冠婚葬祭

「冠」:人生の節目のお祝い
元服に由来し、頭に冠をつける儀式。成人式。
人生の節目のお祝いの行事全般をいう。
出産祝い、お宮参り、初節句、七五三、入学、就職、長寿のお祝いなど。
「婚」:結婚式・披露宴
結婚式。結婚して夫婦になるための行事。
縁談、結納や挙式、お見合い、披露宴、婚姻届など。
「葬」:葬儀・告別式
お葬式。死者を葬(ほうむ)ること。人の死に関わる「葬式」などすべて儀式をいう。
「祭」:「祖先」を祀(祭)る行事
法事(法要とその後の会食を含む行事)。法要は死者の冥福を祈るための供養行事。先祖の霊をまつること全般。
お盆、正月、七夕、年末、中元・歳暮、母の日・父の日、敬老の日などの一年の節目の行事。

お返し

お返し
お返しが必要な場合は、命のありがたみを感謝するお祝いにします。
結婚、出産、七五三、還暦など。
反対に、入学、成人のときはお返しは必要ではありません。
贈る物
タオル、紅茶、手袋などはよいが、ハンカチ、緑茶、靴下、下着、履物、マットは贈ってはいけない。
ハンカチは日本語で「手巾(しゅきん)」(てぎれ)なので、手切れ金をイメージします。緑茶は葬式の時に使われるので葬式を連想させます。昔、葬式は事前に用意できないので、家にある緑茶を手土産として渡したから。靴下は「下」が付き、相手を見下すという意味になります。履物、マット、下着も同様です。

奇数と偶数

昔から「奇数吉、偶数凶」といわれます。「喜び事は奇数」「悲しみ事は偶数」という中国の陰陽道から伝わったという説があります。奇数は陽の数字ゆえ吉、偶数は陰の数字だから凶というのだそうです。日本では、慶事におまんじゅうをお皿に盛る時に奇数で整え、弔事に偶数で整える習慣があります。例えば、年中行事の十五夜にはお団子を15個、十三夜には13個飾ります。すべてのことに奇数吉、偶数凶を当てはめるのは意味のないことです。例えば、めおと箸を贈る時は2膳(2そろえ)と偶数になります。ただし、贈り物をする場合に、送る相手がそうしたことに敏感な方ならば配慮した方がいいといえます。

御祝い(現金)
お金に関しては偶数も奇数もない。贈るお金は0(ゼロ)がついているので、2で割り切れるので偶数になります。2人で1組の夫婦になるので2万円でも良い。1万円札1枚と五千円札2枚で計3枚にすることは意味がない。

書簡用語

祝賀
結婚:御縁談、御良縁、御婚儀、華燭の盛典、秀才、才媛、新郎新婦、琴瑟(きんしつ)相和(あいわ)し
出産:御安産、御平産、御誕生、御初産、御母子共に
入学:御入学、難関を突破、辛苦の賜物、優秀なご成績で入学
新築:御落成、御竣工、木の香も高く
賀寿:還暦(61)、緑寿(66)、古稀(70)、喜寿(77)、傘寿(80)、半寿(81)、盤寿(81)、米寿(88)、卒寿(90)、鳩寿(90)、珍寿(95)、白寿(99)、百寿(100)、紀寿(100)、茶寿(108)、皇寿(111)、川寿(111)、大還暦(121) ※()は数え年(生まれた時点を1歳として、以降、1月1日が来ると1歳を加えていく年齢の数え方です。仏教では、母親の妊娠期間(十月十日)も「いのち」として数えるためといわれています。)
見舞
病気:御不例(ごふれい)、病臥、病床、病勢
風雨:風雨、洪水、出水、水難、水害、暴風
火事:火災、火難、近火、出火、類焼、遭難、鎮火
弔慰(ちょうい)
死去、死亡、逝去、長逝、他界、落命、永眠、早世、急死、往生、昇天、変死、非命、
賜与(しよ)
進呈、奉呈、呈上、御恵贈(ごけいぞう)、御投与、土産、名産

贈り物(参考例)

