<6/26の米代川上流部> 花輪地区町裏久保田橋か大館比内地区曲田橋まで観察するも、川床が赤茶けて艶がなく天然遡上はおろか放流アユの存在すら確認できず、過去50年もこの時期の観察をした中では最悪の状態であった。 鹿角漁協管轄から比内管轄の扇田頭首工まで移動する中では全く魚影を観ることはできなかったが、堰堤に引っ付いている得体のしれない構造物の上でサカナを啄んだ魚食鳥類を確認。 数は不明ながら、どうやらここまでは遡上の先端が来ているらしい。 米代本流上流部は今期全くダメか、もしくはかなり遅れて遡上アユが辿り着くのか、とにかく解禁直後は当たり前のポイントでは全く釣りにならない公算が強い。 <道すがら眺めた小猿部川> 水の詰まっているチャラ瀬に幾つかの魚群の塊、その動きから遡上アユと判断するもサイズは10〜15センチと小さく、解禁時釣りの対象とするには物足りない。 この細流には強い流れは少ないが、そこに良型が着いていることに期待したい。 <阿仁川> 数は少ないながら本城堰堤を跳ねる溯上アユの中に、ごく少数ながら驚くほどの良型が混じっていた。 根小屋堰堤でも遠目にサカナの跳ねが見られるが、全てアユである確証はない。 通常友釣り客が入川する根小屋堰堤カミの殆んどのポイントでは底石がボケており、この日までの溯上アユの少なさが容易に推察できる。 しかし一部の水通しの良い浅瀬の中には艶のある綺麗な川床もあり、数は少ないながら縄張りアユの確認もできる。 今期の人工放流量はやや1000Kgなそうで、序盤は放流アユ、天然アユはある程度の量が遅れて遡上してくるものと期待して中盤以降の楽しみにしたいものだ。 解禁日、狙いは綺麗な川床を外さぬようにすることで、ある程度の釣果は上がるものと思われる。 <雄物・玉川水系桧木内川> トロ瀬に幾つかの群れアユ、強い流れには少ないながらも追いアユの姿も確認できる。 しかし遡上ものか放流ものかの判別は出来ない。 解禁日、角館街裏の浅場は型は小さい(15センチ前後)が、ある程度の釣果は期待できるだろう。 <6/21の気仙川> 垣の袖橋、まだ続く高水と薄濁りの中、数はそこそこながら意外に大きいアユ。 中流部田ノ上橋、橋シモの瀬頭に見えるのは17センチ前後、多い年なら左岸浅場にも小アユが群れているはずが、どうやら今年の遡上はそこまでは多くはなさそうだ。 カミの深みの中の大石や右岸ヘチにもアユは見えるが、アユよりも目立つのが4〜5尾のサクラマス。 さらに下って出口大橋シモ、流量の多い場所では確認できなかったが、ヘチの浅場に遡上アユと思しき大きな群れ、チャラ瀬にヒラを返す小躍りする嬉しい光景。 今年の気仙川、昨年を上回る釣況が予想される。 解禁日:7/1 <6/21の盛川> 18〜20センチの良型と12センチ前後の小アユの異なる2群が見えるのがこの川の特徴。 この日多くの遡上アユの確認はできなかったが、昨年同様に楽しい釣りができることは間違いない。 解禁日:7/2 < 6/21の甲子川> 甲子川の畔で少年時代を過ごした爺様、期待充分で県立病院裏手を覗いてみるも、残念ながら浅い瀬の中には野アユの姿は全く見られなかった。 美味いアユを育む清い流れのはずが意外にも川床の汚れが気にかかった。 全く居ない訳ではなく、何箇所目かの観察スポットで、流れの中を暫く凝視している中でやっとヒラ打ちが確認できる程度だ。 入漁料の代わりに放流協力金を納める甲子川、今期のスタートは苦戦しそうである。 解禁日:7/2 <6/21の鵜住居川> 下流部の広く優しい流れの中に見える16〜18センチの野アユ、ここはフロロの細糸によるフワフワ泳がせ釣り以外には攻略出来ないかもしれない。 比較的天然遡上も多い川だけに、今年は中上流部の渓流相も攻めてみたい。 解禁日:7/9 <6/21の大槌河川> 分流小鎚川、さざ波の立つチャラ瀬の中にキラリキラリと嬉しいヒラ打ち。 ここは分流のほぼ全域が浅場の釣り、短竿使いに有利な川だが、網漁が始まって釣り人の数が少なくなった終盤戦には意外な良型に翻弄されることもある。 本流大槌川を含めて、今年も楽しめそうな予感がする。 解禁日:7/2 <6/21の閉伊川> 時間がなくカラ川、本流筋など観察はしていないが放流量など県内一を誇るだけに全く不安はない。 閉伊川支流小国川、魚影もアユのサイズも昨年同様の見え方である。 釣り人の混雑さえ我慢できれば、2023年の解禁日を迎える川としては申し分ない。 解禁日:7/1 <6/20の北上川> 岩手県北部に源を発し宮城県北部に至る北上川は流程約250Kmの大河である。 一昔前には河口から160Kmの盛岡地区にも遡上は豊富で毎年のように巨アユに沸いたものであった。 かく言う爺様も旧盆の頃になると、丸々と肥えたサバのような野アユに翻弄された記憶がある。 近年は遡上量が激減して、巨アユを手にできるのはごく少数のエキスパートに限られる北上川である。さて今年はどんな塩梅かと南大橋上下流の河原に降りてみると、引き水の河原には多くのハミ跡がしっかり残っている。 橋カミの瀬肩でアユの天敵カワウが繰り返し潜っている中で、中小型の幾つもの跳ねが見られた。 陸バミから推測されるサイズは15〜16センチと18〜20センチの2群のようで、この盛岡南大橋界隈には有志による放流もなされているが、太平洋側河川が遡上良好と言われているだけに、どちらかが天然遡上モノであってほしいものだ。 水位は平水+20センチ、薄濁りだけに魚影の目視はできないものの、今年の北上川は何となく良さげではあるような・・・。 <6/8の雫石川> 6/3までに2週に分けて1000Kg+αの放流、全て昨年同様阿仁川産。 既に流れの中には大きいもので15〜6センチのヒラ打ちが確認できる。 岸寄りの浅場に近づくと、稚アユの大きな塊が分解して浅い波立ちの中へと散っていった。 2年連続原因不明の放流アユ壊滅の雫石川だけに、今シーズンの復調が期待される。 解禁は7/5、今後何事もなければそれまでに2〜3センチは成長するはずで、少なくても昨年の思いはしなくても済みそうだ。 <6/7の盛岡市近郊の川 簗川> 300Kg放流済で7/1解禁の簗川である。 漁協前の流れを凝視したが、ここでは魚影も明瞭なハミ跡も見つけられなかった。 下流部片岡橋カミまで移動、そこで突然18〜20センチクラス50匹ほどの群泳を目撃した。 解禁日までにしっかりシマを張っていれば、良く肥えた良型を相手にいい釣りができるに違いない。 <6/7の盛岡市近郊の川 中津川> 5/15に150Kgを小分けにして8ヶ所に放流済、解禁日は7/2で遊漁料は発生しない。 流れの中を凝視するとキラキラとヒラを返す15〜16センチのアユが見えるが、そう多くはない。 堰堤カミとシモに2羽のカワウが陣取っており何かを狙っている。 小さい川だけに既に被害は出ていそうだが、7/2の解禁日にはそこそこの釣果は可能であろう。 |