小別沢(こべつざわ)鉱山 〜札幌都心に最も近い鉱山〜

探訪日:12005/05/28


休山してから半世紀ほど経ているので、結構自然回帰していますが、下草が枯れている時期であれば、ズリが見えているので採集できると思います。ズリには多孔質の石英が多く、その穴の中に非常に小さい結晶が出来ていることがあるので、ハンマーで細かく割ってルーペで確認という作業をひたすら続けます。マニアの方々を唸らせる鉱物が採れることもあるそうです。そして、ようやく見つけた鉱物は、ルーペで見なければわからない小さなものなのです。そこで、お子ちゃまの僕は飽きてしまって、鉱山跡探検に勤しんでおりました。そんなこんなで、鉱物採集としては、さしたる成果もない状態が続いております。

●地名「小別沢(こべつざわ)」
 コベツがアイヌ語で、沢は日本語です。アイヌ語で「ク・オ・ペツ」。意味は、仕掛け弓を置くところ、だと札幌市西区のホームページに書いてありました。見てみましょう。どうやらアイヌの人々が狩猟をした場所だったようです。

小別沢鉱山について

円山鉱山ともいいます。脈幅が太い所でも20cm程度だったようで、生産実績も金347g、銀20kgと小さな鉱山です。規模は小さいですが、手稲鉱山と同じタイプの鉱床で、テルルを含む金銀石英脈や銅や亜鉛を掘っていたようです。昭和30年くらいに休山したまま現在に至るようです。古くから知られた鉱山だったようですが、歴史は定かではないようです。ここを探訪した時に一緒だった採集仲間の話によれば、子供の頃は坑口がまだ残っていたとか。。。