姨失山(うばうしやま)〜雪が少ない、一部藪こぎ〜

登山日:2008/02/23


またまた、出発が遅くなった今日。274号を三川まで行き、234号線を早来へ、そして、道道10号線を平取へ向う。天気が今一つでぼやぁ〜と霞んでいる。さすがに、三川から南は雪が少なく、雪はあってもまともに積もっているだろうかと、不安になってくるほど。

この辺りはこれが普通なんだろうね。石油沢は太い林道でわかりやすい。しかし、念のため、入口においてGPSで位置確認しておく。真冬なのだが、この林道は十分車が入れる状態にあり、実際、今朝通行したワダチができている。札幌近郊でいうと、初春のような状態で、まったくもってして走行に問題ない。

笹の上に雪が乗っている状態だが、ここの笹は細く丈が低いので、なんとか歩けそうだ。駐車地点を探して林道を走っているうち、700m程入った辺り、伐採地の前に広いスペースがあり、駐車し身支度をする。

近くに廃道化した作業道があったので、それを使うことにする。この辺りは伐採地なので、地図には載っていない作業道が多数走っているようだ。廃道は沢に沿って登っていたが、やがて斜面に沿って回り込むようになったので、沢を直接登ることにした。登っていくと、等高線1本毎に作業道があるという状態で、尾根に出るまでに4本の作業道を横切ることとなった。

動物がたくさんいる森という印象。この辺りは狩猟場らしく、鹿討ハンターが入っているようだ。この日も、道道近くでライフルの射撃音が聞こえていた。林業の重機に流れ弾が当ったという話もあるようで、注意せねばならない。確かに鹿は多そうで、尾根には、しっかりと鹿道が付いており、それを辿ると埋まらないので楽チンだった。

また、色々な小鳥が囀り姿を見せる。人にあまり驚かないように思った。キツツキの突付いた跡が方々に見られ、それらは低い位置にあるため、鳥の天敵が少ないのかと思わせる。

30分程度でポコに到着。鹿が休んだ跡が大きく残っていた。林の先、北西方向に目指すピークが見えている。あと800m程である。

尾根伝いに行くため、ここから一旦下る。下りきった所が、なんと林道であった。ここから尾根伝いに続いているようだ。地図にはないがしっかりした林道で、真冬のこの時期でも、積雪が少ないからか、最近通った車のワダチがハッキリ残っている。雪が深くないので、クロカン四駆ならば通れると思えた。








300m程行くと、尾根を避けて二股に分かれていた。うちらは、ここから尾根に取り付き、針葉樹林内を登る。

100mもいかないうちに頂上手前のポコに辿りついた。杭が打ってある。晴れていれば先にピークが見えるのだろうが、今日はガスと雪で真っ白。ここから先、少し下り、上り返すが、藪が深く藪漕ぎとなった。でもまあ、スノーシューを履いているおかげで、藪の上を踏んで歩ける。これは、つぼ足より楽だと思えた。尾根に沿ってピンクテープが付いていて、迷うこともない。

  
まもなく頂上に着いた。頂上は北西方向しか開けておらず、マイナー低山よろしく視界は良くない。さらにこの日はガスと雪で真っ白で何も見えずであった。頂上には国土地理院の基本測量点の杭が打ってあった。この下に三角点があるのだろう。そして、なんと、基本測量の杭の周りが踏み固められ、真新しい足跡が、うちらと反対側に続いている。どうやら、今日、うちらより一足先にここに来た人がいるようだ。こんなマイナーな山を選んで登るとは、三角点ハンターか冬低山好きか、林業関係の方か、かなと思っていた。(後日、知人だったことが判明。このような山に登る人は限られているとはいえ驚いた。)