00、山の陰になっているポイントは陽射しが得られず小寒い中での開始だ。
全面チャラ瀬と化した優しい流れ、透明度の高い中にあっても魚影は見つからず、水温の低下でまだ活性は低いのか、或いは昨夕投網が行われたかと不安を覚えながらもオトリを放つ。
と、目の前の流れのヨレでいきなり水飛沫が上がって野アユが絡む。
まさに開始5秒、こんな日は後が続かぬことが多いもので、次が来るまでまさしく15分を要した。
やがて陽が高くなって水面がキラキラ光る時間帯、次第に活性が上がって釣況は上向いていく。
広い浅チャラ瀬や流れがやさしくなった早瀬を捨て、本日は徹底的に浅トロ状のヘチを攻める作戦だ。
この渇水期、野アユは何故か川原の際の止水に近いスポットや、流れが河原に吸い込まれるように消えてしまう水溜り状の末端に群れることがあるが、本日はまさしくその状況にあった。
さりとて平年並みの遡上量はなく一昔前のように踏むほどの魚影がある訳ではないので、一段と老いを感じる我が身に鞭打って精一杯頑張ったが時速10尾がせいぜいだ。
釣れるサイズはバラバラで大は22センチ、小は今遡上したばかりかと思う12、3センチ。
19センチ前後が平均的で、天然遡上独特のヒレ長粘り腰の釣り頃サイズであった。
昼が近くなると上空には薄い雨雲が広がってきた。
ここもやがて雨域に入り、荒れ模様になること間違いない。
このまま頑張れば今季初の50超えは間違いなかったが、体力の消耗もあって12:00竿仕舞いを決めたのであった。





21-08-13 稗貫川



秋雨前線の停滞で西日本は大雨、前線は次第に北上してやがて北東北も雨域に入る。
もうじき増水になる雰囲気の稗貫川13:30、家の水槽のオトリは当分出番がなく、体力を失う前に全てを川に還そうと言う目的でやってきた。
小雨に煙るいつものパラダイスは暗く冷たくアユの気配に乏しい流れ、若干水位が増してきているらしくゴミの類が流れ出している。
前回釣行から6日目、水温が低めに推移したためかオトリはすこぶる元気だ。
リリースする前に1時間だけ竿を出してみることにした。
開始5分で対岸の葦際から18センチが出た。
オトリが替わって釣況が加速するかと思ったが、2匹目はそれから20分後に18センチ。
その後も何度か魚信は感じられたが3匹目の痩せアユが掛かったのはその30分後と低迷、そして1時間経過してタイムアップとなった。
もうこのエリアは終わってしまったのか、それとも水温低下で活性が落ちているのか、既に解禁されている網漁が入ったのか、20センチを超えるような良型は出ず、魚影は極めて希薄になっていた。
さて次のパラダイスを求めて近場の川を歩かなくては・・・、釣り適期はあと1ヶ月もあるし。




21-08-11 桧木内川





12:00、鵜ノ崎堰堤から落合までの川見をするも、釣り人はお一人だけと寂しい桧木内川だ。
魚影が全くない訳ではなく浅場では僅かながらヒラ打ちも見られ、忘れた頃に跳ねも確認できる。
これならなんとか友釣りが成立するかもしれぬと読んで入漁券を買い求め釣り支度をする。
古城橋左岸から入川して左岸の際の浅場を主体に釣り下る作戦だ。
このエリア、全域が浅くなって自分にとっては大好きなシチュエーション。
目印の傍でシュボッと跳ねる・・・今すぐにでも掛かりそうな雰囲気はあっても全く掛からない。
水深20センチほどの浅いザラ瀬、浅トロの流れのヨレ、大石が並ぶその間の流れ、何処を泳がせてもオトリには何の関心も示さない野アユ。
水位は昨日までの低水位から10センチ以上は増えているはずで、仕掛けに青ノロが頻繁に絡みつく。
全く釣れないまま300mほど下って、ローカル大会などの本部が設営される目の前、少し出てきた風に抗して浅いザラ瀬を引き泳がせていたが、ロッドを構える手に違和感。
開始2時間、やっと獲った桧木内アユは18センチ、追い星もなく今一つパワーに欠ける個体だった。
オトリが替わってさあこれからだと気を引き締めるも、その後もやっぱり掛からない。
開始から3時間、キープサイズは何とか3尾、他に12〜15センチが3尾、ここで納竿刻限となった。
桧木内川の魚影は明らかに薄く、これまで経験したこともない不漁の年になりそうだ。






