アプライト aplite (襟裳町)

採集日:2006/08/26
採集地:襟裳町

日高山脈山脈の東側端には、かつて、島弧を構成する深成岩や変成岩の地下上部にあった岩石である花崗岩類が分布しています。その中に、部分的に花崗岩類の中でも最も珪酸分の多い岩石があり、これもその一つで、アプライトと言われます。



アプライト
アプライトは、花崗岩質マグマの結晶分化作用により、最後に晶出する岩石です。花崗岩質マグマは、マグマ冷却の早期、輝石、角閃石、黒雲母の晶出により鉄やマグネシウムが抜けていき、最後に残ったマグマからは、鉄やマグネシウムを含まない、石英、カリ長石が晶出してアプライトになり、水蒸気と接している空洞にペグマタイトが出来ます。アプライトやペグマタイトは、花崗岩体の上部、花崗岩体と接している周辺岩体の割れ目に脈となって出来るようです。