糸鋸刃の性能比較

                

堅木30ミリ前後の厚板用の切断テスト方法は


いろんな国の外国製糸鋸刃の刃厚0.45ミリ以上を15種類を個人輸入して準備しました。

使用材木は堅木40ミリ以上の欅(ケヤキ)などを使用します。

理由はチョット無理かな〜と思うような厚さを切断すると糸鋸刃の能力差がハッキリ現れてくれるからです。


切断能力だけでしたらアサリ付きの糸鋸刃が有利ですが切断面が粗くバリも多くなり切断幅も大きいなる

欠点があるので紙やすりなどの研磨作業が必要になるので私はストレート刃だけしか使用しません。

組木工房の愛用するNO,0〜NO,4の5種類はストレート刃だけです



7項目が良い糸鋸刃が優秀な糸鋸刃です。
                    

切れ味の良さ 5
曲線のスムーズさ 5
切断面の綺麗さ 5
バリの出方 3
膨らみ出方 5
バタツキの少なさ 3
破断強度 5

注意  切断スピードが速いのが切れ味が良い刃では無いのです。

各、項目に5点満点の成績をつけて合計点数が良いほど優秀な糸鋸刃になります。


これはデウォルト糸鋸盤を使っての切断テストなので他の機種で同じように切断テストが出来るかは解かりません。


   
ケッコウ硬い木質なのが写真でわかるかな?


組木工房の切断テスト方法は

小型バンドソーでも悲鳴を上げるような堅木を切断することが1番重要なのです。


   

これ以上の厚さは無理ですデウォルト糸鋸盤の限界かな? 取り付けネジが木に接触してしまいます。


糸鋸では切断が無理と思われるような分厚い堅木(欅)の44ミリを切断して切れ味や膨らみの出方を見ると

その糸鋸刃の性能が極端に現れるのでダメな糸鋸刃は10ミリも切断出来ないく煙が出てきて破断してしまいます。


   

この糸鋸刃は焼けて無いし切断スピードの優秀でした。 切れ味に4点を差し上げましょう。

  

切れ味の良い糸鋸刃はバタツキも少ないのでこのような切断も危険ではありません。

バンドソーではこんなに綺麗な切断面にはなりません。


欅の40ミリだと丸鋸や小型バンドソーでも焼跡が出るくらいだから糸鋸盤で焼けが入らないってことは

優秀な糸鋸刃ですが切断抵抗は相当強く感じたのでチョット不安です。


さらに糸鋸は曲線の細工道具なので20ミリの円の切断テストをします。


   

さっき切れ味に4点入れた糸鋸刃ですが曲線切りの抵抗感と膨らみが多少あるので
曲線のスムーズさは2点と膨らみは3点をつけました。


直線の切断が良くても20ミリの円の曲線では下側が少しエグレテ少し細くなっています。

ん〜惜しい〜期待してたのに〜。


でも糸鋸刃の刃厚が0.5ミリ以下なので多少の膨らみは出て当たり前と組木工房は思っていますが

下の写真のようなダメな糸鋸刃が大多数なので優秀な方です。


外国製は見た目も刃数まったく同じなのに切れ味が悪くまったく前にも進めない糸鋸刃が3本ぐらいあり

破断してしまう糸鋸刃もありました。

日本製の糸鋸刃で直ぐ破断してしまった経験を多くしているので外国製も同じような糸鋸刃は

多くあるってことでです。


厳選して各国から選んだ割りにはダメな外国製糸鋸刃が多いでちょとガッカリです。


    

この糸鋸刃は切断スピードが良かったので期待したのに曲線では無残な結果です。
点数は切断面に1点と膨らみに1点ぐらいかな。


このように切断出来ても切断面は焼けて下側は極端に細くなっていますダメ糸鋸刃です。

せっかく外国から高い空港運賃を払って輸入したのに〜勿体無いことです。


こんな感じで20ミリの円を切断して切断抵抗や決断面の状態をテストして点数を組木工房の見た目と

感覚で優秀な糸鋸刃を探しているのです。


    


この過酷なテストを合格した糸鋸刃が切れ味と破断強度のある組木工房が認める糸鋸刃になるのです。


デウォルト糸鋸盤のスピードは6段階(1500回転ぐらい)と高い回転数を使用してます。

張力も強い所(4,5)を使っていろんな糸鋸刃を同じ条件で切断テストします。



   