結婚
本人の希望を聞く。食器、鍋、インテリア用品、家庭用品、電化製品(炊飯器、コーヒーメーカーなど)、時計、日用品、カタログギフト。
挙式1か月から1週間前まで
返礼:披露宴に招く。挙式後1か月以内に頂いた金額の半分から3分の1程度の品物。
出産
衣類(肌着、よだれかけ)、おむつ、タオル、毛布、ネル製品、おもちゃ、銀のスプーン、育児日記、アルバム、名前・誕生日を彫ったフォトフレーム。
出産後1週間から1か月
返礼:生後1か月お宮参りの頃。お祝いの半分から3分の1程度の品物。家庭用品、紅茶、コーヒー。
初節句
ひな人形、桃の花、五月人形、鯉のぼり、ちまき、かしわ餅、しょうぶ。
節句を飾る前
返礼:基本的に不要。餅、赤飯、五目ちらし寿司、巻き寿司、紅白砂糖、酒
中元・歳暮
相手にに応じたもの、日用品、生活必需品、季節のもの。食品、産地直送品、ブランド食品、カタログギフト。
中元は7月15日頃まで、歳暮は12月25日頃まで。
新築祝い
新居で使えるもの。時計、絵画、ルームアクセサリー、観葉植物酒肴類、調度品、室内装飾品。火を連想させるものは贈らない。
病気見舞い
症状に適するもの、生花(根物、椿、匂いや色の濃いものは避ける)、菓子、果物、人形。
弔事
生花、造花、花輪、現金、菓子、果物。
開店・開業祝
お店や事務所の雰囲気にあったもの。インテリア用品、観葉植物、花。
会社の記念行事のお祝い
会社で飾ってもらえるもの。絵画、花瓶、置物。
地鎮祭に招かれたときのお祝い
日本酒、ビール、ワインなどの酒類、菓子、果物。
受賞祝い
銀や錫製の杯、陶器、絵画。

贈答の表書き

御礼
一般的なお礼
粗品
高価で立派なものには使用しない。訪問する際の手土産を贈るときに使用します。立場に関係なく使えます。目上の人にささやかな品物を送るときにも使います。
薄謝
わずかな謝礼という意味で、ちょっとした御礼やお返しに現金を贈る場合に使われます。
寸志
目下(公的な関係での上下関係)へ金品を贈る場合に使用します。
心ばかり
ちょっとしたものですが、どうぞという気持ちで品物を贈る場合に使用します。
御伺い
目上の人を訪問するときの手土産に使用します。
松の葉・みどり
ちょっとしたものという意味で、目下の人への贈り物に使用します。
まつのは
女性の目下の人への贈り物に使用します。
謹呈
謹んで差し上げますという気持ちで、目上の人や社会的立場の違う人に品物を贈る場合に使用します。
贈呈
会社や団体などに品物を贈る場合に使用します(慶弔、お見舞い以外)。目上の人には使用しない。
目上の人、神仏、先祖に対するときに使用します。

結婚記念日

結婚記念日
10年目:錫婚式
15年目:水晶婚式
20年目:磁器婚式
25年目:銀婚式
30年目:真珠婚式(パール婚式)
35年目:珊瑚婚式(ひすい婚式)
40年目:ルビー婚式
45年目:サファイア婚式
50年目:金婚式
55年目:エメラルド婚式
75年目(60年目):ダイヤモンド婚式

袱紗(ふくさ)の包み方

祝儀袋や不祝儀袋をポケットやハンドバックから出して手渡すのは略式で、正式には袱紗に包んで持参します。慶事には明るい色の袱紗、弔事には暗い色の袱紗を用います。紫はどちらにも使えます。慶事と弔事の包み方は違います。慶事の場合は、左を折り、上、下、右に包み、弔事はこの逆です。折り返しが上のときは喜びを、下向きのときは悲しみを表しています。

慶事の場合(右開き)
袱紗を裏向きに置き、隅が上下左右にして、祝儀袋を表書きが読める位置に中心よりも左に置きます。これは、右開きにするためです。次に、四隅の左側を中に折ります。次に上を折り、下を折り返します。最後に右側を折って包み、爪を留めます。
弔事の場合(左開き)
袱紗を裏向きに置き、隅が上下左右にして、不祝儀袋を表書きが読める位置に中心よりも右側に置きます。これは、左開きにするためです。四隅の右、下、上、左の順に折りたたんで包み、爪をさして留めます。

