虫歯とは?
そもそも虫歯とは何なのでしょう?
子供の頃から聞きなれている「虫歯」ですが、どの程度他人に説明できますか?
本来虫歯とは、「歯の成分が様々な理由によって溶かされていく過程」のことです。
実は専門家でもなかなかこのような概念を持っていることは少ないと思います。
しかしこのことは、下記の内容から説明することができます。
ただ、言葉的には少し難しい感じがするかもしれないので、興味がある方のみ読んでみてください。
歯科の専門用語では「虫歯」のことを「ウ蝕(うしょく)」、または「カリエス」と言います。
健康診断で耳にする「C」とはこの「Caries」の「C」です。「Caries」とは本来「骨傷」という意味です。
「骨傷」とは、正に骨の傷のことで、疾病により硬組織が脆弱化し、侵蝕破壊されること(簡単に言うと、硬い組織をもろくして、砕いていくこと)」を言います。
この現象が虫歯の状態に似ているので、「カリエス」というものを、歯科医学では虫歯の総称として使っているのだと思います。
要するに虫歯とは、いわゆる虫歯菌が糖分を利用して酸を作り出し、それによって歯の外側のエナメル質が溶かされて、内部の象牙質を侵蝕破壊している過程と言えます。
したがって、エナメル質が少し溶けただけでも虫歯、象牙質まで穴が開いて神経が痛くなった状態でも虫歯です。