各国から準備した15本の糸鋸刃で半分は44ミリの切断抵抗があり過ぎて20ミリの円を切断する前に

破断したり進めなくなってしまい脱落してしまいました。やはり44ミリの欅は手強い相手ですね〜。

20ミリの円を切断出来たのは15本中10本だけでした。5本は点数をつける前に脱落です。


   


上の写真のように切断出来ても楕円になっているのでダメ糸鋸刃が多く1番切断スピードがいいので結果も良いと

思って取り出したら焼けてて真っ黒で超楕円になっています。ん〜難しいですね理屈道理にはいきません。


この切断面の垂直は切れ味とネジレ剛性などを兼ね備えた糸鋸刃だけが良い結果を出せると思っていますが

なかなか理想の糸鋸刃には巡り合えないものです。


糸鋸刃は刃厚がシャープペンの芯(0.5ミリ)以下なのである程度の膨らみはあって当たり前と

思っているので44ミリ厚でまあまあ成績なら30ミリ厚では見た目わからないぐらいにはなるでしょ〜。


組木工房がOKを出せる糸鋸刃は15本中4本の糸鋸刃だけでした。


    


正確な欅の板厚を寸法をノギスで測ってみました。(44.3ミリ厚でした)

左の写真1番優秀な糸鋸刃で切断した物です。右のダメ糸鋸刃は悲惨な状態です。

両方の糸鋸刃は見た目も寸法も同じなので見た目では糸鋸刃選びは出来ないのです。

切断面も綺麗で垂直も合格ラインです。  外国製でも優秀な糸鋸刃は極少数なのです。


1番優秀な糸鋸刃は幅が1.7ミリ近く刃が大きいのでバタつきが多く発生して急曲線切りには

向かないけど厚木を気持ちよく切断出来るので組木工房のNO4タイプに決定です。


2番に優秀な糸鋸刃は幅が1.9ミリだったので曲線はキツイので落選しました。


3番目に優秀だったのがNO3タイプです。

欠点は刃数が多いので切断スピードが遅いけど幅が1.5ミリなので曲線も大丈夫なので

組木工房はNO3も採用して使用しています。


少し膨らみが大きいかったのですがNO2タイプでも44ミリを切断出来たので30ミリ以下の堅木でしたら

楽に曲線切り出来るのでNO2を愛用してます。


なぜ切断テストが必要なのか

糸鋸刃の切断スピードが良いのが良い糸鋸刃と勘違いする人が多いと思いますが

1番重要なのが切れ味と破断強度やネジレ剛性だと組木工房は思っています。

無理と思われる板厚を切断してみると

ネジレ剛性の無い糸鋸刃は切断面の膨らみが大きく

破断強度の無い糸鋸刃は直ぐに切れてしまうのです。

1位の糸鋸刃と8位の糸鋸刃を堅木30ミリぐらいで切断テストすると

どちらもスパスパ切断出来てしますのでダメな糸鋸刃を見極めれないと思っております。


この切断テストはデウォルト糸鋸盤でのことなので30ミリ以上の堅木の切断は

糸鋸盤の能力にも左右されるのでお間違えなくお読みください。



外国製糸鋸刃の値段は日本製糸鋸刃と値段と同じぐらいなんですがイギリスから個人輸入なので

代行料金や空港運賃や国内運賃などが多く費用が掛かるので少しの本数だと日本製の5倍ぐらいの

値段になってしまうので切断テストをして切れ味、破断強度、など7項目を合格した優秀な糸鋸刃を見極めて

大量に輸入してコストを下げて日本製高級糸鋸刃(1本100円以上)より安くすることが可能になりました。


組木工房は教室で使用している外国製糸鋸刃なので生徒さんにもお譲りしているので組木工房のHPを

ご覧の木工趣味の人にもメールで使用糸鋸盤の種類や相談しながら希望者にお譲りしています。




組木工房が1番信頼している愛用のNO1タイプを切断テストした時の写真です。


このときは30種類以上の外国製の糸鋸刃で切断テストしました。


   
その時テストした物を袋に入れて保存してた写真です。


堅木20ミリ前後の急曲線切り用の切断テストした時は30ミリの欅で10ミリの円で切断テストしました。

デウォルト糸鋸盤の回転数は5段階(1400回転ぐらい)を使いました。


それとNO1タイプを選ぶときは切断テストは急曲線切りの切断テストも行っています。

このテストで7項目の点数が1番だったのが切れ味が良くねじれ剛性が強い糸鋸刃が

組木工房愛用のNO1タイプなのです。



   

