自動車塗装の自分史とSL蒸気機関車写真展〜田辺幸男のhp
SL写真展 ( INDEX )〜アメリカ & 日本現役

|  HOME  | SL写真展 ( INJEX )  | 田辺のリンク集 |  
(メールは上の  SL写真展 ( INJEX )  にある送付先へドウゾ。)

…………………………………………………………………………………………………

・阿武隈高地を行く磐越東線
312.  夏井川渓谷 V:夏井川に架かる棚木鉄橋 ・川前−夏井

〈0003:bP3953:短い高屋敷隧道です。〉


〈0004:13955:やって来たのは郡山機関区のD6だった。〉


〈撮影メモ:昭和43-4-28.撮影〉
『このトンネルは夏井川渓谷に沿って掘られた17か所のトンネルの下流から第16番目の高屋敷トンネルです。郡山行の列車は川前駅から坂を登ってきて、このトンネルを抜けると夏井駅へと下って行きます。』

〈0001:2231:高い棚木鉄橋を行く〉




〈0002:bQ253:棚木橋梁を上流側から〉


撮影メモ〉
〈0001、0002〉の二枚は川前駅から夏井駅へ向かう途中に夏井川本流を横断している棚木橋梁の辺りでの風景である。ここまでさかのぼって来ると川幅が急に広くなり、谷は開けて高原風な感じになってきた。この鉄橋は長さ123mでプレートガーター桁 7連が洪水を考慮して高さ21mの高い石済みの橋脚の上に掛けられていた。この丸い橋脚を始めて見た時は、その巨大さに圧倒されたことを覚えている。これも川底の地質がよほど強固なのであろうか。
最後の〈0002〉は上流側から夏井駅に向かう列車を撮ったものである。
 このサイトに掲げた3枚の撮影ポイントについては、次に記した根本眞史さまにご教示を頂きました。
ここに厚く感謝致します。
この根本さまは磐越東線沿線のご出身であり、
「ねもねもの鉄道趣味の部屋」の管理人もなされておられます。
http://gold.zero.jp/m.nemo.09.a3/index.htm

〈0005:bP31012:どこかの駅で、D6054号〉



…………………………………………………………………………………………………
〈紀行文〉
 今回は夏井川渓谷のハイライト区間でもある江田信号場から夏井駅まで訪ねた記録の後半をまとめました。
 大きな給水塔がシンボルの川前駅を出発すると、この先で夏井川に架かる石積みの高い橋脚が2本、その上に3つのトラス橋が載っている鉄橋の堂々たる姿に出会った。確か磐越東線の鉄橋は全てプレートガーター桁だったはずなのだがといぶかっていると、やっぱりこの橋は川前発電所へ発電用水を送っている水管橋だったのである。これは上流で取水した用水の高さを維持しながら高い位置で夏井川を横断しているのであった。これも近代土木遺産Cランクになっていた。この先で、夏井川に架かる磐越東線の鉄橋の中でも橋桁の位置が高いことで知られる棚木橋梁(橋長:123m)に魅せられて終日を過ごしたことがあった。
この夏井川の長い渓谷を登り詰めて高原に出るといったん川幅はひろがって、阿武隈高原に大雨が降り続いた際の水のはけ口の狭い渓谷の手前の平地は洪水になることが多いようでこの辺りの鉄橋はどれも高い位置に橋げたが掛けられていた。私が訪れたのちに河川の改修が行われてた堤防に桜が植えられて、今は夏井の線本桜として有名地となっている。やがて磐越東線の列車運行の拠点駅である標高 428mの小野新町駅に到着した。ここは磐城街道を主軸として、東の浜通りへは南から小名浜、平ら、四倉、富岡などへ、中通へは北から欧州街道の宿場へある福島、二本松、本宮、郡山、須賀川と、それに東西を加えた四方八方への道が通じている昔からの交通の要であった。この磐越街道沿いに湧くのが“小町温泉”で古くからの湯治場であって、平安時代前期の美貌の女流歌人で六歌仙の一人でもある小野の小町の誕生伝説の地として世に知られた所でもあった。冬の撮影行の終わりに、ここのアルカリ性の体の温まる湯に浸かる楽しみは格別であった。
だそくだが、もう一つ先へ進むと、車窓右にに山肌の一部が切り崩された石灰岩の山が見えてくると、鍾乳洞「あぶくま洞」への下車駅である神俣駅となり、ここは磐越東線の最高地点駅で標高 445mであった。
このの開業後3年後の1918年(大正7年)に常磐線の四倉駅脇に創立した岩城セメントが、神俣駅から北東3qほどの場所にある大滝根鉱山で産出された石灰を四倉工場へ輸送するための神俣石材軌道と云う専用線を神俣駅まで開通させたこと手良く知られている。
何故に岩城セメントがこんな遠くから主原料の石灰石を運んでいたかについては次のサイトに詳しいのでご覧ください。
300. 常磐線 四ツ倉駅界隈(かいわい)
-住友セメント専用線・明治の古典SL:600号−
http://www5.plala.or.jp/stmlo9600/sl/sl300.html

…………………………………………………………………………………………………

・阿武隈高地を行く磐越東線シリーズのリンク
308. 磐越東線への「いざない」-プロローグ
309. 好間(よしま)川鉄橋を行く朝の通勤列車・磐越東線/平―赤井間
−常磐炭鉱(好間・赤井の炭鉱)の栄枯衰勢-
310. 豊かな耐火粘土と粘土山・磐越東線/赤井 & 小川郷駅
311. 夏井川渓谷 T :江田信号上あたり・小川郷-江田(信)間
220. 夏井川渓谷 U :川前駅辺り・江田(信)-川前
193. 早春の沿線風景「三春」・磐越東線/春−要田−船引間


ここに高屋敷トンネルの2枚をついかする。
紀行文も改定すること。
Hpへアップしていない。
220.夏井川渓谷 U がついかされたための
タイトルの変更のため、
目次に再度アップしなおす頃。