自動車塗装の自分史とSL蒸気機関車写真展〜田辺幸男のhp
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・「カリフォルニア鉄道博覧会:1981年・サクラメント市」

041.  クライマックス・ギャード・ろこのいる風景 ・ワシントン州


〈0001:〉
クサクラメント鉄道博覧会にてライマック

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〈紀行文〉
 かっての アメリカ大陸には豊富な森林資源があり、その開発の主役として多くの森林鉄道が活躍していた。森林鉄道が普通の都市を結ぶ鉄道と異なる主な点は、軟弱な路盤の上の路線は勾配が強い上、急カーブが連続すると云う悪条件の下で、しかも可能な限り簡便に建設と撤去が出来るように仮設された路線であったことだ。それに適するように工夫を凝らしたSLが三種類も中西部で生まれたのは、地元のアパラチアン山地の森林地帯でそのニーズが高まっていたからであろう。
先ずレール二対する負担を軽減するために車輪は全てボギー台車方式とし、その車軸を回転させる推進のほうほうによって三種類の形態が生まれた。
まず、推進軸をボイラーの真下に設置して、その一部にクランクを設けて、v字形にピストンを配置して直接回転させるハイスラー形があり、
次にボイラーの両サイドにピストンを設けてクランクで回転軸をまわして、それと直行する推進軸をぎヤーボックスで接続する方式がクライマックス型であった。
また、推進軸を車体の右サイドに設置して、各台車の車輪を傘歯車で回転させる方式を採用し、推進軸の一部にクランクを設けて直列縦型ピストンをボイラーの右サイドに配したシェイ型が登場した。
何れもギヤーを介して回転を伝達することから、回転比の設定により牽引力を返ることが可能となった。特にクライマックスでは二段にギヤーを回するからその自由度は更に大きくなった。
クライマックスの源流は1981年に特許が取得されており、1888年からペンシルバニア州ぽっryのクライマックス機関車工場が本格的に製造を始め、1889年には2トラックのBがたの製造がはじまり、1888〜1928年までに1千から1千百台のクライマックスが作られた。
 この 森林鉄道や礦山用として開発されたクライマックス・ギヤード・ロコは急勾配、急カーブ、弱い軌道に強くアメリカノ専売特許で世界中に活躍した。その系譜はA、B、C型と進化しており、自重10トンから110トンまで17機種に及んでいる。そして北米、カナダ、オーストラリヤ、ニュージランドで活躍した。1970年頃には、北米に20台、おーすとりやに5台が生き残っていると云われるが、その少しは保存鉄道や博物館として残されているであろうが、クライマックスを見ることはきわめて稀なことである。
 1981年に開催されたカリフォルニア鉄道博覧会には、森林資源の豊富である太平洋岸のカナダのブリテッシ コロンビア州、ワシントン、オレコン、カリフオルニア州などでは森林鉄道が多く経営されていたこともあり、会場にはシエイやハイスラーなどの森林用SLが祝賀に参加していた。
この中でひときは目に付くのが鮮やかにペイントされたクライマックス・ギャードSLである。これは1928年製で
ワシントン森林工業博物館からの祝賀参加である。そのメカニズムをのぞき込む人が後を絶たない。特にアメリカ人はギヤードロコガ皆大好きなようである。

撮影:1981年
発表:「鉄道グラフ雑誌・レールガイ」198年8・9月号、aD58

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・「カリフォルニア鉄道博覧会:1981年・サクラメント市」キリーズのリンク
040. 復活したマレー式SL“チャレンジャー”・アメリカ/UP鉄道
010.ストリームライナー“Daylight”SP4448・カリフォルニア州サクラメント
088.「“くろがねの馬”の唄のページェント」・サクラメント/カリフォルニア州
(UP 844+SP 4448)