大沼山(おおぬまやま) 〜 冬山の美しさを知った山 〜

登山日:2007/01/04 スノーシュー


大沼山へのアプローチは、まず、豊羽鉱山へ向かいます。そして、豊羽鉱山に着いたら、学校を目指します。学校が出発点です。この日は、学校下のヘアピンカーブの除雪スペースに車を止めて、そこから出発しました。

ヘアピンカーブから大江の沢に沿って進みます。すると、すぐ砂防ダムが現れ、その右上に坑口があります。湯気が出ているのですぐわかります。周囲には、なんとなく硫黄の臭いがしています。豊羽鉱山は、閃亜鉛鉱や方鉛鉱、黄銅鉱といった硫化鉱物を主に採掘しているので、硫黄の臭いがして当然なことです。砂防ダムから学校尾根に登ります。僕は最初、この学校尾根という名前がよくわからんかったのですが、学校の裏手にあるからなんですね。
学校尾根は結構傾斜があるので、登りきった所で一休み。そして、一旦傾斜が緩くなり、再び登りになります。そして、875mのポコまで登りきりました。ここまで来ると、定山渓天狗山、烏帽子山、神威岳、といったお馴染みの札幌の山々が見えてきます。感動。
875mポコからは、頂上が近くに見えてきます。ですが、ここからが大変。一旦下り、そして、急斜面、緩斜面、が繰り返します。所々にスキーに適してそうな木の無い斜面がありますが、どれもあまり広い斜面ではないので、スキーではちょっと辛そうに思えました。ジグザグに登りました。
急斜面からは、札幌の山々がよ〜く見えました。ただ、札幌方面は曇ったり晴れたりしていて天気が安定しないような感じ。写真は余市岳方面。
頂上まであと一登りとなった時、まっさらな雪原、輝く太陽、木々にびっしり付いた樹氷、その美しいこと。素晴らしいですね。
到着! 頂上です。目の前に羊蹄山。右奥に尻別岳、そして、中岳、無意根山、長尾山から続く稜線がここまで続いている。左は、美比内岳から余市岳へ稜線が続いている。羊蹄山の左奥にニセコ連峰、さらに左奥に積丹の山々。札幌方面に転ずると、白井岳、朝里岳、烏帽子山、神威岳、定山渓天狗山など、おなじみの峰々。天気が良くて360度の眺望でした。素晴らしい! 風もあまりなくて、頂上でお昼ご飯です。

今シーズンは暖冬で雪が少ないですが、スノーシューで歩くには十分な積雪でした。今日は暖かかったですが、雪質もフワフワでラッセルしながらの登山でした。トレースは、所々消えていましたが、スキーのトレースが付いていて、それを使わせてもらいました。僕は冬山経験が浅く、こんなに綺麗な冬山は初めて。素晴らしい登山で、思い出深いものとなりました。