小喜茂別岳(こきもべつだけ) 〜 登りやすく眺望良し 〜

登山日:2008/04/06


本日の自宅出発が8時半という、がんばった早起きとなった。朝から快晴、今日は暖かく清々しい春山となりそうだ。春らしい暖かい陽射しの中、定山渓方面を目指す、遠景は霞んでいる。う〜ん、スキッとはいかないな。春だからしようがない。今日は、予報によれば、一日安定した天気だということで、急がず焦らず、ゆっくり向う。

中山峠に向う途中、札幌岳方面が綺麗に見えてきた、望岳橋のところにある駐車スペースに入り撮影。今日は綺麗に見えるねぇ。いい感じだ。


今日も、新しく購入した「EOS Kiss X2」で撮影。カメラ側の画像処理にピクチャースタイルという設定があって、それを「風景」に設定して撮影。かつ、カスタムファンクションの高輝度側の階調優先をONにして撮影。すると、雪や空が飛ばずに階調が維持される。その分、低輝度側の階調が犠牲になるのだろうけれど、なかなか便利な機能です。

こきもの登山口付近にあった駐車スペースは、道路工事により今期使用できなかったが、工事がひとまず終了したようで、今日は工事をしておらず、従来の駐車場スペースは使用できないものの、黒川沿いの林道を少し入った所に広い駐車スペースができていて、そこに停めることができた。駐車場に到着したのが10時半頃、6台が停まっており、人気の程が伺われる。鉄塔までの南斜面は、所々笹が顔を出しているようだが、まだ雪があり、スノーシューで歩いていけそうだ。まず、見えている赤と白の鉄塔を目指して登る。木がないので、振り返ると駐車場とクネクネした230号線が良く見える。


鉄塔まで登ると台地になり、681ポコまで緩やかにのぼってゆく、今日、こきもに登っている人はどのくらいいるのだろう、今日付けたと思われるトレースがないのだ。ひょっとして、うちらだけか。また貸切か。暖かい陽射しのため雪は濡れているが、結構しまっていて埋まることはない。落とし穴に落ちる程に積雪が薄くもない。


ポコへ登っていくとピンクテープが木にくくりつけてあるのが見え、登った多くの方々のトレースがあるので、迷うことなく、ゆっくり登っていく。ポコまで登ると、林の向こうにこきもが見えてくる。ここからこきもの登りが始まるまでは、スキーでは漕がねばならない程の台地が続くが、たいした距離ではない。まもなく、こきものピークがハッキリ見えてきて、登りが始まる。


登りが始まると、木が疎らになり、低木の斜面となる。芽吹いたばかりのねこやなぎがたくさんおがっている。雪は強い陽射しのため表面が融けて濡れ光っている。振り返ると、おぉ〜! 留寿都から羊蹄山が霞みの中に。。。喜茂別岳から降りてきたと思われるスキーの二人組みが、左手の林の中を気持ちよさそうに下っていった。やっぱり、喜茂別岳はスキーだよな。距離長いし。


北側がすっぱり落ちて崖となっているこきものピークを見ながら登っていく。木が疎らな斜面を登りきり、崖を避けて南側に回りこんで、林の中をのぼっていく。まもなく、林が切れ、ギラギラ輝く雪原が広がる。ここまで登ってもべちょべちょである。今日は最高気温14℃の予報。ここまで登っても10℃はありそうな感じ。

振り返るとすごい! 遮るもののないパノラマが広がっている。こきもの人気の一つはこの眺めなんだろうなぁ〜と思える。素晴らしい眺望。霞んでいるけれども贅沢は言えない。これでも十分美しいと思う。

そんな、素晴らしい眺望を背負ってピークはもうすぐ。北壁の崖の際に沿って木が生えていて、一番高くなっている感じがする所がピークだろう。数多くのトレースも、そこで終了している。ゆっくり3時間かけてピークを踏んだ。
目の前に真っ白な喜茂別岳が迫る。そして、その奥に、ペロンとした無意根山が顔を出している。札幌方面へ目を向けると、烏帽子岳と神威岳が遠くに見える。札幌岳、サウス山、空沼岳、漁岳が良く見える。中山峠の施設、スキー場、蓬莱山もゆるやかな山並みの中に見えている。こちらの眺めのなかなかです。


札幌の山々を見ながらお昼ご飯を食べ、1時間程頂上にいたかな。気持ちの良い山行をありがとうと頭を下げ、ピークを後にした。
帰りは、竹山からニセコ連峰までの眺望を楽しみながら、ゆっくり下る。すごいなぁ〜。登りで見かけたスキー二人組みのトレースが途中でうちらのトレースと合流して下っている。日が傾いてきたころ、16時過ぎに駐車場に着いた。結局、今日、こきもに登ったのは、うちらと、テレマークと思しきトレースを付けた方一人のようだ。駐車場に停まっていた車はみな、喜茂別隊だった模様。おぉ〜、喜茂別から下ってきたと思われるトレースにスノーシューがある。根性だなぁ。


下の写真は、頂上から見えた札幌の山々です。