真駒内鉱山(まこまないこうざん) 〜 沢の奥にある鉄山 〜
探訪日:2002/05/25
真駒内鉱山は、その名の通り、真駒内の奥にあった鉱山です。この鉱山は、プロピライトの基盤岩上に沈殿した褐鉄鉱を採掘していました。閉山後、半世紀以上経っており、林道は草が生い茂り、車の進入自体が少ないようです。まあ、ここは沢登りと山菜取りの人しか入らないように思いますし、ゲートが通常閉じていますしね。道は途中から放置されたままで荒れ放題な状態に変化し、地図上に描かれている林道限界点に到達する前に消滅し、ダケカンバや笹で覆われてしまっていました。
採掘跡まで行くには藪漕ぎか沢登りをせねばならないのかもしれません。途中で引き返しました。ここはほぼ採掘済みという話ですが、この辺りには鉱泉が沸いているようで、品位は低いですが生成途中の褐鉄鉱床が見られます。面白いですので、訪れてみても良いかもしれません。
●地名「真駒内(まこまない)」
同名の地名が北海道にいくつかあって、その地形から想像するに、アイヌ語で mak-oma-nai 訳すと「山側に・ある・川」「山奥に・入っている・川」という意味にのではないかと言われています。
真駒内鉱山について
戦時中〜戦後に開発された古い鉱山です。札幌文庫や地質図幅の説明をまとめると、鉱床は、U字型の沢の底に、厚さ2m、幅15m、長さ150mの規模を持っていたようですが、大部分は、当時に採掘されてしまったようです。