夫婦山(ふうふやま)〜 作業道を通って頂上へ 〜

登山日:2008/03/20 スノーシュー


本日の自宅出発が9時過ぎ、相変わらず遅い出発だが、平日は連日、朝から晩までITドカタをやっているなかで、休日に平日以上の早起きをしろというのは難しいものがある。
もう、すっかり雪が融け、道路は夏タイヤでも良いくらいで、5ヶ月ぶりくらいに四駆を解除してニ駆で走る。いや〜、ニ駆は静かだしハンドルが軽い。これからしばらくは、林道を走る時だけ四駆に入れる幸せな日々が続くことになるだろう。

夫婦山にどうやって登ろうかと地図を見ると、頂上まで林道か作業道が続いているよう。病み上がりで無理できないので、地図上の点線に沿って登ってみることにする。275号線を北上し新十津川から浜益へ抜ける道を行く、地図上では、里見峠を越えてまもなくの所から林道に入ることになっているが、水田地帯であり、思いっきり農家さんの土地を横切るため、一応、土地の方に一言申し入れをしておかねばと、林道入口(=畑の入口)に車を止めて、農家さんの扉を叩く。いや〜、さすがは田舎、鍵がかかっておらず、ドアがどうもちゃんと閉まらないようで、半開きになっている。ベルを押すと、開いていますとの返答。開放的だねぇ。田舎はいい。時々、うちらのような輩が来るのだろう、横切ることは構わないとの即答であった。

天気も良くなってきてポカポカ気持ちが良い。風もない。もう、畑の脇のねこやなぎの綿芽が吹いている。今年は早いねぇ。

畑を過ぎると、針葉樹林の植林地帯となり、林道が奥に延びているので、それを辿る。綺麗に間伐され、下枝も刈られている。同じ太さで等間隔に整然と並んでいる。余程、管理が行き届いているとみえる。

病み上がりゆえ、ゆっくりと歩く、しばしば足を止めて写真をとったりしながらのんびり歩く。30分程で尾根に上がった。視界が開け夫婦山が少し見える。お茶などを飲みながら少し休憩。


尾根に上がるまでの道は車が通れそうだったが、それより先の尾根伝いの道は、車が通れるレベルにはないように思える。まだ雪が40cmくらいはあるようで、楽々歩ける。左手に白樺のこれも整然と並んだ植林が続く。明るくて綺麗な林である。右手に夫婦山がドドンと見えてきて、写真をとりながら徐々に近づいていく。山腹に大きくトラバースする林道が見える。恐らく、あそこを歩いていくのだろう。

だいたい中間地点に地図上で182mとあるポコがあり、道はその直ぐ下を通って夫婦山へ向っているが、ちょい登りなのでポコまで登ってみる。かなり霞んでいて良く見えないが、当別方面や樺戸の山々が見えている。また、少し休憩。


ここから夫婦山直下まで常緑の針葉樹林が続き、薄暗いその中を通る。夫婦山直下まではまともな登りは皆無だったが、ここから、ようやく斜度が出てくる。一登りした所で、地図上の点線から離れ、山腹をトラバースする道になる。ここは良く日が当るようで、雪が少なく、ふきのとうがいくつも咲いていた。改めて春だなぁ〜と、もう少しで山菜の時期だな。

トラバースすると西尾根に出る、ここから尾根伝いに直登の道が付いている。雪がさらに少なく、土が見えている所もちらほらと。。。

直登10分程で、あっさりと頂上に到着。



頂上は伐採されてのっぺりしている。さて、何があるのかと思いきや、ん??? テントが。。。誰か中にいるのか? 近くに最近の足跡はないし、土の上に設営されていて痛んでいないので、最近のものではなく、昨年の秋に設営されたものか。。。声をかけても誰もいないようなので、失礼して中を空けてみると。。。
う〜ん。発泡スチロールのブロックが2個に、焼肉の食べ跡がこびり付いた板が1枚、しか入っていない。テントに名前が書いてある。なんだこりゃ。
風除けのためブルーシートが張られているが、風下にテントが歪んでいることから、冬は、やっぱ西からの風が強かったのかと思われる。

まあ、テントは放っておいて、頂上からの眺望を楽しむ。頂上まで2時間半もかかってしまったが、こんなものだろう。西側が開けていて良く見える。ただ、霞みが強く、滝川の町、その先のイルムケップの山まではなんとか見えるが、その先はダメ。でも、頂上も暖かく、弁当を食べ、写真などとって下山開始。

1時間程で無事、畑の入口に到着。足も支障がなく、医者が言うように、だいたい1週間で痛みが消え直るだろうというのは、その通りであった。
今日は天候が良く温かく気持ちの良い登山であった。春の息吹が感じられて、やっぱ、春山は気持ちが良いなぁ。でも、もう、低山は雪を踏みながらの登山は終わりかな?