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更新日 2020-02-16 | 作成日 2020-02-16

歯磨きをする時、血が出ませんか?



 歯磨きの時に歯肉から出血する人はいませんか?


 なぜ血が出るか考えたことはありますか?


 別に歯肉に傷ができているわけではありません。


 出血するのは、体の自己防衛作用の一種です。


 大まかな仕組みは下記の通りです。


 歯の周りに汚れが付くと、体がその汚れを撃退しようとします。


 最初は汚れを唾液で押し流そうとしますが、唾液で流しきれない汚れが滞在し始めると、体はその部分の細菌と戦うために白血球、すなわち血液を集めようとします。


 しかし、何もないところには血液を流すことができないので、体としては、一時的に歯肉を増殖させることになります。


 その歯肉の中には毛細血管が多く作られることになり、当然血流量が増えます。


 歯周病の症状が進んでいくと、通常ピンク色である歯肉の色が、だんだん赤くなっていくのはこのためです。


 このような部分は、上手くブラッシングができていないため、体が代わりに治そうとしている、という状態とも言えます。


 歯肉には皮膚組織がないので、粘膜がそのまま露出しています。


 そのため、歯磨きをした時などに歯肉を触ってしまうと、簡単に毛細血管が破れてしまい、その結果出血してしまうということになります。


 このような理由から、当然歯に付いている汚れ(歯石等)の付き具合によって、出血量は変化します。


 汚れが多ければ多い場所ほど、体がその部分の細菌を退治しようとして、白血球を送り込むために、毛細血管が多く存在することになります。


 だから出血量が多ければ多いほど、歯の周りの汚れが付いていたと言えるので、歯周病の症状が進んでいる証拠にもなります。


 歯周病治療の際の歯石除去等をする時は、このように症状が進んでいる(汚れている)場所を特に念入りに処置することになります。


 当然、歯周処置をする際には、数多く存在している毛細血管が破れてしまうことになるので、処置後に口の中が血だらけになってしまうことがあるのです。


 同様に、歯みがき時に出血が出るということは、その部分が汚れている証拠でもあります。


 そのような部分をしっかり磨くことができたり、しっかりとした歯周病治療を行うことができれば、血液の出番が減ることになるので、徐々に毛細血管の数が減っていきます。


 その結果、歯肉の増殖も治まって歯肉が引き締まっていくことになり、治癒に向かっていくことになります。


 ですから、出血が出る場所ほど、丁寧に磨くことが重要と言えます。