仏の教えを守り、仏道修行に邁進するものを、菩薩といいます。如来とは悟りを得て、仏になった状態なのですが、薬師如来もずっと昔は菩薩でした。菩薩はみな、基本的な誓願としという5つの誓いを立てています。
1,衆生無邊誓願度(しゅじょうむへんせいがんど)
2,福智無邊誓願集(ふくちむへんせいがんしゅう)
3,法門無邊誓願覺(ほうもんむへんせいがんかく)
4,如来無邊誓願事(にょらいむへんせいがんじ)
5,菩提無上誓願證(ぼだいむじょうせいがんしょう)
薬師如来の十二の大願とは、先の五大願を基本にして、菩薩の頃の薬師如来が、将来如来になったときに実行すべき衆生救済のための12の誓いのことです。五大願と区別するために別願と呼ばれたりもします。
第一願 相好具足(そうこうぐそく)
第二願 光明照被(こうみょうしょうひ)
第三願 所求満足(しょぐまんぞく)
第四願 安立大乗(あんりゅうだいじょう)
第五願 持戒清浄(じかいしょうじょう)
第六願 諸根完具(しょこんかんぐ)
第七願 除病安楽(じょびょうあんらく)
第八願 転女成男(てんにょじょうなん)
第九願 去邪趣正(きょじゃしゅしょう)
第十願 息災離苦(そくさいりく)
第十一願 飢渇飽満(きかつほうまん)
第十二願 荘具豊満(そうぐほうまん)
薬師如来の功徳は、
薬師如来の十二の大願の本質は、衆生の身を安楽な状態に導き、精神上の解脱(悟り)を衆生に得させようとするものです。
これは十二の大願中、第七願に述べられていることで、他の十一の大願は、第七願の示す状態を得るために、心身おのおの別々に満足させて、最後には無上菩提(悟り)を得させようというものです。
お気づきの通り、
薬師如来の数々の功徳は、あくまでも悟りを得るための手段にすぎないのです。
薬師如来の功徳と教えに導かれ、悟りの境地を目指し、一切衆生を救済するという、慈悲の心をみずから起こしていく。それが智慧と慈悲を基とする、仏教の特徴であり一番大事なことです。
薬師如来の真言
「オンコロコロセンダリマトウギソワカ」
薬師如来は、正式には
薬師如来は、
写真は、天平16年(744)行基菩薩が敬刻したと伝えられる、ご本尊の薬師如来像です。医王寺では長い間、秘仏として薬師堂内にてひっそりとお祀りしておりました。
しかし、それを知った
現在は、
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