微閃緑岩 micro-diorite (幌加内町)
採集日:2003くらい
採集地:幌加内町
神居古潭帯の蛇紋岩には、微閃緑岩や微斑レイ岩の貫入があちこちに見られます。「微」が付いているのは、通常の閃緑岩や斑レイ岩と比較して結晶が細かいからでしょう。貫入して冷えるまでの時間が短かくて結晶があまり成長できず、このようなゴマ粒をまぶしたような岩石となるのでしょうね。神居古潭帯の微閃緑岩や微斑レイ岩は、そのほとんどが、蛇紋岩にしか貫入していないようです。なぜでしょうね。
閃緑岩は、色指数が15〜40なので、ざっくり、見た目に花崗岩よりも黒っぽい。角閃石を多く含むので、青黒や緑黒っぽい色をしていることもあります。白い部分は、多くが斜長石で石英が少し、黒い部分の多くが角閃石です。ただ、ここまで小粒の結晶だとわかりづらいです。
参考文献:空知の自然を歩く