親しい人の訃報、お悔やみ、マナーで誠意を伝える

同僚や取引先に突然の不幸があるとき、葬儀のマナーでどんな点に注意すればよいのか。

普段から用意しておくべき服装や持ち物は何か。

お悔やみマナーで最も大事なのは気持ちです。過度な気配りはかえって、遺族の負担を大きくします。遺族が香典や供花を辞退するときは、遺族へ配慮して渡さないようにします

会社関係の人や取引先に不幸があった際は
直属の上司に相談します。
電報や供花を出すかどうかを決めます。差出人の名前を職場の誰にするのか決めます。会社としての規定に基づいて判断することが重要です。
通夜,葬儀(告別式)
故人との間柄によりますが、通夜か葬儀に参列するのがマナーです。
社会人になったら、1着は冠婚葬祭用の礼服を用意しておきます。
派手なアクセサリーは外します。真珠のアクセサリーや結婚指輪は問題ありません。
香典は包む金額と不祝儀袋の種類を合わせます。
仏式の葬儀には数珠を持って行きます。数珠は葬儀中は左手で持ち、丁寧に扱います。椅子などに置くのもNGです。数珠は家族間でも貸し借りするのではなく、略式で構わないので数珠入れとセットで1つは持っておきたい。
通夜や葬儀の会場では振る舞いや言葉遣いに気を付けます。式場で知り合いにあっても、無駄な会話はしないこと。香典返しを受け取るときや、通夜振る舞いに案内された場合は、「恐れ入ります」、「頂戴致します」といいます。「ありがとうございます」はNGです。
通夜や告別式に参列できない場合
出張等で通夜や告別式に参列できない場合は、電話やインターネットで、弔電を打ちます。
香典を後日送りたい場合は、手紙で一言添え、現金書留で郵送します。
一般的な香典の金額
知人や職場関係は5千から1万円。親族は1万~3万円。両親は5万~10万円程度が目安です。
不祝儀袋
不祝儀袋の選び方では、香典袋には実物の水引がついているものと水引が印刷されているものがあります。包む金額とバランスをとります。1万円以上なら実物の水引のタイプ、1万円未満なら印刷タイプを選びます。宗派によっても使う不祝儀袋は違います。「御霊前」は神式やキリスト教式でも使えます。仏式は「御香典」を使います。
表書きは薄墨の筆ペンで書きます。ただし、通常の濃墨で書いても問題ない場合も多い。でも、ボールペンで書いてはいけません。
香典を包むふくさも必須です。葬儀場の受付で、ふくさから取りだし、「このたびは誠にご愁傷さまです」といいながら渡します。ふくさの色は紫色を用意し、慶弔両方で使います。

葬式に参列する

仏式
通夜・葬儀で香典を包む:表書き(御霊前、御香典、御香華料、御香料)
通夜・葬儀で供物を供える:表書き(御供、御霊前)
通夜ぶるまい:表書き(通夜御見舞、(愛知・岐阜)御淋見舞、淋見舞)
神式
葬儀全般を神葬祭、仏教の通夜を通夜祭、葬儀・告別式を葬場祭、法要を霊祭といいます。お香や数珠は使いません。お悔やみの言葉に気を付けます。ご冥福、供養、回向、冥土、追善など仏教用語は使いません。神道は香を使わないので香典ではなく「玉串料」といいいます。供物も線香・抹香は避けろうそくなどにします。
通夜祭・葬場祭で玉串料を包む:表書き(御玉串料、御霊前、神饌料(しんせんりょう)、御供物料、高額の場合:御榊料)
通夜祭・葬場祭で供物を供える:表書き(御供、奉献、奉納)
キリスト教
葬儀は、カトリックでは葬儀ミサ、プロテスタントでは葬儀式といいます。
お花料を持参する:表書き(カトリックは御ミサ料、御花料、プロテスタントは御花料、御献花料、御花環料)

葬儀

葬儀費用について知るには、まず費用の内訳を知ることが大事です。葬儀費用は大きく(1)葬儀にかかわる費用、(2)追加料金、(3)関連費用、(4)飲食接待費用、(5)その他費用、の5項目に分類できます。

(1)葬儀にかかわる費用は、祭壇、ひつぎ、寝台車、霊きゅう車、遺影写真、会葬礼状、ドライアイス、運営管理費などです。葬儀を執り行うために必要な用品やサービスに対する費用で、葬儀社の収入に当たります。
(2)追加料金は、ドライアイス、会葬礼状、線香などの追加分や、ひつぎの変更差額分などです。(1)の葬儀にかかわる費用で、遺体の搬送が規定料金を超えたり、ドライアイスを追加で必要になるなど、基本料金の単位や水準を超えた場合に発生します。
(3)関連費用は、火葬料、斎場使用料、骨つぼなどです。一時的に葬儀社が立て替える費用です。
(4)飲食接待費用は、会葬返礼品、通夜料理、供花などです。会葬者の人数や仕様によって変動する可能性がある費用です。
(5)その他費用は、宗教者へのお礼、車代、心づけなどです。仏式の場合、読経代、戒名代などのお布施や心づけなどで、直接、支払います。

