体のどの部分かに関わらず、バックスイング、または振りおろしたスティックで相手の体を叩く。
このファウルは、ブレード、スティックによる怪我の防止、悪質なラフプレイの防止に比重を置いています。スティックは、あくまでもパックを操作するものであり、武器とするものでは有りませんので、その様な相手選手にスティックで怪我を負わせる行為に対してはゲーム開始時に注意するとともに、ゲーム中に見られた場合については厳しく注意、及びペナルティを課す様にします。 また、パックキャリアに対して、パックコントロールを奪う目的でスティックをぶつけるスティックチェックも、強さによってはスラッシングとなる。例えば”スイングバック”して相手スティックに”振り下ろした”場合がこれに該当する。
ジャッジガイドライン
- パックを奪うつもりでスティックを出したが、パック、ブレード、スティック等より先に相手の体に“強く”当たった場合も該当。
- 3on3インラインでは、スティックチェックに対しても、チェックの度合いによって審判が危険なプレーと判断した場合は警告の後、ファウルを取る(事故防止=危険回避義務)。
- スティックリフト(リフトアップ)についてはスラッシングにはあたらないが、その際のハイスティックに注意する。スティックリフトはあくまでも相手スティックを下からすくい上げる行為であって、下から何度も叩き上げる、相手プレーヤーのグローブ、手首等にブレードが当たっている様ならスラッシング、状況によってはスピアリングとなるので注意すること。
悪質なケースに対して
スラッシングは、スティックチェックした際に誤って相手の足を叩いてしまった等の、過失例が殆どだと思います。これについては通常ペナルティ(マイナー)で十分ですが、もしも意図的に相手の体を叩いている様な場合はマッチペナルティが課されます。
またパックに対するプレーとはまったく関係無い状況で相手を叩いた場合については、ゲームミスコン以上の重いペナルティを課すべきです。
スラッシングは”叩く”という、はっきりとした危険行為ですので、それを意図して行うプレーヤーは、大会から排除すべきです。
万が一、その様なプレーヤーがゲーム中にみられた場合、そのゲームについてはゲームミスコンにより退場処分、その後のゲーム参加については、大会運営本部の協議裁定により、該当チームキャプテンに対して処分を伝えます。
協議裁定のガイドライン(九州インラインストリートホッケー協会規定)
- チームキャプテン、該当プレーヤーともに反省が見られない場合
または相手の怪我の程度が大きい場合。 その大会のその後のゲームに対して、該当チームは出場禁止、以後の大会についても基本的に参加は認めない。
- チームキャプテンの責任の元、該当プレーヤーにも十分に反省が見られる場合、
相手のプレーヤーに怪我が無い場合。
その大会のその後のゲームに対して、該当プレーヤーは出場禁止、以後の大会については参加は認める。
いずれにしても、意図して相手を叩く、という行為は、その強度、状況に関わらず、”重罪”です。 レフリーを始めとする大会運営スタッフは、健全な大会進行と、良識のあるプレーヤーを守る為にも、その様な悪質なプレー、プレーヤーに対しては確たる態度で対応して下さい。
|