私は30才も過ぎてから関西のKISAでインラインホッケーを始め、33才になってからアイスホッケーを始めたのですが、インラインにしてもアイスにしても、その入門書が殆ど存在しておらず、またルールについての解説も情報量的には他のスポーツに比べて極端に少ない事にびっくりしました。
ホッケーの面白さを知った私にとって、これは結構な驚きと同時にとても困ってしまいました。何に困ったかって言うと、まず最初に戸惑ったのが、インラインで言うところのノーコンタクトルール、つまり相手と接触してはいけないって言う事です。しかし、実際のインラインホッケーのゲームでは、アイスのチェックみたいなのは流石にないけど、結構接触しながらプレーしています。
ルールブックでは接触してはダメと書いてある、でも、実際には結構ぶつかってても反則とられてない。こりゃ一体どういう事だ?と、私は思いました。
で、その気持ちと疑問を当時のKISAの掲示板に書きこんだところ、KISAの女ボスの村上さんから、「それじゃレフリーやってみません?」という、冗談みたいなメールが返ってきた事がそもそもの始まりです。
その後のKISAでの大会では、見習いレフリーとしてこき使われ、、、いえいえ貴重な教えを当時のKISAレフリーアドバイザーの松浦さんに頂き、また東京のMHLのレフリー団からは色々なルールについての実際のケースと反則の取り方について掲示板上で教えてもらいました。
その御蔭で、インラインホッケープレーヤーなら誰もが知っている日本最大の大会である岐阜の長良川の大会にレフリーとして参加する機会に恵まれ、自らもプレーヤーとして参加してオープンの部で実はベスト8まで行けて、とても良い経験でした。
そうこうしている間に、2000年の5月に会社都合で九州は福岡に転勤になり、「あぁこれでレフリー見習からもおさらばだな?」と思っていたら、転勤も迫ったある日、1通のメールが届きました。その差出人こそが九州インラインストリートホッケー協会のキングこと大宅さんだった訳です。
大宅さん曰く、「インラインストリートホッケーで一緒に世界を征服しましょう!」言い回しは定かでないけど、そんな誘い文句だった筈です。いやはや、あれには呆れ、いえいえびっくり致しました。
そんなこんなで、九州でも幾つかの大会でレフリーを勤めさせてもらい、また自らもプレーヤーとしてゲームに参加した訳ですが、その中でとても気になった事があります。
それは、小さい頃からアイスホッケーをやっていて、インラインを始めたプレーヤーと、そうではなくてインラインホッケーから始めたプレーヤーとの、プレースタイルのギャップです。
言ってしまえば、アイス経験者のプレーは、インラインから始めた人たちよりも荒い印象を受けたのです。これは単にスケーティングやハンドリングといった技術面ではなく、アイスホッケーのような肉弾戦を前提としたプレーが多く、プレーヤー達もそれ自体が当然と思ってプレーしていたのです。
つまり、当時の九州においてはインラインホッケーでの”ノーコンタクト”がアイス経験者の方々にあまり理解されていなかったのです。しかも当時はまだヘルメットやプロテクターの装着義務もありませんでした。
危ないな、怪我人がでなければ良いけどな、、、、 あの当時、大分のコア山国で行われた4on4の大会の時、その不安は現実のものとなりました。あるチームメイトはハイスティックで唇を裂かれ、ある者はぶつかった勢いで転倒して足の靭帯を伸ばしてしまいました。
全ては、ルールが不備だからだ!
という事で、私と、九州インラインストリートホッケー協会の大宅さん、そして、我々のチームキャプテンの大津君とで、連日ルールについての整備と、そのジャッジ基準について話し合った結果が、現在このHPで説明されている内容なのです。
えらい仰々しい、長たらしい文章になってしまいましたが、そういう事で、このHPにルールについて色々と説明してるのも、インラインホッケープレーヤーに、少しでもルールについて理解してもらい、これからはじめる方々の手助けになればと思っての事です。
決して、驕りとか自惚れからでもなければ、うんちくのヒケラカシでもありません。
とても真剣に真面目な気持ちで作りましたので、本職のレフリーの方々、そしてベテランのプレーヤーの方々、どうか気を悪くしないで下さい。そして、もしアドバイスが頂けるなら、当HPの掲示板に書きこんでください。ヨロシクお願いします。
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