股下山(またしたやま)〜 札幌の裏山が見える 〜

登山日:2008/02/10 スノーシュー


昨日は竹山で歩き尽くめで撤退し、5時間程寝たが朝がえらく眠い。いつもより1時間遅く起きると、ちょうど朝日が上がってくるところ、今日は朝日が綺麗だ。天気は上々。まず、リポビタンDを1本飲み干す。そして、もう一本持って家を出たのが8時20分であった。


定山渓の銚子口の駐車エリアのトイレで用を足した後、朝里峠へ向かう。今日は天気が良いなぁ。正面に真っ白な余市岳がくっきり! さっそく写真を撮った。そしてダムを渡りるとなんとも綺麗に小天狗と定山渓天狗山が見えている。第一展望所でまた写真タイム。と、奥さんが遅くなるとソワソワし出した。確かに10時を回っている。登山口へ急ごう。

春香山の登山口へ到着したものの、好天に恵まれた今日、朝遅いのが響いて既に満車状態。他の車を遮るように停めるわけにもいかず、道路にはみ出て停めるわけにもいかず、しかたがないので、札幌国際スキー場に向かってみる。すると、ヘルベティアヒュッテ前に縦に何台が停められるスペースがあった、が、既に一番奥に1台停まっている。しかし、脇に分岐したスペースがあり、除雪はされていないが、まあイオなら突っ込めば停められそうだし、埋まらないだろうということで、バックで入って停めることにした。

支度をして出発。最近には珍しいくらいにスカッパレで、しかも、風もないという、今日、山に登らずしてどうする! というくらいな好天。とても気持ちが良い。少し先にヒュッテが見える。まず、ポコを目指して下流に向かって歩き始めた。

まもなく川が現れた。地図上でもしっかりとした川で、雪で埋まっていないため、渡河できる所を探して下流へ向かって歩いていき、適当な場所を見つけて、落ちないようにソロっと渡った。渡ってすぐに河岸段丘の急斜面があり、斜めに登って一段上がると、そこからは広葉樹の緩やかで明るい台地となり、正面に目指すポコ。それを目指して台地を行く。

台地を横切ると、突然植生が変化し、白樺樹林帯になった。細い白樺樹林なので、若い森のようです。ここら一帯、なんらかの原因で一度、過去にバッサリと森が消失したことがあったような感じに見える。そんな白い森をポコへ向かって歩いていくと、まもなく、左手から登ってきたスキーのトレースに合流した。直ぐ脇は沢なので、スキーはこの沢に沿って登ってきたようだ。沢は結構深いので、しばらくこのトレースを使わせてもらって登りつつ、渡る地点を探すことにした。

源頭部らしき所に至るとスキーのトレースは沢を渡ってポコを目指している。ありがたくそのままトレースを使わせてもらうことにした。この辺りから斜度が増し登山らしくなってきた。斜度が上がると、スキートレースはジグを切るようになったので、スノーシューのうちらは、直登に切り替える。雪は比較的締まっていて足首ラッセル程、MSRのクライミングサポートを立てて登ると、苦ではない。12時を過ぎているが、この直登が本日のメイン登坂で、登り切ればあとは起伏のあまりない尾根歩きなので、大丈夫と踏んでいた。

ポコ直下は木がない斜面になっており、この山で唯一スキーが楽しめる所だと思う。視界も開け、真っ青な空に札幌の山々がスッキリ見えている。素晴らしいですね。冬山は。
ここで少し休憩しお茶を飲みながら、しばらく景色を堪能。よく見ると、奥手稲山の先に暑寒の山塊が。。。今日は非常に広い範囲でこのお天気なのだろう。どこの山に登っても素晴らしいことだろうなと思いながら、しばらく佇んでいました。

ここからは尾根伝いに歩いていきました。GPSで山頂までの距離を算出すると、630m程度。スキーのトレースがしっかり付いており、かつ、高低差があまりないので、労せず歩けました。最後にちょこっと登って頂上到着です。

頂上は木があるので、眺めはポコやポコから頂上までの尾根の方が良いのです。西に急峻な無名峰、白井岳が目の前です。白く輝く稜線の余市岳がその奥に見えます。頂上の木に、丸くて字が半分消えかけた看板が引っ掛けてあり、その上に峰風さんの看板がしっかりくくり付けてありました。久々に峰風さん看板を見ました。既存の看板をどいて設置するのはよろしくないかもしれませんが、峰風さん看板自体は大きくて手彫り。しっかりとした作りですよね。見やすくて良いと思います。頂上に看板とか、測量さんがくくりつけたテープなどがあると、ここが頂上なのねと安心できて、ちょっと嬉しいです。


頂上到着は13時49分。暖かく風もさほどないので、ツェルトに入らずに頂上でゆっくりお昼ご飯を食べることができました。後片付けして、最後に記念撮影。今日もありがとうと山に頭を下げ、登ってきたトレースを辿って下山開始。

下りは早く、1時間程でヒュッテ前の駐車スペースに到着。が、しかし。。。ここで問題発生!

なんと、うちの車の前に4台もの車がびっしり隙間なく停まっている。これはひどいねぇ。札幌国際スキー場の客だろうか? でも、いくら混んでいるだろうとは言え、山屋でもない限り、2km程離れたここに駐車して登って歩いていくとは考えられん。さて、どしたものかと思っていると。そのうちの一台のダッシュボードにHYMLのステッカーが。。。そして、なんとイオのワイパーに置手紙が挟まっている。「ヒュッテにいます。」そして電話番号も書かれている。しかも、見覚えのある車も止まっているではないか。こりゃ、早速電話をば。。。

というわけで、結局、知り合いの集まりだったので、即、車を出してくれたので、イオを無事車道に出すことができたのでした。なんでも、ここのヒュッテは北大管理で、3日前までに予約すると利用可能だということでした。一泊350円とリーズナブル。暖房は薪ストーブを自分で火起こして炊けるようになっているとのことでした。

最後にすったもんだがありましたが、天候に恵まれ素晴らしい冬山登山となりました。ここは、東方面が開けているため、札幌の裏山が良く見えました。昨年に登った、迷沢山、四ツ峰なども見え、嬉しくなりました。
スノーシューで登るには良い山ではないかと思います。時間的にも距離的にも無理なく、迷い辛いし、眺めも良い方で、結構お勧めではないかと思います。