石英斑岩 quartz porphyry (札幌市)

採集日:失念 5年以上前
採集地:札幌市


石英斑岩(せきえいはんがん)です。
火山岩の一種ですが、斑晶が大きく半深成岩と分類されることもあります。特に石英が大きいので石英斑岩といわれます。石英だけではなく、他の鉱物(長石や黒雲母)も大きくなって、斑晶の密度が増すと、花崗斑岩 と呼ばれます。


石英の大きな斑晶を含む火山岩。基本的に火山岩に分類されるが、斑晶が多く大きいので、半深成岩と呼ばれることもある。札幌の石英斑岩中の石英は、高温石英の結晶をしており(結晶の形だけが高温石英で、中身は普通の石英に変化してしまっている)、所謂水晶とは結晶の形が違うので面白い。大きな斑晶は、透明なのが石英、白色のが長石(恐らく正長石)、黒い部分は黒雲母に見える、青っぽい灰色の地の部分は火山岩特有の石基で、微細な鉱物の集合体、もしくは、非結晶の天然ガラスからなる。花崗岩と似た鉱物構成であり、重たい鉱物が抜け切ったマグマが地表近くまで上がってきて貫入して固まったのかもしれないです。