(1)は祭壇、ひつぎ、遺体の搬送など葬儀そのものに関する費用で、この中には葬儀社の人件費なども含まれます。(2)は(1)に関連して追加が発生した場合です。例えば告別式の日程によって遺体安置の日数が延びれば、安置料やドライアイスの追加が必要になります。(3)は斎場使用料や火葬料などです。(4)は通夜や告別式の後に参列者らに供する料理や飲み物の代金です。これは会葬者の人数によって変動します。

(1)~(4)は葬儀社に支払うのに対して(5)は寺院など宗教者に直接支払います。現在の葬儀は約9割が仏式だが、僧侶にお願いする読経代、戒名代などのお布施がこれに当たります。葬儀費用を巡るトラブルで多いのが「後から事前に説明のなかった追加料金を請求された」というものです。葬儀費用の中には(2)や(4)のように変動する可能性があるものが含まれていることを理解し、見積もりの段階できちんと確認するべきです。

日本消費者協会の調査によると、葬儀にかかる費用の総額は平均で約196万円となっています。その内訳は、通夜からの飲食接待費30.6万円、寺院への費用47.3万円、葬儀一式費用121.4万円、葬儀費用の合計195.7万円です。(日本消費者協会「第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」2017年)

葬儀社を選ぶ際のポイント
葬儀費用で気をつけたいこと
・見積もりは最低2社、できれば3社ぐらいから取ります。
・見積もりに提示された料金に何か含まれ、何か含まれていないのかを確認します。
・できれば地域の事情に明るい葬儀社を選びます。
・葬儀が終了するまで同じスタッフが担当してくれるのが望ましい。
・どのような葬儀にしたいのか、希望があればはっきり伝えます。
・想定外の費用を請求された場合は、内訳や発生した理由を確認します。
一般葬では会葬者の人数、祭壇や料理などのランクによって、費用に幅が出てきます。どのような葬儀にしたいのか、予算はどのぐらいか、誰に来てもらいたいか、希望をはっきり伝えるべきです。
最低2社、できれば3社から、見積もりを取って比較すべきです。遺族の希望を親身に聞かずに「皆さんこれを選んでるから」などと定型的なプランを押し付ける葬儀社は避けます。なかには内訳を明示せず「葬儀一式××万円」と示す会社もあります。その場合は料金の中に何か含まれていて、何か含まれていないかを徹底的に確認することが必要です。
葬儀の種類
家族葬は、一般会葬者は呼ばず、家族、近い親族、親友だけで行う葬儀です。
密葬は、家族や近い親族だけで火葬のみを行う。かつては後日、本葬をするのが一般的だったが、現在は本葬をしないことも多い。
直葬(火葬式)は、儀式は行わずに火葬するだけのお葬式のことをいいます。
一般葬(小規模)は、遠い親戚、友人、ご近所にも葬儀を知らせる葬儀です。
一般葬は、親族、友人、ご近所のほか、仕事関係や知人、家族の関係者ら一般弔問客にも葬儀を知らせて行う葬儀です。
社葬は、故人が会社の経営者であったり、業務遂行中に亡くなった社員などの場合に会社が主催して執り行う葬儀です。
自由葬は、従来の仏式を残しつつ形式を大きく変えます。例えば、故人の写真や手紙を展示するメモリアルコーナーを設置したり、スライドやビデオを使って故人の歩んだ跡を紹介したり、読経しないで、故人の好きだった音楽を流したり、参列者がお別れの言葉とともに献花したり、さまざまな創意工夫を加えます。
無宗教葬は、特定の宗教や宗派にとらわれない葬儀で決まった式の流れはなく自由葬といわれることもあります。読経でなく花を遺影にたむけたりします。でも代々お世話になっているお寺がある場合やどのお墓に入るのか、など後々のことを考えないと問題になる場合があります。
音楽葬は、読経などを行わない音楽を中心とした葬儀です。
自然葬は、葬式の形をとらず火葬だけを行いその後は散骨します。
樹木葬は、自然葬の一種です。墓石でなく樹木や草花を墓標とます。霊園の敷地や里山の樹木や草花の下に遺骨を埋葬します。
生前葬は、自分が元気なうちに世話になった人を招いて、感謝の気持ちやお別れを告げる葬式です。

