日高変成帯の岩石鉱物
ここでは、日高山脈で採集した石のうち、日高変成帯の石を並べてみたいと思います。
日高変成帯は、日高山脈を作る地質帯のうち、主稜線の数キロ西側にある大断層(日高主衝上断層)より東側の地質帯のことを言います。良く言われているように、そこには、かつての島弧の地下の構造の断面が見られると言います。
実際にどんな石があるのだろうと、高度な沢登りや岩登り技術を必要としない範囲で、沢を歩き、石を拾ってきました。日高変成帯は火成岩と変成岩の複合帯と言われており、沢へ行くと確かに混在して見られます。火成岩と変成岩に分け、地下の深い所から順番に並べてみます。断層付近の沢では、断層の両側の地質帯の岩石が混在するため、どっちの岩石なのか自分にはわからないことがあり厳密ではありません。こうして並べると、採集に赴いた時のことが懐かしく思い出されます。
火成岩(かんらん岩から供給されたマグマのマグマ溜まりが固まった岩石)
火成岩(変成岩が地下深部の高温で溶けて生成したマグマが固まった岩石)
変成岩:泥が変成されたもの
グラニュライト黒雲母片麻岩