緑廉石藍閃石片岩(幌加内)
採集日:2003/10/26,2008/06/15
採集地:幌加内町

緑廉石(緑)と藍閃石(藍色)が層状に縞模様になっていて、薄く剥がれる性質がある岩石。非常に圧力が高い状態で出来たので、鉱物が一定方向に並んでいて剥がれやすい。
江丹別峠の有名な露頭で採集したサンプル。藍閃石片岩の有名な露頭は、崩れる危険性があるのか、土嚢でバリケードされています。
低温高圧型変成された岩石の典型として書籍に載っています。ここの藍閃石片岩は、蛇紋岩が地下から取り込んで運んできたブロックのようです。

このサンプルは、曹長石脈が入っている部分のもので、緑廉石と藍閃石が縞状になっていて見やすいです。綺麗な片状ではありませんが、剥がれる性質はあります。曹長石脈のある所は、結晶が成長する傾向があり、このサンプルも例外ではありません。緑廉石と藍閃石、共に、肉眼でわかるくらいの大きさの結晶に成長しています。


参考文献:空知の自然を歩く