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 小田原建築探偵〜大阪万博編      
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万博かるた〜 く   07/11 万博かるた
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 空白を押して 押して 押しまくれ
くうはくを おして おして おしまくれ

写真は07マニアエキスポ会場に展示されていた
当時のスタンプ帳各種。閉幕後、万博記念館でも
記念館用のスタンプ帳も販売されていたらしい。

万博会場で販売されていた押印済みのスタンプ帳。
パビリオンの写真の横にスタンプが押されている。

パビリオンのスタンプを全部、押して廻る事は混雑
した会場では、非常に困難な事で会場に何度も足
を運ばなければ不可能に近かった。

そこで...と言うかお土産として販売されたのが万国博
記念スタンプ帳だ。例えば左列真ん中の大判赤のス
タンプ帳には約84のスタンプが押されている。

全てのパビリオンが網羅されている訳では無いが
当時爆発的に売れたそうで、事実親戚のおばさん
も買って来た。

この一冊で殆どのパビリオンのスタンプを見る事が
出来る。大変ありがたい品物であったに違いない。

何時間も並ばなければならなかった人気パビリオ
ン。入る事が出来なかったパビリオンのスタンプ
だけでも持って帰れる。たったそれだけでも嬉しか
った人は沢山いたに違いない。このスタンプ帳の
果たした役割は大きい。

開幕前から準備されていた為、一緒に写るパビリオ
ンの写真は建設中や模型だったりする。和歌山で
大量のデッドストック約3000冊が発掘され、その
一部は06年マニアエキスポで販売され、更に07年
.1月万博記念公園でも販売された。この時は徹夜組
も出た(らしい)程の人気だったそうだ。

そんなスタンプ帳のスタンプは会場で押されたもの
では無いと思われる。販売するような量のスタンプ
帳を混雑したパビリオンで押す事は不可能である。

多分製作元の作業場や内職でせっせと押されたも
のだろう。スタンプ帳の綴じ具がスプリングなのも
それが理由なのではないかと思う。バラバラの台
紙に各担当パビリオンのスタンプを押して行く。

想像するに一人が押し、一人が台紙の供給と言っ
た流れ作用が採られたのではないか...押された台
紙を別の人が綴じてゆく。スタンプも、次々と駄目
になってしまい、新しいものに取替えられていく。

勝手にそんな作業所の風景を想像している。その
作業所に貼られていても、おかしくないと思われる
のが、今回の句...

”空白を押して 押して 押しまくれ”だ。

朝礼では「さぁ今日もがんばって押しましょう。」
とハッパをかけられたに違いない。

他にも”負けてたまるか、けんしょう炎”とか
”右手が駄目なら左手で...”  更に..
”押印効率アップの両手押し”
”恋愛もスタンプも押し、ひとすじ。”等々...

デッドストック3000冊。一瞬もの凄い量の売れ残
りと錯覚する。しかし総入場者数約6400万人。
一日の最大入場者数84万人を記録した日本万
国博覧会。この3000冊と言う数字は、大きく読
み違えた数字ではない様な気がする。

製造元の社長の家はスタンプ御殿などと呼ばれ
たりして...これも勝手な想像だが...

別のスタンプ帳ではこんなエピソードのものも
存在するが...その真偽の程は..



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