アユ釣行2024−8月 7月・8月・9月
24-08-27 阿仁川
本川上流部の状況も次第に良くなってきていると言う阿仁川、今日は下流部から攻め上がる予定だ。
午後には天候悪化の予報が出ているだけに午前中にある程度稼いでおかなければならない。
しかし早起きしてやってきても現着はやっぱり9時過ぎになる。
先ずは白坂カミのトロ尻からのスタートすることにした。
先行者お一方、爺様は瀬頭を左岸に広がるチャラ瀬に渡る。
オトリは運悪く2匹とも弱り気味、そんな時に限ってやっと掛かった野アユが二度もバレる。
苦闘1時間半、とうとうオトリが換わることはなかった。
その1Km上流、前回好調だった浦田橋カミには2名の先行者、爺様はそこを遠慮してそのさらに1Km上流、桂瀬に入ることにした。
ここでダメなら恥ずかしながらオトリのお代わりである。
左岸の本命ポイントに入る前に、よれよれの養殖君を手前のチャラ瀬に放ってみた。
幸いにも辛抱強く泳がせた15分後には16センチが掛かってくれた。
小アユではあるが充分にオトリにはなる・・・、スタートから2時間経過してやっとアユ釣りになった。
爺様は流れを切って左岸際まで進みオトリを替えて放つと、これまでの不振を払拭する快調な循環が始まった。
16センチの小アユが18センチを連れてきた・・・18センチが20センチを掛けてきた。
次第に大きく強くなる野アユのパワー、ロッドのトルク不足を感じながら獲り込みに失敗する場面もありながら、曳舟の中は次第に充実していった。
昼飯食わずの3時間、降り始めた本格的な雨が衣服を濡らす中にあって、体力や釣技の衰えを大いに感じながらも、その後も20〜23センチが時速10尾と順調に竿を絞った。
午後2時になると天候は急変、強風を伴う激しい雨に変わったところで爺様は竿を畳んだのであった。
24-08-22 阿仁川
阿仁の山々の稜線に纏わりついている雨雲、このあとの天候悪化を示唆している。
平水に復帰した阿仁川、ほぼ日照はないが条件は悪くはない。
休日かと思わせる多くの釣り人が往来する阿仁前田地域、入川はやはり合流シモであろう。
爺様が昔はよく通っていた浦田橋、流れは緩めに変わっているが、かつて知ったるポイントだけに、何とかなるはずである。
先行者に挨拶して爺様はそのカミに入れさせていただく。
水が澄んで川底まで見える透明度、しかし遠くでハネが見えるだけで目の前の魚影はない。
これは最初の1尾に苦労しそうだと覚悟を決めたが、泳がせ20分後のオトリに野アユが絡む。
意外に大きく22センチ、さあこれからだと細かく立ち位置を換えながら周辺を探るも、前アタリは貰えるものの、ガツンと鈎掛かりするまでの間合いが長すぎる。
時折目の前を数匹の群れが通り過ぎるが、オトリを追う変化は見られない。
数を獲れないときほどトラブルは多く、やっと掛かっても浅掛かりのバラシ、さらには天井イトとのつなぎ目でPE006破断、見事に親子どんぶりを食らうなど不幸が続いた。
時速3尾、我慢の釣りも5時間が限界であった。
その後移動した白坂では河川敷への泥濘化した進入路でスタックして脱出に難儀し、疲れ果ててこの日の釣りを終えた爺様であった。
24-08-19 阿仁川
阿仁川、小又川合流からカミの本川は見慣れた夏の水位からはまだ10〜20センチほど高いまま。
濁りはないが川床の石の灰色の泥被りだけが目立つ。
合流シモは底石の色もよくハミ痕も多く確認できる。
暑さが襲い来る08:30、先ずは前回同様に桂瀬大橋際にクルマを止めトロ尻の瀬頭を狙ってみる。
