自動車塗装の自分史とSL蒸気機関車写真展〜田辺幸男のhp
SL写真展 ( INDEX )〜アメリカ & 日本現役
|
HOME
|
SL写真展 ( INJEX )
|
田辺のリンク集
|
(メールは上の
SL写真展 ( INJEX )
にある送付先へドウゾ。)
…………………………………………………………………………………………………
・「根室本線旧線の“狩勝峠”を訪ねて」
334.
狩勝峠、大カーブを登る U
・新内−狩勝(信)
〈はじめに〉
相当に高い所まで山を登って、“大カーブ”を狙って撮影しました。
この写真を見られた「狩勝高原エコトロッコ鉄道」を主宰されておられる増田さまの言を借りれば、『この写真のアングルは相当高い位置から撮ったもので、非常に珍しく、しかもカラーなので極めて貴重な作品ですね』とあった。
ご参考に落合-狩勝(信)−新得−新得 間のキロホスト(滝川起点)を一覧しておきました。撮影メモでは、列車の走行している位置をキロポストで表示していますの、その照合にお役立て下さい。
〈キロポスト(落合-狩勝信号場−新内−新得:滝川起点)、標高の一覧〉
落合駅: 108.2k、標高 413m。
狩勝信号場:119.0K
狩勝トンネル(標高 534m)
狩勝トンネル新得側出口:120K120m。
日本八景の標柱:120K850M
新内トンネル:121K700M、標高 471m。新内沢大築堤中央:122K41M
大カーブ開始点:124K(掘割部分へ入る。)
ダイカーブ終わり点:125K手前。
(新内駅-狩勝信号場 間: 8.7q)
新内(にいない)駅:127K700M、標高 334m)
(新内駅−新得駅 間:11.1km) 新得駅)
新得駅:138K800M、標高 187.7m。
〈キロポスト一覧終わり〉
〈0001:bO31011・大カーブ遠望:〉
〈撮影メモ
大カーブが見下ろせる山に登って撮影しています。山の中を行く後補機付の上り混合列車の吐き出す二つの白煙が近ずいてきます。先頭の機関車は新内駅を出発して1キロぐらいの場所を走っています。先頭の機関車はキロポスト 滝川起点 126k800mを走行中です。真夏の7月なのに、雨上りの天気のためか、白煙が濃い緑の樹海の中に明瞭に写っていました。このカーブを曲がると、次は半径 179.04mから始まる大カーブへ突入します。ここから連写3枚が始まります。
〈0002:bO30966:連続するΩカーブを行く〉(狩勝峠V5)
〈撮影メモ〉
高い山の上から二か所のオメガ(Ω) カーブを挟んだ線路を見下ろしたものです。線路が左から右へ、右から左へ、左から右へと3本あるのです。残念ながら初心者の私は広角レンズは所持しておりませんでしたので、オメガ カーブの部分は切れてしまいました。左手前に伐採されずに残っていた巨木の杉の樹は強く印象に残っています。先頭の機関車はキロポスト 滝川起点 125kを走行中です。
〈0003:bO31014・大カーブ俯瞰〉
〈撮影メモ〉
国道から道のない山をひたすら登りつめて撮影しました。列車の先頭は滝川起点 124K300Mの地点を走っています。背後に見える山並みは日高山脈です。
「これほど高い所から“大カーブ”を俯瞰した写真は珍しい。ここでは後補機も入り、これぞ“狩勝の大カーブ”と云う感じの素晴らしい写真となっています。」とは地元の狩勝高原エコトロッコ鉄道の増田さまの言です。
〈0004:bO31024〉(狩勝V3)
〈撮影メモ〉
山の上から国道(弓道)まで降りてきて、大カーブの線路が同じ高さで眺められる所で撮っています。Ωカーブを曲がって本務機が登って来ました。この場所は滝川起点124k400mの地点です。
〈0005:bO31026・丸太満載の貨車を押し上げて〉
〈撮影メモ〉
再び少し山を登り直して、その列車の補機を連写しました。この後補機はヘッドランプを点灯しています。その右側に、ここから2qも新内駅方向に戻った滝川起点 126K辺りの線路が遠くに見えています。随分の高低差を登ってきたことが感じられます。
この唐松(からまつ)らしい丸太を満載した貨車は進徳で北海道拓殖てつどうからか、または帯広で士幌線から出荷された貨車ででしょうか。
…………………………………………………………………………………………………
〈紀行文〉
この狩勝峠を撮りに出かけたのが昭和41年7月(1966年)のことだから、ほぼ50年の年月が過ぎ去ってしまっている。
それにもかかわらず、『FUJIからー』の色彩は緑濃い十勝平野の広がりを余すところなく表現して暮れているのには驚かされた。
SL撮影を始めたばかりの2年の間にはカラーネガは10本たらずであった。それから4年目からはエクタクロームを使ってカラーも撮りだしている。
こちらの方はマッッタ9変色はない。
残念ながら、撮影の時の記憶が全くの「すだれ」模様で取り止めがない。
そこで紀行文の代りに写真の次に「撮影メモ」を記しました。
主に地元の狩勝高原鉄道エコロロッコ鉄道の事務局長をされている増田さまに写真の修整と解説をして頂きました。厚く御礼申し上げます。
撮影:昭和41年(1961ねん)7月5日。午前中。
…………………………………………………………………………………………………
・「根室本線旧線の“狩勝峠”を訪ねて」シリーズのリンク
335. プロローグ:狩勝峠からの大俯瞰(ふかん)・新得−狩勝(信)
--「日本三大車窓風景・新日本八景(平原)--
336. 狩勝峠、新内沢大築堤を登る
・
新内-狩勝(信)
332. 狩勝峠、オメガカーブを登る T・新内−狩勝(信)
333. スイッチバックの狩勝信号場・落合〜新内 間
331. 狩勝峠のDC優等列車たち・新内〜狩勝信号
場
338. 上り貨物の緩急車に添乗して・新得→新内 間
337.狩勝峠スナップ アラカルト・新内−狩勝信号場