竹山(たけやま)〜 緩くて長が〜い 〜

登山日:2007/02/09 山スキー


朝が弱いもので、家を出るのがまた7時半でした。これでもがんばって朝起きたのですよ。そして一路、留寿都の旭野へ向かいます。札幌は綺麗に晴れていたものの、いつものごとく、中山峠を越えると曇ってしまって、羊蹄山は雲の中。

ルスツ高原の遊園地がある所より少し手前を左折し、旭野へ向かいます。イゾラの山に何本ものリフトやゴンドラがフル回転してお客を山へ上げているのが見えます。さて、5km程で除雪限界点に達しました。右へ入る道があります。さて、ここはどこなのか? スノーモービルが入った跡が見られます。

看板があったので見てみると、どうやら、ここは「登」らしいことが判明。旭野まではまだ3km程ある。どうやら右へ入る道は農道のようで、竹山方面へ向っている。地図上には竹山へ向かう太い道があり、恐らくこれだろうと思わたので、右へ入る道を進むことにしました。

10分程で民家があります。除雪もされているので人が住んでいるのかと思ったのですが、空家のようです。でも、トラックが雪に埋もれていないので、最近まで住んでいたのかもしれません。除雪はここまで、農道を進みます。

スノーモービルのトレースが続いています。といっても何日か前のようで、ふっくらと雪に埋もれていて、足首ラッセル程度でした。看板には幅員5m、造成幅員6.5mとあり、ガードレールもある十分な広さの農道です。ほどなく左手に廃屋があり、ここから、農道は左に曲がって竹山へ向かう沢に沿ってゆるく上り始めました。廃屋を過ぎほどなく高圧線の下を過ぎます。竹山らいき山はまだ見えません。

写真をとりながら、地図を見て確認しながら、ゆっくり、のんびり歩きます。20分くらいで、左手に林道が合流してきました。ゲートがあり、ピンクテープも付いてます。ここで少し休憩です。ここから、真っ直ぐに続く林道を歩いていくものの、竹山は見えてきません。非常に傾斜もゆるく、本当にこの道で良いのかと何度も地図を見ましたが、どうも、所持したカシミールで印刷した地図には、合致する地形が見当たらない。でも、竹山方向へ向かっているので、行ける所まで行ってみようと思いました。ダメだったら、この太い農道を滑って戻れば良いのでね。

そして、ヘアピン登場したところで。ようやく、地図上の位置を確信。この道で間違いないようです。「竹山は見えない」

いぶかしんで進んできたゆるい林道。ようやく高見に上がってきて、札幌の山々や支笏湖周辺の山々が見えるようになってきて、綺麗でした。写真を何枚か撮って。でも「竹山はまだ見えない!」。う〜ん。

それから1kmくらい進んで、ようやく、木のない台地へ。おぉ! あれか。でも、まだあんな遠い。真っ白な雪原がず〜と続き、遠近感がなくなってしまいます。右手のイゾラが近くに見えます。賑わっているのが見えます。が、時間が。。。もう14時です。GPSで距離を測ると、頂上まで2.3km。2時間くらいはかかりそう。

今日は頂上は無理だと悟りました。でも、この雪原をもう少し歩いてみたい。竹山に向かってしばらく歩いてみることにしました。ここは段々畑になっているようで、所々に段があるようなのですが、最初のうちはなだらか過ぎて段がありません。30分くらい歩いて最初の段が現れました。時刻は14時10分。昼食を食べて引き返すことにしました。暗くなる前に頂上に着けるように思えましたが、着けたとしても、下る途中で暗くなってしまうと思えました。


昼ご飯を食べて14時55分。遅くなりました下山開始。スキーの裏に付けている滑り止めのシールを剥がしてリュックにしまい。かかとを固定して滑ります。斜面は非常にゆるやかですが、登りのトレースを辿って滑ると、気持ちよく滑ります。少しスピードに乗ってきたら、トレースを外れて足首くらいの深雪を滑ってみます。気持ちよいですねぇ。でも、深雪に入るとまもなく止まってしまいます。それくらい緩かったです。(^^;)

林道も、正面に白く浮かぶ無意根山山塊を見ながら、時々漕ぎつつ、ゆっくりですが、気持ちよく下りてくることができました。登りはのんびり3時間以上かけたところを、僅か45分で下山。改めてスキーの速さを実感しました。

距離が長いので、十分に時間の余裕を持って望みたい山ですね。それは緩やかで長が〜い林道歩き、そして、台地に出てからも、遠近感が失われる緩やかで長が〜い畑の上を歩き、これに耐えることが出来る方は、どうぞチャレンジしてください。

今回は、想定していたルートが旭野からのもので、カシミールで印刷した地図の範囲もそれを見込んでいたために、「登」からの農道を全て印刷範囲に収めていませんでした。道の状態(太くて立派)から、竹山へ向かう地図上の二重線の道だと思いましたが、確信できたのは、台地の上に出る手前のヘアピンで、それまでの間、妻と二人、この道で良いのかと地図とにらめっこしていました。

国土地理院の2万5千分1の地形図を購入するより、カシミールで印刷した方が安いと思ったわけで、今度からは、1枚には広い範囲、1枚には狭い範囲を印刷していこうかと思いました。