濃昼山道(ごきびるさんどう) 〜 いにしえの道を峠まで軽登山 〜

登山日:2008/08/23


天気予報ではお天気マークでしたが、朝起きてみるとどうでもない。でも雨は降らないようで、家にいるのもなんなのでお出かけです。
朝、10時半に出発。途中、事故現場に居合わせて119番通報するなど色々あり、現地到着が13時を回ってしまったが、せっかく来たのだから歩いてみることに。。。


濃昼のバス停の横に立派な看板が立っていて、しっかりした山道が付いているので、迷わず山行開始。

砂防ダムから送電線まで上がり、送電線に沿って沢に沿って森の中を登っていきます。昔使っていたのだろうと思わせる幅広のしっかりした道で、傾斜も緩く楽。



山道と送電線が概ね同じルートで、送電線を何度も横切ります。その度に案内板があり、道を間違えないように配慮されています。途中、水準点や距離数の標識があり、そろそろ秋ということで、クルミ、コクワ、山ぶどう、野いちご がなっていましたし、お花もまだ結構咲いていました。道は単調ですが、所々のアクセントを楽しみながら登れました。

稜線に出ると、もう少しで頂上の標識。がんばれ。海側の斜面をトラバースする地点で日本海側の眺望が開け、標高は低いけれども高度感のあるダイナミックな景色を楽しむことができました。トラバースを終えるる辺りで倒木で道が数m塞がれています。それを乗り越えて行ったのですが、ショートカットする道もありました。

トラバースを終えると「眺望よし」と書かれた標識があり、稜線にも出られます。稜線に出ると、日本海からの風が一気に吹きつけ、少々怖かったですが、石狩の海岸線、札幌、小樽、積丹方面が展望できました。天気がよかったらすごく綺麗な眺望だろうなと思わせるものがありました。

「眺望よし」の標識から少し下った先に、ひっそりと峠がありました。風化して半分崩れた安山岩の露頭に峠の標識、当時の電柱の部品と思われるもの、かしがってコケ蒸した三角点がありました。

16時を回って少し薄暗くなってきて、歴史のある峠ということで、少し気持ち悪い感じがしましたが、腰を下ろして遅いお昼ご飯を食べ、記念撮影をして下山の徒に付きました。

昔は、多くの人々がこの峠を越えていったことだろう。急な斜面に細い道が付いていて、この道を造った人も復活させた人も、ここを生活のために越えて行ったたくさんの人も、苦労したことが伝わってきます。今は立派な国道が出来、あっという間に車で行き来できてしまう。色々な人々の思いが染み込んでいる山道を、今は楽しみとして歩くことができている。噛み締めながら歩いてきました。