視界に入る釣り人は4名だけで、爺様の如き浅場を狙っている方はいない。
手前からのカミ飛ばしに早速反応、20センチほどの色白痩身。
しかしこの後が続かず、3時間も頑張ったが僅かに4尾だけ。
やがて行方不明者捜索ヘリの低空ホバリングで、轟音と舞い上げた枯草やゴミの類が水面を覆って流れ始めると、もともと遠かったアタリはすっかり途絶えた。
思い切って合流カミの大岱橋へ移動、ここはさすがに人気ポイントで先行する10人ほどの釣り師。
その隙間を縫ってヘチに竿を入れる爺様だが、努力の割には思うような釣果は得られない。
竿を握ったまま顔から落水してみたり、タモ受けを失敗してみたり、散々嘲笑を浴びながら3時間も粘ったが、ここでも僅かに6尾だけ。
さらに上流通称パチンコ下へ移動。
以前とは流れが変わって失われたポイントも多いが、まだ新垢が着かないチャラ瀬でハネが見えた。
コースを換え執拗に泳がせ1時間粘ったが、ここでの釣果はとうとう得られなかった。
この日多く釣られた方で50尾前後、一般の釣り人平均では20尾前後だったと言う。
爺様的には随分頑張ったつもりだったが、絶好の釣り日和の無風状態なのにタモ受け失敗バラシが何度もあり、さらには落水もありで、まともな釣りのできない己の体力の衰えを痛感した一日ではあった。
24-08-11 桧木内川
太平洋をゆっくり北上する台風5号、11〜12日には北東北を横断すると言う。
この地域の河川はまたしても大増水の危機に瀕している。
台風接近の風が樹木を揺らしざわめき始めたR46、不安な気持ちで眺めながら秋田側へと越えた。
県境のトンネルを抜けると隣県はまだ風のなく穏やかな晴天が広がっていた。
今季まだ一度も試していない桧木内川、果たして釣れているのかダメなのか全く情報が入ってこない。
先ずは監視小屋にてオトリを購入、組合長の情報によりその300mほどシモのチャラ瀬に入ってみる。
そこは爺様好みの浅い瀬が広がる水域、この日誰もいないこの辺に入るのはもう30年ぶりぐらいだ。
右岸ヘチにハネもヒラ打ちも見られるが、スタート時に分殺で1尾獲った後はアタリが貰えない。
どこを眺め回してもそこは浅瀬だけに野アユの存在は確認できるが、そこへ誘導しても追いがなく爺様の腕では成す術のない厳しい釣況になった。
2時間頑張ってもツ抜けせず、このポイントを諦めた爺様は、いつもの桜並木に移動することにした。
桜並木駐車場を利用し、堤防を降りるとそこは爺様が数10年もの間、欠かさず入川している好場所。
しかし今年は流れがあまりに平坦になって、小石底が広がり変化が少ない。
そしていよいよ風が吹き始め、上空も台風接近を思わせる雲の形や色に変化が現れた。
どんどん強まる吹き下ろしの風に耐えながら、右岸葦際を丁寧にトレースする。
しかし例年のような飛びつきはなく、時折ハネやヒラ打ちが見えてもオトリは無視され続ける。
思い出したように掛かるアユも20センチを超える良型はなく、昨年は全く見られなかったビリが多い。
竿を支える手、腕、肩も痛くなるほどの強風の中で頑張ること4時間、とうとう目標値の20には遠く及ばず、やむなく竿仕舞いとした。
今年の桧木内川、遡上量は多いのか少ないのか、今後釣況は変化してくるのか来ないのか、今回の釣行だけでは判断ができない。
24-08-08 閉伊川
以前から隣県阿仁川の予定があったが、前夜の豪雨でまたしても増水濁流と化した。
爺様は釣況が比較的安定している閉伊川に目標を換えた。