21-08-07 稗貫川





この暑さ続きで我が家の水槽の水温調節が上手く行かず、3日目にはどうしてもアユが弱ってしまう。
近場でオトリを交換するには稗貫川しかなさそうなので、昼食を済ませてから出かけてみる。
13:30、今日も1匹しかないオトリに1号オモリを噛ませて丁寧にチャラ瀬へと誘う。
前回は好調だったチャラ瀬にもトロ瀬にもアユの姿は見えず、その後かなり目減りしている様子。
辛抱強く15分の引き泳がせ、やっと掛かったのは古い掛かり傷や逆さ鈎の刺し傷のある個体。
これは前々回に自分がリリースしたものかも知れない。
オトリが替わると俄然調子が上がって実釣2時間で14尾。
持ち帰りを5尾だけにして残りをリリース、今度の台風で川が動けばまだ釣りになるパラダイス。







21-08-05 阿仁川中流部





水が詰まってほぼ全面がチャラ瀬と化かしている阿仁川だけに、竿抜けと呼ばれるポイントは皆無、誰しもが目を引かれるA級ポイントはもはや空き家状態になり釣れても良型は望めない。
さらには8月に入って網漁が解禁、日毎に魚影は薄くなっている。
しかし水深のごく浅いチャラ瀬やヘチの葦際、底石の露出した水溜りのような小さな流れの一部では未だ野アユの活発な動きが見られる。
ここは近年河川工事が行われて広いチャラ瀬が出現した場所。
解禁前の観察でも気になっていた場所だったが、いざ入川してみるとこの渇水状況の中では川床が露出して竿出し可能の範囲があまりに狭くなっていた。
自分は先行するお二人の間で右往左往しながらも、期待に反して小ぶりではあったが、17〜20センチの天然アユと暫くの間遊ばせて頂いた。
その後、本来尻込みするような急瀬が減水で釣り易い優しい段々瀬に変貌した場所で幾つかを拾い、合わせて20超でこのエリアを切り上げた。

大岱の河原12:00、昼食を摂ってすぐ目の前の瀬肩から竿を出す。
ここは対岸に渡る人が往来する浅瀬、多くのアユ師はここが野アユの着き場であることが容易に解る。
出し掛かりの20センチで始まり、10匹ほどが連荘になった。
途中、全く魚影のないポイントの存在も感じながら、小は16センチ弱(リリース)から大きくても21センチほどが飽きない程度に竿を絞ってくれた。
関係者からは10匹に1匹は22センチ以上が出ると聞かされていたが、この日の自分には20センチを大きく超える個体は皆無だった。
中流部で最も入川し易い人気のポイント大岱だが、超チャラ瀬だけには明らかに釣り残しがあった。
水温が上がって野アユの生態に大きな変化があるのか、鈎が合わないのかケラレ、宙バレが多発した。
オトリにした時の弱り方も激しく、循環が途切れ易く胸のすくようなカミ飛ばしが難しくなった。
平均時速10匹、五輪観戦での睡眠不足と疲れがなければもっと脚力を使い広く探りを入れれば、釣況はもう少し良くなってたはずだったが・・・。






21-08-02 米代川鹿角エリア





本日ここまで来るつもりは毛頭なかったが、予定していた県内北部の河川状況に今一つ納得できず、ついつい足を伸ばしてしまった米代川鹿角エリアであった。
高屋橋11:00、釣り人は週明けの月曜日とは言え橋カミに1人、橋シモに1人と寂しい。
ここに来る途中の遠征組のベースとなる場所も、テントはいつもの3分の1ぐらい。
釣り支度をしている目の前のトロで幾つかのハネが見え、浅瀬を走り回る小さい群れも確認できる。
去年の遡上量に比べると少なそうだが、このぐらい見えてれば友釣りは成立するはずと読んで、先ずはその広いチャラ瀬を縦横に歩き、その中の流れの変化を探ってみる。
しかし期待に反して全く反応はなく、やっとオトリが替わったのは40分後、17センチほどの貧相な野アユだが、自分にとっては記念すべき米代本流の初物であった。
それからまた延々と無反応の時間が続き、次に来たのは憎きウグイだ。
渇水の垢腐れ、水中に野アユの姿が見えていてもどうやら追いアユとは呼べない個体ばかりのようだ。
何処かに居るはずの縄張アユを求めて橋梁下の厄介なポイントで竿を出す。
いきなり走られ下竿になるが、何とか上流に引っ張り込んで獲り込んだのは22センチの良型。
そこから展開が変わって右岸ヘチの小場所でも掛かりだすも、根掛かりはあるはウグイが異常に元気だはドロドロに腐った藻が絡んだりするはで、連荘とまでは行かない。
実釣4時間、飯も食わずに頑張ったものの、殆どが20〜22センチと良型だが15センチ前後の小アユもあったりウグイに仕掛けをダメにされたりしてキープサイズは14尾。
本日現在は昨年並みの遡上量とは決して言えない訳で・・・、このあと後続の遡上はあるのか、もう8月だしこのまま終盤戦に入ってしまうのか、今後の展開が何とも予想できない鹿角エリアであった。










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