山海堂の囲碁有段シリーズ「置碁-白の作戦」…解説藤沢秀行九段…は白の立場で書かれた、置碁における「白の紛れ作戦」ですが、これを参考に、星の打ち方を説明してみました。
対局相手が有段者での置碁対策としてだけでなく、星打ち全般に大いに参考になるものと確信します。尚、星の黒からの構え、受けは色々ありますが、ここでは一間飛び、コゲイマ、ツケノビ、ツケオサエをまず説明しています。
また、後日ハサミ定石も追加予定です。
一間トビ 中央への進出が容易なのでsmile_aceお勧めの手です。強くなりたい人向き。
コゲイマ 中央へは、若干遅いが、運用が易しい手です。結果を求める人向き。
ツケノビ 受けが主体の作戦です。自石も、相手の石も強くなります。
ツケオサエ ツケノビよりもっと受けを重視しています。空き三角になるけど定石です。
星の長所=三々の存在
普通、三々は星の弱点と表現されることが多いですが、これはむしろ長所だと考えます。三々に打って生きがあるからこそ、星に対しては三々に打ってきます。三々に打って来てくれるからこそ、星の石側は厚みを築けるのです。その厚みで、相手の石を攻めて、局面を引っ張っていけるのです。
星に打つ以上、三々に入られるのを歓迎してください。それが「星の威力」を発揮させる思考法です。
尚、三々に入ったら生きるという先入観がある場合がありますが、周囲が強ければ三々に入っても死にます。そういう場合は、安易に生かしてはいけません。
一間トビ | 索引棋譜 特定の形を検索する場合に利用 |
封鎖を嫌う白反発のアテコミ | 白のケイマスベリに対して外勢を目指す黒の一間バサミに反発、だが、コゲイマでのアテコミと違い、白はシチョウ関係有利が前提 |
封鎖を目指すコスミツケに手抜き | 裂かれ形を作る軽妙手に、白のワナが隠されている |
一間受けに対する白のスソガカリ | 黒の二間バサミからの変化での白ケイマスベリ |
裾ガカリからのケイマガケ | 黒の基本方針はいつも白の間を割ること |
裾ガカリからのチキリトビ | 黒の基本方針はやはり白の間を割ること |
裾ガカリからの一手省略のボウシ | 省略しているのに、それを認めると、省略したことが正当化され不利になります |
一間の石を下からノゾいて早オサマリ | 白の石が3線のノゾキから打たれるので、必然的に黒は外勢、白は実利の別れになる |
一間の石を中央からノゾいて黒の出足を止める | 白の出足遅らせ作戦には、中央に着実に進出する |
左右見合いの堅実なコスミを崩すツケ | 黒は星にケイマガカリの白をまず攻める 白にも軽いサバキがある |
高三間への白の打ち込み | 黒からの2種類のコスミの攻防 |
一間受けへの横ヅケ | 黒の意思により戦いの局面も、平和な局面も自在 |
一間受けに対する2線からの撹乱戦法 | 1.スソ払い、2.左右見合い、3.エグリ |
サバキのツケハネ | 形を決める手も有力 |
コウ含みのツケフクレ | コゲイマでのツケフクレと異なり、白のシチョウ有利が前提 |
三々入り | 白は、味をつけてから生きる。黒の逆襲はあるか。 |
コゲイマ | 索引棋譜 特定の形を検索する場合に利用 |
星の石へのコスミツケ | 自らの形は悪いものの、白の急所へのグズミで攻める |
もぐり込みの様子見 | 碁の極意、相手に答えを出させて、対処する |
ケイマへのカタツキ | 隅に封じ込められるのが最悪、あくまでも、中央に出る |
封鎖を嫌う白反発のアテコミ | 白のケイマスベリに対して外勢を目指す黒の一間バサミに反発 |
サバキのツケ二段対策 | コゲイマの受けは一間受けと比較し若干攻めの迫力不足を認識する |
白のツケフクレ | 白が怖いのは黒の強硬手段 |
辺の星の石へのワタリを誘う | ワタリを目指して固執するとハマル。柔軟な発想で、白の誘惑作戦に対抗し、外勢を目指せは、白の鼻を明かすことが出来る。 |
三々の打ち込み | コゲイマへの三々打ち込みはコウ |
ケイマの腹ツケ | 黒は外受けか内受けか選択 |
スソガカリ | 黒はカケ、ツケ、ナラビの3手を選択 |
ツケノビ | 索引棋譜 特定の形を検索する場合に利用 |
トビツケ、コスミ | トビツケにはワリコミ コスミにはトビツケ |
三々、模様妨害のツケ | 黒の模様化妨害のツケには要注意 |
黒のツケに対する白のハネコミ | 黒のツケノビの意図に対して白の注文形、シチョウ関係が重要 |
ツケオサエ | 索引棋譜 特定の形を検索する場合に利用 |
サガリ | 最もカライ手で、互先でもしばしば打たれる |