川井大橋シモ体育館裏手はかつて爺様の御狩場、少しシモ手に先行者お二人が頑張っている。
10:00、目の前の小砂利の浅いトロにかなりの数の魚影が確認できる。
これを獲るには元気度の高い野アユによる丁寧な泳がせ釣りあるのみだ。
しかし持参したオトリ3匹は、生簀の高水温が祟って全てが瀕死の状態にあった。
先ずはどうにかしてこれを野アユに換えなければならない。
この日のために忍ばせてある胴締め仕掛け、これを比較的元気そうなヤツに装着して、流れのよく走るチャラ瀬へと送り出し、さながらアユルアーの如き操作に専念する。
苦闘やや1時間半、さすがに諦めてオトリを買いに走るかと思った瞬間、水中にキラリ反転する光景が見え竿先にぐんと重みが乗った。
オトリが換わると短時間で3尾を獲った。
しかしここは直前に名人級が綺麗に浚ったらしくしっかりと釣り荒れている。
昼のチャイムを合図に爺様は街裏のゲートボール前に移動した。
ここの釣り荒れも半端ではなさそうだし、海風も入るようになって竿操作に難儀しそうだが、何とか得意の釣りに持っていけそうな自信もあった。
昼食後は浅チャラと、右岸ヘチを攻める重箱の隅を突っつく釣りに専念する。
脚力を活かし、加えて重箱釣法が功を奏して、午前中の悪夢がすっかり忘れ去られた2時間後、釣果に納得して竿仕舞いとしたのだった。
軽く20は超えたはずと思っていたが悪夢の再来、チャラ瀬を乱暴に引いていた曳舟の蓋が浮いていたが、損失はほんの数匹で済んだらしい。
幾つもの不幸が続いたが、概ね満足の一日ではあった。
24-08-06 気仙川
前回味わった今季最高の釣趣を忘れられず片道1時間40分をやってきた気仙川だった。
前回と同様の下流エリアに入った爺様、結果的には何年ぶりかで味わう屈辱的貧果に沈んだのだった。
川端で着替え中にまたしても示し合わせたかのように「イイコイ」との遭遇。
以降午前中は彼と行動を共にした。
かつて何度もいい思いをしている一本橋跡付近、入川直後に良型が掛かり幸先のよさを感じたものの、その後はヘチに群れる多くの魚影があっても、爺様の有するテクを以てしては反応を貰えず2時間頑張って2尾の貧果のまま昼食タイム。
午後はその少し上流のトロ瀬、前回漕ぎ渡るのが難しかった右岸の葦際にも容易に竿が入るも、魚影が極端に薄く、1時間飽きるほど泳がせてわずかに1匹だけ。
その後彼と別れた爺様は横田町小坪橋下流の広いチャラ瀬に入ったが、ハミ痕の多い割には反応はなく、ここでもわずか1匹で本日の竿仕舞いとした。
24-08-02 気仙川
10:00、上流下有住地区の松日橋からスタートした今季初の気仙川。
岩盤底を食むアユは見えていてもオトリに反応を見せる様子はなく、ヤル気のない状況に業を煮やしてやっと手中にした2時間で獲った17〜18センチ5尾を持って、下流陸前高田エリアに移動する。
ここは横田町と竹駒町の境目、300mほど続く大トロが次の瀬に落ちるその肩に存在する好ポイントを狙いたいのだが、高水の中では思うに任せず良型ではあるが僅かに2時間4尾と期待に反し、好場所を求めてさらに下流に移動すべくクルマを走らせると、同行の仲間と遅い昼食中の宮城NO「イイコイ」に遭遇した。
この後は彼の案内で午前中に発見したと言う瀬肩の好場所に入る。
時間帯でもあろうが、これぞアユ釣りとも思える今季初めて味わう良型の「追い掛かり」を堪能。
3人では狭小の場所だっただけに、たちまち釣り切った感はあったが、それでも2時間10数尾は納得のひと時であった。