このような急曲線を切断することが出来るのがNO1タイプの糸鋸刃です。(欅の15ミリ厚板

初心者はこのNO1タイプの糸鋸刃だけで十分なんです。

柔らかい木でしたら30ミリぐらいまで切断出来るんですから。


お譲りした人が1番喜んでくれ感謝のメールを多く頂く糸鋸刃なので組木工房の苦労も報われます。


外国製の糸鋸刃はメーカーが違っても見た目も寸法も同じなのでこのような過酷なテストで

性能差を見極めないと優秀な糸鋸刃を見つけることは出来ないと組木工房は思っております。


   

メーカーは違うけど見た目は同じでしょ〜。     違うメーカー3社を重ねた写真です違いが解かりますか?


外国製の糸鋸刃は写真のように見た目や寸法が同じ物が多いけど切断テストをすると破断するものや

膨らみが多いもの切断抵抗のあるものなど大きな性能差が出てくるので

組木工房の切断テストの大切な意味が理解出来たと思います。


80種類以上の糸鋸刃を個人輸入に使った金額は数万円になってしまいましたが組木工房が納得する

優秀な糸鋸刃
を探し出せたことを嬉しく思います。



インターネット上でバンドソーの刃に重りをつけての切断テストは誰がやっても結果が出るから良いのですが

組木工房の方法は曲線や切断抵抗など感覚的なところが大きいので同一の結果は出ないと思います。


注意 堅木の30ミリぐらいをサクサク切断出来る糸鋸刃を探す目的なので

    堅木40ミリを切断する目的でのテストでないことを理解してください。

    糸鋸盤での細工切断は堅木35ミリ以下が限界で堅木35ミリ以上は

    バンドソーの仕事
だと思っています。



注意 堅木30ミリの切断は糸鋸盤の性能差が大きく影響することを理解してください。


    糸鋸盤の切断能力はモーターの力やストローク、張力で決まっているので
    
    糸鋸刃での性能アップはほんの少しだと思ってください。






※ 組木工房糸鋸刃を簡単に注文出来る注文ファームを利用して下さい。 

(メールがなくても注文出来ます)
    


       糸鋸刃注文ファーム



☆ 糸鋸細工で一番重要なのは、切れ味の良い糸鋸刃を使用することで、

  糸鋸細工の多くの問題点が解決することが出来ることを体験してほしいと思っております。

メールが無しでも注文ファームに貴方の名前と住所を記入することで封筒にて希望の糸鋸刃を

お送りします。


私もネット注文で支払いしたのに品物が届かないなどネット詐欺を経験して悔しい思いをした経験があり

ますので
支払は糸鋸刃が届いてから支払いにしていますので安心してご注文頂けるようにしています。

又、送料も
全国一律180円で糸鋸刃を封筒に入れて家のポストに届くのでご気軽にご注文ください。



  (いろんな日本製糸鋸盤にも外国製糸鋸刃は装着は出来きたのでご安心です)


メールアドレス 組木工房

 
NO,1 0.42ミリ×1.10ミリ (返し刃あり) 30山 10本入り
NO,2 0.46ミリ×1.25ミリ (返し刃あり) 25山 10本入り
NO,3 0.50ミリ×1.50ミリ (返し刃無し) 38山 10本入り
糸鋸刃セット NO1、NO2、NO3を各4本入り 10本入り
特殊刃
NO,0 0.34ミリ×0.88ミリ (返し刃あり) 34山 10本入り
  文字切り、象嵌、欄間、インレイ、中抜き(窓抜き)などドリル穴が1ミリ以下になるので喜ばれています。
  NO1より刃が小さいので刃が見えないので取り付けに注意してください。
NO,4   0.49ミリ×1.65ミ (返し刃あり) 20 10本入り
  サイズ的には日本製の糸鋸刃と違いがありませんが切れ味が違います。
  
厚板の緩やかな曲線をサクサク切断できる刃です。
(NO1、NO2、NO3 各3本入り)9本入り (糸鋸刃セット)
NO,0NO,4を各5本の10本入り     (特殊刃セット)


