SUV 試乗メモ:エクストレイル クリーンディーゼル
試乗日:2013/02/16
実用重視ですね。
私が感じたエクストレイルの良い所は、実用重視の姿勢かなと思います。必要以上に飾り立てることなく、使い易く便利に作っている点です。(撥水シートだけはどうしても嫌です)。加速感は普通。強い個性はないけれども実用的な車と思いました。クリーンディーゼルがもっと安くなるとさらに実用度が増すのだけれども。
サスペンションが適度
エクストレイルはオフロード性能を謳っている車。柔らかく包み込むようなシート、シートは10cmも上下する(CX-5は5,6cmだったと思う、オフローオで使いやすいように、シート位置をより高くすることができる)。シティ派SUVとしては柔らかいサスペンション(フラフラする程柔らかくはない)、あるべき姿だと思いました。低速時もソフトに動くサスペンションが良くて、ボコボコの道を走ると、例えば、CX-5やフォレスターよりもゴツゴツ感が少なく運転が楽でした。妻は、住宅街の中の普段生活で使用する道路を試乗しました。凍って融けてを繰り返し氷でボコボコ、算盤のようになっている路面、ゴツゴツ感が少なく運転しやすかったようです。冬道はスピードを出さずに慎重に走るのだから、柔らかいサスペンションは楽だと思います。
ディーゼルであることはハッキリわかる
試乗車は十分にエンジンが暖まった状態でした。車外内、いずれも、ディーゼル車であることはハッキリわかるエンジン音がします。ハンドルや座席への振動も若干ありました。しかし、この程度の振動はパジェロイオでもするし、車内に聞こえてくるエンジン音は、パジェロよりはずっと静かで、エアコンの送風を強くするとわからなくなる程度。私的には気にならなず、同乗した家族からも苦情は出ませんでした。
ヒルディセントコントロールは便利そう
急勾配の坂下り時、一定速度を保つ機能。これは楽そうだなと思いました。パジェロイオでは、4LLcモードのエンジンブレーキが強烈に効くので使ってましたが、ローレンジを持たないエクストレイルの場合は、これはあった方が便利と思いました。上流部の急勾配の林道を下る時に使えそうと思いました。
ボディサイズが少し大きい
車幅が約1790mm。全長が4635mm。長いです。私的には、ここまでの広さは必要ないです。
前輪駆動ベースだが、前輪が引っ張っているという感じが小さい
CX-5同様、前輪の方が良く回っているという感じがあまりしません。現行の前輪駆動ベースの四駆は、後輪への配分が上手いのかなと思いました。
ロックに入れても、走行感覚が変わらない
雪道かつフロントとリアのデフがオープンなので、逃げる余地があるからかなと思いました。負荷のある雪道を走行しなかったので、どの程度効くのかは実感できませんでした。パジェロイオは、センターデフをロックするとハンドルが少し重くなり、前後輪が駆動している感じが伝わってきます。
ドア下のステップのグランドクリアランスが、パジェロイオより10cm程度低い
ドア下のステップ下のグランドクリアランスがパジェロイオより10cm程度低かったです。定規で測ったわけではないので、かなりアバウトです。リフトアップ量を差し引いても、5cm程度低いように思えました。乗降性の向上はわかるけれども、エクストレイルの性格としては、低床にしない方が良いのではないかと思いました。
所感
エクストレイルを試乗したのは2回目。前回は2002年でした。11年ぶり。当時、撥水シートが嫌で購入しなかったエクストレイル。クリーンディーゼル車はレザーっぽいシートになっていて、撥水から抜け出してはいませんが、少し抵抗感が減りました。運転しやすく実用的な車になったと思いました。(11年も経っているのだから当たり前か)。オフロードを前面に出している割に低床なのが気になります。一回り小さい方が良いなぁ。
日産のお店の方が、パジェロイオのエンジン音を聞いて、ディーゼルと思ってしまったことが印象的でした。私が初めてGDIエンジン車を自家用車として乗った時、エンジン不調なのかと思ってディーラーに問い合わせたことを思い出しました。