めだかの水換え

めだかといっしょにめだかの水換え

めだか飼育の水換え

水換えの方法

水を捨て、新しい水に取り替えてあげるのですが、この作業がめだかを飼っている中で一番大変な作業となります。人によってはバケツか何かでめだかを引越しして隅から隅まで洗い、新しくきれいな水をはって、また、めだかを引っ越す人がいます。お勧めできません。めだかにとってかなりの負担となります。大掛かりな水換えでもおよそ半分の水を入れ換えるだけにしましょう。水を換えるということは、めだかにとって環境が大きく変わることになりますのでストレスの原因、もしくはショック、ひどいときには死んでしまいます。同じように見える水でも今、飼っている水と取り替えるために用意した水では大きく違うのです。

まず、酸性度(pH)が違います。めだかの排泄物(アンモニア)が亜硝酸になり、さらに硝酸になることはめだかの観察『水の汚れを疑う』に書いています。pHが1違うと水素イオン濃度が1000倍違うのです。ということで、きれいな水でも丸ごと移し変えをしてしまうことは、病気などで必要に迫られたとき以外は控えたほうがいいと思います。

そんな場合は、水温がぴったり同じでない水に移すことがほとんどです。よくあるのが水道水にカルキ抜きを入れて、そこへ網ですくって入れる。めだかのいなくなった水槽をジャブジャブ洗い、ピカピカにして水道水を入れ、カルキ抜きをしてまた網ですくってめだかを戻す。。。一番悪い見本です。

わたくしが行う水換えは、ホースでうんことともに底から水を吸い出します。ホースはストッキングでめだか防御をしています。吸い出す量は、普段は1/3、大掛かりなときで1/2ほどです。その後、同じ環境に置いた同一温度の水を小さなバケツで壁に沿ってゆっくりと流しいれます。めだかは容器から移しません。以上、終わりです。

熱帯魚などを飼った経験のある人、もしくは魚飼育のベテランさんがよくしている(だろうと思っています)方法ですが、めだかにあまりストレスを与えないようにするにはこの方法が一番です。

どうしてもめだか自身を移動する場合は、網でなくコップや大きめのスプーンなどで追い掛け回さず、上手に掬い取って移動させます。網ですくう行為は、めだかの体を防御している粘膜を網で傷つけてしまうことになります。体を保護している粘膜が傷つくと寄生虫に取り付かれり病気になったりと悪いことだらけです。

室内環境で緑の水にしなくても良い場合だけに限定されますが、手を抜きたい場合は、1/5ほどの水を捨て元の量まで水道水をいれてハイおしまい。水道水にはカルキが入っていますが、1/5ほどの量であれば、めだかが死ぬことはほとんどありません。水温もゆっくり流しいれるのであれば、そこまで変化しません。ただし、水を浄化する目に見えないバクテリアなどには薄まった水道水でも悪いので、頻繁な水換えが必要になります。大型魚など体力のある魚では、1/3くらいまでならこの方法で水換えができますが、極端な手抜きですし、高性能ろ過器を使用しているからこそできる技です。めだかにはそこまでしないでください。

水換えに必要な道具

飼育環境によって様々だと思いますが、いろいろと考えてみましょう。ホースがあれば便利です。バケツも。カルキは人によってまちまちです。カルキ投入濃度を極端に間違えると、魚の粘膜がダメージをうけてしまいますので注意しましょう。あとは水ですね。思いついたら付け足していきます。

水換えに用意する水

めだかにとってきれいな水は、人の飲める水かどうかということではありません。めだかは水の中に住んでいますので、人で例えるとときれいな空気の中で暮らすか、有害物質の多い排気ガスに包まれて暮らすか、はたまた、温泉から出る有害ガスの多いお部屋で暮らすかの違いとなります(極端ですが)。

最も理想的なのは、めだかの住んでいた池などの水です。微生物(餌)も豊富で、そこで繁殖し生活している場所ですから。ということで、本来はその環境に近い水を用意しておくのが良い方法なのですが、なかなかそうはいきません。わたしのとっている方法は、水換えように飼育する隣に同じように容器を置いて、水換え用に備えておくことです。水換え後はすぐに水を補給し、次の日(カルキがほどよく抜けた後)、めだかのいる水を少し戻して微生物を入れてあげることです。そうすると、次の水換えのときには程よく微生物の住む水になっているという段取りです。

そこまで出来なくとも、せめて何日も放置した水を水換えに使用してあげたほうがめだかにとっては良いことと思います。

どんなときに水換えするか

めだかの調子が悪くなったり、水が濁ってきたり(濁るようでは手遅れですが)、病気になったりとめだかにとって水が思わしくなくなったときです。見た目が悪くなくても、飼育する水の容量によって、1匹あたりの水量が少なければ1週間おき、大きくて手を抜きがちの人で1ヶ月から2ヶ月に1回は水換えをしてあげましょう。飼育の難しい魚になるとpHを計ったり、亜硝酸濃度を測って水換え時期を判断したりしますが、そこまでするくらいなら、水換えをしてあげましょう(笑。また絶対にこの期間でしないといけないというものではありません。自然の池などは、水換えをしてくれる人はいませんが、そんな環境がめだかにとっては理想なのですから。といって水換えをしないほうが良いといっているわけではありません。一般の飼い方なら水換えはしたほうが良いです。頻繁な水換え(例:毎日)までは必要ありません。逆にストレスになりめだかを弱らせてしまうことになります。