注意 糸鋸盤の切断能力はモーターの力やストローク、張力で決まっているので
    
    糸鋸刃での性能アップはほんの少しだと思ってください。



組木工房はより多くの人に木工クラフトを楽しんで貰うために教室などを開催しています。

私の教室で生徒さんにお譲りしている糸鋸刃なので詳しいメーカー名まではお教え出来ないことをご了承ください。



取り付け方法に注意

外国製の糸鋸刃は長さが130ミリで日本製の150ミリより短いので返し刃を出さないで使って下さい。

外国製は歯数が多いので切断面が綺麗で裏側のバリは少ないので返し刃は必要ありません。

返し刃は板のバタツキの原因でもあるので私は出さないで取り付けしています。


返し刃は裏のバリを少なくする役目しかしていないので元々バリは少ないのでいらないのです。



糸鋸刃の値段の比較


 
@  ホームセンターの糸鋸刃 (10本入り)   600円前後

 
A  高級プロ用糸鋸刃     (10本入り)  1300円以上

 B  組木工房糸鋸刃      (10本入り)  1000円(税別)  



組木工房糸鋸刃が安い理由


破断強度が日本製の3倍以上剛性があるのでホームセンターの600円×3=1800円以上の価値があるのです。

耐久性だけでなく切れ味や曲線切りの能力も数段上なので組木工房糸鋸刃長さ130oを使用しているのです。

Aの高級糸鋸刃は高額のわりに破断強度と切れ味は組木工房糸鋸刃より下なのです。




糸鋸刃の在庫につて


外国製糸鋸刃の輸入は輸入国内送料や空港運賃(飛行機送料)や日本国内送料や個人輸入手数料などが

加算されて
高額な糸鋸刃になってしまうので組木工房は大量に輸入して輸送コストを下げたので皆さんに

組木工房糸鋸刃(10本)1000(税別)でお譲りすることが可能になりました。

なので皆さんに切れ味の良い糸鋸刃を使って貰うことが次回も大量に輸入出来ることになるので私自身が

助かっております。(糸鋸刃の在庫は沢山ありますので是非使用してみてください)





糸鋸刃を購入したいと思いましたがメールが出来ないので連絡方法がわかりません。
                                       


@パソコンでメールをしたことが無いので連絡方法がわかりません。

Aメールを送りましたが組木工房さんからの返事がありません。

Bメールを送っても返って来てしまい送ることが出来ません。


このようなメールでの注文はこのような不具合があるので

メールが出来なくても良い糸鋸刃フォームで受付します。



メールがなくても糸鋸刃の注文が出来ます。     糸鋸刃の注文



携帯電話からの組木工房糸鋸刃フォーム           バーコードリーダー



今まで外国製糸鋸刃をお譲りしの人の糸鋸盤の機種は

ユタカのYSC-500Fなどのユタカ製の所有者が一番多く人気機種なのがわかります。

次に多いのが
リョービTF−5400マキタMSJ401リョービ製カム式TFE450


日立製40SA
も多く旭工機AK50なども多いですね。


日本製の2〜3万円の糸鋸盤でも糸鋸刃だけで優れた機種に生まれ変わったとお礼のメールを

多くっもらっているので試してみて下さい。





組木工房が1番、伝えたいことは


木は糸鋸盤で切断してるのでは無く 糸鋸刃で切断しているのだから刃の切れ味が重要なのです。



切れ味の良い糸鋸刃を選ぶことが重要なことです。



糸鋸刃の種類と板厚の選び方 糸鋸刃の種類選び方
日本製糸鋸刃と外国製糸鋸刃の性能比較 美術館写真
糸鋸刃取り付けネジをクイックレバー 糸鋸刃の種類選び方
中級者用の糸鋸盤選び(予算10万以下)

デウォルト糸鋸DeWalt  DW788
糸鋸盤の選定基準
糸鋸刃の質問と回答(Q&A)  糸鋸刃の質問と回答
初心者の糸鋸盤の選び(予算3万円以下) 初心者の糸鋸盤選定
糸鋸盤の質問と回答(Q&A) 糸鋸盤の質問と回答
デウォルト糸鋸盤の快適改造
外国製糸鋸刃のコレクション 糸鋸刃の切断テスト



独学の木工歴30年の組木工房独自の考え方なので参考程度にご覧下さい。






                               kumiki@chokai.ne.jp ご意見・ご感想はこちらまで



ホーム 組木工房ブログ 糸鋸刃の性能比較 糸鋸盤の選定基準
バードカービング インターシア コルリの製作写真 教室の案内
クラフト仲間リンク集 依頼製作写真 展示会写真NO1 展示会写真NO2
庄内クラフトフェア in松ヶ岡 美術館写真
糸鋸盤の選定基準