迷沢山(まよいさわやま) 〜 静かな札幌の裏山 〜

登山日:2008/08/17


お盆休みの最終日、今日は天気予報も良好なことだしお出かけ日としていた。雨上がりの清々しい朝、高気圧も移動性の涼しいのが来ているらしく、北から澄んだ風が入り、空気が澄んでいる。
札幌市内で、無理せず登れる山はないものかと思っていたら、迷沢山が林道を使って楽に行けることを思い出し決定。奥さんの調子を考慮し、行ける所まで林道を車で行き、残りを歩くことにした。
定山渓に向かうと、いつになく景色がすっきり見えて気持ちが良い。小樽定山渓線に入ると、余市岳がこれまたクッキリ見えてきた。思わず写真を撮ってしまう。小天狗や定山渓天狗岳も綺麗に見えていて写真に収めながら目的の林道へ向かう。

冬に一度来たので林道入口の場所は覚えていた。林道前駐車禁止とゲートに札がぶらさがっているものの、ゲート前にしか止めるスペースがないし、詰めて3台が限界だろう。すぐ下にちょっと入る道があるが、鎖で封鎖されている。既にジムニーが1台駐車していた。歩いて入ったらしい。うちらは、車で行く。



林道は幅広くしっかりしているので、徒歩は楽だし、クロスカントリー四駆でなくても入って行けると思う。前半は地図と同じ。しかし、2回目の高圧線交差地点以降は、地図とかなり異なるので注意が必要。途中、ゲートにあったジムニーの持ち主と思われる二人組とすれ違う、測量関係の方かもしれない。ご苦労様です。2回目の高圧線交差地点で岩石露頭を削って林道にしている部分があり、破砕した岩石片が敷かれ傾斜も増すので、普通車で入る場合はタイヤへのダメージに気を使った方が良いと思う。

特に障害もなく、峠まで来ることができた。林道入口から5.6km。誰もおらず静か。吹き渡る風が心地よい。峠に数台程度駐車できるスペースがあり、車を置いてここから歩くことにする。峠の向こう側にもしっかり道が続いており、ひょっとして、西区まで下りられるのではないかと思ったりしたが、確認はしていない。


冬に一度来ているので、ここから南側へ登れば頂上であることはわかったが、地図上の点線と現在の林道はかなり異なるので注意。道は、膝丈〜胸丈くらいの白樺に覆われている。草刈などはされていないようだ。白樺の幼木を掻き分けて登る。道はあるので問題なく登れる。奥さんが言うに、白樺の丈からして、2、3年放置されているようだ。確かに、迷沢山に夏道が出来たとの話を初めて聞いたのも、それくらい前だったように思うので、そうかもしれない。比較的新しい道ではないかと思えた。ゆっくり登って10分程度で頂上に辿り着いた。

       
頂上にも人はおらず、うちら二人で眺望を楽しみました。北方面は、手稲山がすぐ近くに。そして、札幌の町並みが一望。その手前に藻岩山がちょこんと見える。木で見づらいが、東側に百松沢山、烏帽子岳、四つ峰、札幌岳が見える。南側には、余市岳、白井岳、朝里岳がまとまって逆光に輝いている。手稲山のさらに向こうに、樺戸・暑寒別の山々の稜線が浮かんでいる。札幌岳の奥に、徳舜別岳、ホロホロ山、オロフレ山が見える。今日は、夏には珍しく空気が澄んでいるようだ。来て良かったと、二人で堪能しました。




ゲートに戻って入山記録に下山時刻を記入。おっと、今日はうちらがラスト入山ではなかったようだ。うちらの40分後に一人入山している。でも、会わなかったので、途中で引き返したのだろう。今日の入山は計5人だった模様。静かな山でした。

左写真:徳舜別山・ホロホロ山も見えていました。
右写真:余市岳方面も綺麗に見えてました。