お布施

葬儀のお礼のお布施と、会食しないときは御膳料を渡します。

お金(新札)を封筒へ入れるときは、お札の肖像を封筒の口に近く表側に向けて入れます。

御膳料
御膳料とは、葬儀式、告別式当日に行われる会食(精進落とし)や法事の飲食の席に僧侶が参加しない場合に、おもてなしの代わりに渡すお礼のことです。

お墓参り

お墓参り
お墓参りにもっていくもの:生花、線香、ろうそく、お供え物、ほうき、ちりとり、たわし、花ばさみなど。
1.周辺の雑草を抜き、ゴミを拾い、墓石を綺麗に磨きます。
2.水入れに水を満たし、生花や食べ物などをお供えします。
3.故人と縁が深い人から、火をつけた線香を立てていきます。
4.水をひしゃくに汲んで墓石にかけます。
5.墓石に向かい、合掌して拝み、最後に一礼をします。
春のお彼岸
彼岸の入り(春分の日の3日前)→春分の日(中日)→彼岸の明け(春分の日の3日後)の7日間。
彼岸(ひがん)
「悟りの境地」という意味。サンスクリット語の「波羅蜜多」の訳だといわれています。現世のことは、「此岸(しがん)」という。春分の日と秋分の日には太陽がほぼ真東から昇り、真西に沈むという現象が見られるため、仏様が住む西方浄土の場所が正しく示され、彼岸(あの世)と此岸(この世)とがつながるという考えから生まれた。お彼岸に先祖の供養をするのは、他の仏教国にない日本の行事です。
ぼた餅とおはぎ
春の彼岸にお供えするのは、春の花の牡丹にちなんで「牡丹餅(ぼたもち)」、秋は萩の花にちなんで「お萩」です。材料も作り方も全く同じものを指す地域とつぶあんとこしあんの違いで区別する地域があります。

お墓2019年

一般墓:「○○家の墓」。土地使用権購入、墓石建立費で100万円から300万円程度。

樹木葬の墓:墓石の代わりに木や草花を植えた墓地に埋葬。1から2人で15万円から80万円程度。

永代供養墓:他人と共同で入る墓。遺骨が混ざる「合葬」タイプは1人で数万円から。

納骨堂:大半が屋内で、ロッカー式、自動搬送式など。1から2人で20万円から100万円程度。

納骨堂、樹木葬は一定期間を過ぎると、合葬墓に移して供養するのか増加しています。

墓じまい:お墓の大きさで異なります。墓石の撤去や更地に戻すための費用だけで平均30万円程度。

鎌倉新書
社名:株式会社 鎌倉新書(英文社名:Kamakura Shinsho, Ltd.)、創業:1984年(昭和59年)4月17日、本社所在地:〒103-0028東京都中央区八重洲1丁目6-6八重洲センタービル7F。
2018年購入したお墓:一般墓(154.2万円)41%、樹木葬の墓:(72.9万円)30%、納骨堂(94.0万円)25%、その他4%。
衛生行政報告例
2017年度の改葬は年間104,493件(出典:「衛生行政報告例」の年度報の「第4章生活衛生」の「埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数,都道府県-指定都市-中核市(再掲)別」)
※衛生行政報告例は、衛生行政運営の基礎資料を得ることを目的に、精神保健福祉、母体保護等の行政分野について、毎年調べているものです。

忌服(きふく、きぶく)

忌服とは、親族などの死亡にあたって,近親者が一定の期間、喪に服することです。喪中は「忌」と「服」の期間があります。「忌」は穢れ(けがれ)が移ることを避ける為に外部との接触を断つ期間で、「服」は亡くなった人に哀悼の意を示す期間です。忌服の期間は、故人の続柄によって異なり、父母が死亡した場合の忌日は50日、服喪は13か月と長く、夫、妻、子、兄弟姉妹などの順となります。一般には、忌の期間は死後49日、服の期間は1年とされています。服忌。服喪。

忌日数
父母50日,養父母30日,夫30日,妻20日,嫡子20日,夫父母30日,妻父母30日,兄弟姉妹20日。
服日数
父母13か月,養父母150日,夫13か月,妻90日知,嫡子90日,夫父母150日,妻父母150日,兄弟姉妹90日。
服忌(ぶっき)
服忌とは、親族が亡くなったとき、身内の者が喪に服することです。「忌」とは故人の祀りに専念する期間、「服」とは故人への哀悼の気持ちを表す期間のことです。忌服。
服忌令(ぶっきりょう)
江戸時代の法令で、それを受け継いだ明治の「服忌令」で忌服期間が定められ昭和22年に廃止しています。父母以下の親族の死亡の際における忌、服の期間を定めたもので、「忌」は忌引きで「服」は喪中です。ですから、現代の社会では、上記の期間は、常識とはならないと思います。目安にはなりますが。また、人の死は、神道では穢れ(けがれ)たもので忌み嫌うものですが、仏教ではそのように考えていないと思います。

永代供養納骨堂

万松寺納骨堂
選べる納骨堂。織田家ゆかりの万松寺が永代供養する名古屋都心の納骨堂,地下鉄上前津駅より徒歩3分。