めだかの病気で遭遇したことのある病気の対処法を書きます。
めだかも金魚と同じように白点病にかかることがあります。病気の症状は、小さな白い斑点のようなものがついてしまうのですが、めだかの場合、めだか自身が小さく、なかなか気がつきません。何匹ものめだかがお亡くなりになってから病気に気がつく場合が多いでしょう。何匹も続けて死んでしまうようなことがあれば、真っ先に疑うべき病気です。これは、寄生虫が体についてめだかの体の栄養を吸い取ってしまう恐ろしい病気で、ほおっておくと全滅してしまうほどの感染力と高い致死率です。
水質の悪化(みずがきたなくなること)が一番の原因です。水が汚くなり、そこに住むめだかの体が弱ってしまい、発病してしまいます。白点病の大元は根絶できないほど、普通に水の中に住んでいるため、水をきれいに保ってあげることが大切です。一匹発病してしまうと白点病が一気に増え、他のめだかにも感染してしまいます。
対処法として、まず、きれいな水の中に移してあげましょう。移すときは、水温をあわせ、ゆっくりと、水質の変化でめだかにショックを与えないよう慎重に行ってください。
次に、温度を上げることです。30℃を少し超えるくらいの(わたしは32℃にあわせます)水温まで、ゆっくりと30分に2℃上昇させるくらいの割合で徐々に上げていきます。一気に水温をあげるとそれだけでめだかが弱って死んでしまいますので、ゆっくりと上げていってください。こうすることで、高温では生育できない白点病を抑えることができます。
上げている間に、水に塩を入れましょう。これも白点病の寄生虫が育成できなくしてしまう対処のひとつです。およそ10Lにつき大さじ2杯くらいとかなり適当ですが、ひとさじ入れたら30分開け、30分たったら追加するというように時間を空け、すこしずつ入れてしまう分には、かなり適当でも大丈夫です。注意しないといけないのは、塩の成分です。最近の販売されている塩には、ほとんどのものに旨味つけのための成分(たんぱく質・グルタミン酸などがはいっていますので、食塩100%の塩を入れてあげましょう。でないと、せっかくきれいな水にいれてあげたのに旨味成分が入った塩を入れることによって、逆に水を汚してしまうことになります。
これで、とりあえずは、様子見です。
毎日、水はきれいなものに取り替えてあげましょう。移し変えのときは、同じように水温を上げて、温度をあわせた水にしてあげないといけないので注意しましょう。用意するきれいな温度を合わせた水にも、同じように塩を入れて塩濃度(塩の濃さ)をあわせます。移し変えのときは、下のほうに白点病の幼虫や卵ががたまっていると思い、水をかき回すことのないよう慎重に行ってください。そうすると1日か2日ですっかり白点病ともおさらばになりますが、また再発しないためにも症状が治まってから1週間は、同じように毎日きれいな水に換えてください。
めだかを飼っていた容器は良く洗い(洗剤は使わないように)、同じように中に入れていたものも良く洗い、完全に乾かして、日光消毒します。ろ過装置を使っていた場合は、ろ過材を完全に新しいものと取り替え、以前使っていたろか材は捨ててしまうのが無難です。そこには白点病の寄生虫がわんさかたまっていることでしょう。