山門の銅版彫刻 扉 山門の銅版彫刻 柱
山門の銅版彫刻 柱の根もと 江戸時代の溶接技術  医王寺の山門には、銅板を使用した、宝飾がなされています。
 一見すると、青緑の金属に見えますが、これは銅の表面が腐食し、緑青をふいた状態になっているためです。 
 使われている銅板は、弘化4年(1847)11月の創建当初のままであり、大変貴重なものです。
 
 この銅板の飾りには、当時の最先端の溶接技術が用いられています。接合部分を凸凹状に切断し、熱を加え、金槌などで叩き伸ばす要領で、徐々に接着していきます。
当時、江戸時代の溶接技術を知る上でも、貴重な文化遺産となっています。
山門の彫刻 四方を睨む獅子 山門の彫刻 鶏と花
山門四方の獅子 山門内側の彫刻
山門の彫刻 外側 山門の彫刻 瓦の下
山門外側の彫刻 山門屋根瓦の下の彫刻

 医王寺の山門は、弘化4年(1847)11月に建立されたと伝えられています。山門は4本の柱により支えられており、2本だけで支える通常の山門よりもはるかに、ずっしりと重量感のある造りになっています。総けやき造りの山門で、山門の扉はけやきの一枚板(198p×99p)になっています。
 静岡県内でも、外観や彫刻など他に類を見ない大変立派な作りで、医王寺のシンボルとして大切な建物であります。

 医王寺には当時、井浪甚四郎(いなみじんしろう)井浪久兵衛(いなみきゅうべえ)という2名のお抱えの宮大工(=寺預大工)がいました。この2人は、富山県井波地方の出身者で、宮大工としての確かな腕前の方でした。そのため、医王寺の専属宮大工として、わざわざ呼び寄せ、医王寺の近くに住まわせていました。医王寺の建造物のすべてを2人の宮大工が仕切っていました。

 医王寺の山門は、井浪甚四郎、井浪久兵衛の2人が棟梁となり、磐田市見付中泉の大工15名を人出として使い、建立されています。

 写真の山門は、新しい瓦屋根になっています。平成14年(2002)4月の改修前は、雨が降りはじめてもすぐには、山門の屋瓦根から雨滴が落ちては来ませんでした。 それは、長年の風雨で瓦が苔生し、雨水を吸い込んでしまうような状況だったからです。
 
 平成14年(2002)4月の改修時には瓦はすべて取り替えられたのですが、屋根の一番高い棟の部分にはめ込まれている飾り瓦は創建当時のものを焼き直し、修復して現在の山門を飾っています。飾り瓦は「龍」の文様と「波に千鳥」の文様です。

ご参拝の際、じっくりご覧下さい。

山門に施された金具

山門に施された彫刻

昭和初期 医王寺の山門
医王寺の絵葉書 山門 昭和初期の様子

山 門 弘化4年(1847)11月建立

医王寺の山門 手前の木は桜

 弘化4年(1847)11月に建立されてから、150余年の風雪に耐えてきた山門ですが、平成14年(2002)4月には、大規模な修復作業を行っています。

 昭和初期の山門と、現在の山門を見比べても、あまり変化が無いように見えるかもしれません。
 実は、昭和19年(1944)12月の東南海地震で山門は、大変大きな被害を受けました。
 昭和初期の写真にはっきり写っている「なまこ壁」は地震により崩れ去り、山門だけが、かろうじて建っているのみだったそうです。
 そのころ、医王寺の寺勢は衰えており、山門を修復する費用はとてもありませんでした。

 昭和36年(1961)とても、なまこ壁を当時のように元通りに復元出来ませんでしたが、コンクリートブロックを利用し、壁として間に合わせて参りました。
 昭和14年(2002)4月壁は長年の重みから、コンクリートブロックに大きな亀裂が入り、山門の屋根は創建当初の瓦であったこともあり、東側の棟部分から雨水が入り始め、屋根全体の老朽化が目立つようになってきました。
 そこで、医王寺のお檀家さまみなさまに協力をお願いし、平成14年(2002)4月から平成16年(2004)9月の2年6ヶ月間をかけ、創建当時のなまこ壁の再建と、屋根瓦の取り替えという大規模な修復作業を終えることが出来ました。

 お檀家さまをはじめとした、多くの方の尊い寄付により山門は新たな息吹を吹き込まれました。それは、山門の創建当時に携わった人々のあらゆる想いを引き継ぐことです。永く永く、先の世代に「想い」を継承して参ります。

山門の瓦 龍と波に千鳥
山門屋根瓦、龍と波に千鳥の彫刻

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医王寺の山門 客殿側
客殿側から撮影した山門