なるべく大きな容器で、たっぷりの水の中を泳がせてあげることが理想です。容器は深さより、表面積の大きいものです。
とりあえずなんでもいいからと思われる場合は、100均のなるべく大きいお米の容器なんかでも3匹くらいなら代用できます。30cmくらいの水槽でも10匹くらいまでなら水換えを頻繁に行うようになり手間がかかりますが大丈夫です。
我が家では、こんな環境でめだかを飼育しています。屋外です。
理想かどうかはわかりませんが、直射日光の長くあたらない、でも1日2時間くらいは日のあたる昼間は明るい場所で、夏場もあまり暑くならず、適度な明るさとお日様があり浮き草が枯れてしまわない、そんな場所を選んであげました。
めだかの飼育容器はなんとゴミバケツ!
表面積が深さに対して少ないのが少し気になりますが、水量がたっぷりあって、猫などに狙われにくく(狙うのか?)、容器が日光にあたっても劣化しにくく、何年ももって、水を沢山入れても壊れないそんな容器の結果がこれです。
ちなみに容量は60Lです。大きければ大きいほうが良いですが、ホームセンターで1500円程度。同じような価格の水槽に比べたら、倍以上の水量があます。断水のときは臨時の水の保管容器としても使われますから、丈夫そのもの。お日様にあたっても劣化しにくいのも特徴です。
ベランダに、大きな発泡スチロールの容器を使用してめだかを長く飼っている人の話も良く聞きます。発泡スチロールは断熱効果もあり、水温が変化しにくいので、めだかにとってはよい環境のようです。
こちらの容器は90Lの角型ゴミ箱。隙間にあわせて先に購入しましたが、水を入れるとはちきれそうに膨らんできて、耐久性の面で心配になったため、急遽買い換えしました。ちなみにこちらの容器は2500円程度だったと思います。もったいないので今は、水換え用の汲み置き水容器として隣に設置しています。ブロックを下に置くのは外気の温度変化を和らげるためです。それと、水換え時にこぼれた水で湿気ないようにと思いました。
汲み置きようの容器を用意したのは、もうひとつ大事な理由があります。井戸水や自然の水はめだかの飼育にはまったく問題ありませんが、あいにく我が家にはそんなものはありません。水といえば水道水です。この水道水には、人が飲んでもお腹を壊さないようカルキといって塩素で消毒してあります。人にとっては、害のないくらい薄めているその塩素は、めだかにとってもよくないのです。それは、塩素という毒が、えらに流れている血液のヘモグロビンという酸素を運ぶ細胞にくっついで酸素を運べなくするため、息(えら呼吸)が苦しくなるのです。ですので、カルキ抜きの薬剤を入れて、水道水を使うのが一般的ですが、本来そんな薬剤はめだかにとって不要のものです。塩素は、空気にさらしておくと、自然に減っていきますので汲み置きという方法で、カルキをめだかに害がない程度に減らします。
さらに、汲み置きのもうひとつの長所は、めだかを飼育している水がめだかのうんこやしっこで汚れてきたとき水替えが必要になりますが、めだかに限らず魚は急激な水温の変化には弱いためです。普通の魚でも2℃温度が違うと体に受けるショックが大きく時には死んでしまうことがあります。そのため同じ環境で置いている水を水換え用に使用します。
餌は、現在のところめだか用の餌を使用しています。理想は、うっすら緑色になった水には植物性プランクトンがいて、それを食べる動物性プランクトンがいて、その動物性プランクトンがめだかにとってはご馳走らしいです。そんな環境になれば、人工の餌には見向きもしなくなるそうです。いわゆる擬似的な食物連鎖をつくりだしてそのなかで飼育すれば、手間要らずになります。そんな理想の環境は難しいので、とりあえずはめだかの餌をあげましょう。金魚用の餌を小さく砕いてあげても大丈夫です。
自然のめだかは池や田んぼ、流れの非常に緩やかな、もしくは流れのほとんどない環境にすんでいますので、ブクブク(エアレーション)などの水を動かす装置や水をきれいにするろ過装置は不要です。といっても狭い水槽で沢山のめだかがいるのでしたら、ろ過装置がないと水が汚れてめだかが死んでしまいますので必要です。ただ、速い流れの中にずっといると疲れて死んでしまう場合もありますので、ブクブクやろ過装置から出る水で飼育している水をつねにかき回すことのないよう、噴出し口に水流を弱める装置をつけましょう。
30cmの水槽にエアレーションして100匹以上入れたことがありますが、気がつけば8時間後にはめだかのおしっこでかなり白くなっていましたのですぐに別の容器に移し替えてあげました。皆さんはこんなことをしないようにしましょうね。
夏場の水温は要注意です。室内ですと暑いときには35℃をしまう場合もあります。水温が30℃を超えると注意しなくてはなりません。特に暑い日には、それこそ40℃ちかくあがりますので、めだかの我慢を超えて死んでしまいます。夏はなるべく涼しいところにおいてあげてください。屋外で直射日光のもと、、、なんてすると、煮えてしまいますので、遮光用のよしずなどをかけて暑くならないように工夫してあげましょう。