It lives in a vulgar town.

　

Vol01.Highllams
Vol02.Billy Joel
Vol03.榎木孝明
Vol04.谷口宗一
Vol05.古内東子
Vol06.coffee
Vol07.CEE-LO

Vol7. CEE-LO GREEN

　「機は熟した」んだって、「円は完成した」んだって、もう語らなくちゃならない情況に陥ってんだって、アメリカの音楽業界がオレに語れって囁くんだって。やっと時代がcee-loに追いついたってコトで・・・

　すまん、chubby missionsはｷﾞｬｰｼﾞﾝばかりで。しかも子どもとblack menだし。そのうち二人は既出だし。でも新作のお知らせだし。つーかcee-loはくどいって？　でも新譜発売まで載せ続けるから。先月発売予定が３月に延期んなったからしょうがない（040201の日記）。
　ちゅうか今日はcee-loについて熱く語るから興味ない人はサラバ！
　断っておきますが、ワタクシcee-loがD-buだから好きなのではありません。さりげなくひＰほＰ聴いたりしてますが、cee-loは別格＆格別。ちゅうかひＰほＰの枠には収まりきれない方です。今度の新譜はその名も
　　　　　“cee-lo green...is the soul machine”
臆面もないって言えばそれまでですが、cee-loはラッパーではなくソウルミュージシャン。これワタクシゴトキが言わずとも客演でcee-loを招いてる他のアーティストの「彼に対する扱い」を見ればわかること。
　“Feat.cee-lo”となっている楽曲では彼にラップをやらせません。
santanaもmusiqもtwistaも彼に“怪鳥のような”と形容されるラップをしてもらうために呼んでいるのではなく、まさにsoul machineに歌ってもらうために招いているのです。メインのアーティストはあくまでも裏方。どれもcee-loに“寂び”を歌ってもらうためにしつらえた楽曲なのです。
　santanaの“Do you like the way”ではローリン・丘女史はほんの導入の部分のみの出番で全般cee-loの歌。ちゅうか歌というより民謡でいうところの“唸り”ですね。まさに民族歌謡であるところのソウルミュージックの継承者なのですよ彼は。
　musiqの“momentinlife”はフェンダーローズの音色を効かせた７０年代テイストの楽曲で、musiqはAメロBメロに徹し、cee-loはいつもの怪鳥のようなトーンの高いものではなく抑制されたラップから入り、ビブラートし喉を絞りしだいに高揚し唸りはじめ、最後には一気に開放し聴いている我々をも高みに連れて行ってくれるのです。
　んで真骨頂が先月発売されたtwistaのアルバム『KAMIKAZE』に入ってる“HOPE”。アコギの音色と女性コーラスがなんとも優しい一曲。Dirty Southを代表するcee-loですが、この曲では春の木漏れ日のような暖か味のあるヴーカルを披露し、高速ラップがウリのtwistaの切れのいいラップとの心地よいハーモニーを生んでいます。
　あと売れに売れてるoutkastのダブルアルバムにも招かれてますが、ここではラップしてます。アンドレの方じゃなくてパットン調査団の方のアルバムに参加してたとこが、「やっぱcee-loを敬愛している人はオレ好み」って事を立証しててうれしい。ちゅうのもですね、今回cee-loをフューチャリングしたこれらのアーティストのアルバムって、cee-loが参加していることを知らずに買ってんですよ。んで何気なく通しでアルバム聴いてたら「ムムゥ、この声は紛いようもなくしーろー氏だよな」んでライナーノーツ見るとやっぱcee-lo！　こういう事ってあるよね。自分のお気に入りのアーティストが他の好きなアーティストの曲をカバーしてたり、コラボしてたりってこと（この場合、びーずがざーどにいほうじんをうたわせているけーすはけっしてあてはまらないことをわすれてはならいというかむねにきざみこめ！）。ワタクシ、中学の頃はTOTOフリークで稚拙ながらバンドでコピーしてたんですが、ジャズにも色気だしはじめて、マイルスのアルバム買ったら“Human Nature”をカバーしてたんで嬉しかった思い出があったりします。ちなみにHuman Natureはﾏｲｹﾙ（←なぜか半角）の曲じゃなく、TOTOのS・Porcaroの曲なんでそこんとこ4126
　とにかく、去勢されたようなハイトーンボイスばかりになってしまった日本の男性ヴォーカルにお嘆きの向きはぜひcee-loのアルバム買って！　んで日本公演しに来ないかなぁと願うのです。
                                                        02. 01. 2004

フリークス度：★★★★☆
職人度：★★★★★
暗黒大陸度：★★★☆☆
売れ度：★★☆☆☆
J‐WAVE度：☆☆☆☆☆

プロからリスペク度：★★★★★
でぶ度：★★★★☆
チェケラ〜度：★☆☆☆☆
グラミー度：★★★★☆
イギリス度：★☆☆☆☆

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