今月の法語について解説
以下の内容の文章を参考に法語を作成しております。
「人の役に立つことをすると満足感が得られ、気持ちは前向きになります。精神的にも肉体的にもグンと力が出て、仕事への取り組みも積極的になります。
「一日に一つだけ、役に立つことをしよう」と心に決めると、普段、気づかないことにも気づくようになり、それを実行する場面が現われます。
ゴミを拾おうと意識していると、道端だけでなく社内にもゴミが落ちていることに気づいたり、電車内でお年寄りに席を譲ろうと思っていると、立っている高齢者の姿が目にとまったりします。
人の役に立つとは、大きなことではなくても、身の回りにたくさんあります。相手の話をよく聞く、失敗した人を責めない、「ありがとう」と声をかける、水や電気を無駄に使わないなどです。
いろいろやろうと欲張らずに、「一つだけ」と決めて取りかかれば、負担なくできるものです。多くの人が、一日に一つ良い行ないをすれば、私たちの職場や社会は、もっと過ごしやすくなることでしょう。
今日の心がけ◆一日に一つ良いことをしましましょう。
個大きな責任や役割を背負うことは容易なことではありません。ですが、仕事や地域のことで一生懸命に過ごせば過ごすほどその姿は周りの人の目にとまり、何かの役や依頼が来ることもしばしばです。
依頼されたりお願いされたりしたことを、仕事や家庭の忙しさから断ることもあるでしょう。また、自分には分不相応な役目であると断る場合もあるかも知れません。
自分の事、自分の能力、自分の性格をきっちりと把握した上での判断であれば、他の人がとやかく言う必要はありません。自分が決めたことにあれこれ後悔の念を抱くことなく、邁進すべきでしょう。
自分の経験で申し訳ありませんが、どうしても判断に迷ってしまうときは、依頼されたりお願いされたことを引き受けてみることも必要だなと思っています。出来るかも知れないと感じる部分があるから迷うのでしょうし、申し出てくれた相手の心情を察すれば、無碍に断ることもできません。
責任や役目もお金と一緒で天下の回りもの。自らの成長のために良いタイミングで回ってきたと、前向きに受け取ることこそ心の修練なのだと思います。
なぜならば、人は責任がない中でどんなに経験を積んだとしても、それは身についていかないからです。最終的な責任は自分にあると身を引き締めるからこそ、自らの判断や行動には慎重になるし、真剣に考え抜いて行動を起こしていくことになるからです。責任がない中ではどこか自分に甘さが残り、どうしても緩い判断になりがちです。
物事を成すことの原動力はこれだ!という強い信念。もしくは堅い決心です。自ら心に残る甘さを排除するように行動しなければ、大きな成功をつかむことはできません。これが行動に繋がる心構えになります。
何事も心ありき。心と行動がちぐはぐでは、やはり大きな事を行うことはできません。目標やゴールを高めに設定するとき同じように心も揺るぎない信念で練り固めることです。
そのあとは簡単ですね。参考の文章にもあるように一日に1つだけで良い。なにか良いこと、人の役に立つことをしようと決めて、ひとつずつ実践していくことです。成功者の実践書で目にしたことがあるのですが、ABCDの定義というものがあるそうです。
A、当たり前のことを
B、バカにせず
C、ちゃんと
D、出来る人
この4項目をやったからと言ってすぐに成功者になれるわけではないでしょうが、焦ること無く、自分の出来ることを自分のペースでやり続けていくことが出来たならば、間違いなく成功をつかむことが出来るだろうなと感じます。成功者の話を聞けば、かならずABCDに当てはまることからも明らかですね。
当たり前のことを、バカにせず、ちゃんと、出来る人になれるよう今日も一歩ずつ一歩ずつ歩みを進めましょう。誰が見ているわけではありませんが、やり続けることで必ず成果が現れてくるものです。
合掌
平成24年 10月の法語
この法語作成のために参考にした書籍は「職場の教養」です。
社団法人倫理研究所にて毎月発行されている書籍です。
社団法人倫理研究所とは、文部科学省生涯学習政策局所管の社会教育団体になります。会社の社長さんや経営者の方々が早朝の時間を使って勉強し、自らを磨く活動によって、健全な経営を行い社会貢献を実践しています。
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