パジェロイオのエンジン載せ替え
載せ替え:2013/03/31〜2013/04/08
エンジン載せ替え前のエンジンルームと走行距離。
エンジンを載せ替えたので、その時のお話。
●エンジンが寿命を迎えた
走行距離15万8852キロ。リフトアップ、タイヤサイズアップ、悪路走行など、駆動系に負荷をかけた乗り方をしてきたが、GDIエンジンとしては走った方だという。
パジェロイオのエンジンは三菱の不出来なエンジンとして評判が悪く、長くは走れないと言われている。詳しいことはわからないが、仕組み上、走行距離が増すとオイル上がりがするのだという。そんな不出来なエンジンに対して、私は駆動系に負荷をかけた乗り方をしてきた(といっても、この程度ではエンジンにはあまり負荷ではないとのこと)。それでも、三菱のディーラーは定期的に整備をしてくれた。結果、GDIエンジンとしては比較的寿命の長い16万キロに少し届かないくらいまでは走れたのだった。
このエンジンとパジェロイオで、北海道全域を巡り、船にのって内地へも行った。一人で、家族で、知人と、色々な所へ出かけ、たくさんの経験と思い出が出来た。このエンジンが寿命を迎えるまで共に走れたことを色々な方に感謝しています。ありがとう!
●原因はオイル上がり
ディーラーに調べてもらったところ、オイル上がりだった。3000〜5000km程度でオイルランプが点灯するようになった。オイルの減り具合は、オイル交換後、街乗りで2000回転以上回さないように走って、1400km程度でオイルゲージにオイルが付かなくなる程度である。低回転域では、エンジン回転にひっかかるような感じが出てきた。ディーラーの指摘では、マフラーから白煙を吐いているとのことだったが、見た目には、冷え込んだ朝(マイナス12、13度程度)でないと、白煙と臭いをハッキリと認識できない程度であった。
オイルを足しながら走り続けることはできるが、常にオイル量とエンジン状態を心配して走行せざる終えず、安心して走行できる状態ではなくなってしまった。家族や人様を乗せることはできず、一人で運転したとしても、通勤程度の街乗りはなんとかなるとしても、長距離走行、高速道路や山奥の林道走行などではリスクが高く危険に思えた。
●兆候は1年前
エンジンが少し変だなと思い始めたのは、1年前のこと。アクセルを踏んでもトルクがいつものように出なくなり、エンジン回転が波打つようになった。特に2000回転以下で顕著で、低回転域では、AT車なのに、ミッションがカラカラ鳴るくらいにトルクが出ない状態だった。林道走行では、踏んでもエンジンが答えない感じで、恐る恐る走っていた。また、高速走行では、従来よりアクセルを踏み込んでもいつものように加速せず、スピードに乗れなくなった。そうこうしているうちに、5000kmでオイルランプが点灯するようになった。それ以降は、オイル交換をする度に走行できる距離が減少し、1年経った現在は3000kmまでになった。兆候が出始めてから三菱ディーラーに見てもらってはいたが、明確はならず、結局のところ、オイル上がりと確定したのは、兆候が出はじめてから1年後のことであった。
●車を買い替える状況にはない
エンジンが寿命を迎えそうだという公明正大な理由があったとしても、家計上は車を購入できる状況にはない。また、用途を考慮すると極めて選択肢が狭く、パジェロイオに替わる車が決められない状況にある。新車中古車に関わらず、違う車種では、パジェロイオに施した改造やタイヤホイール等が使えなくなる可能性が高く、クロカン車低迷の現在においては、用途・車種・パーツ・好みのマッチングが難しいのに加え、パジェロイオへの投資以上の金額が必要となる可能性が高い。一方、パジェロイオの安い中古車を購入する選択肢もあるが、希望にマッチした中古車が見つかる可能性は低く、走行距離が短いパジェロイオの中古車よりエンジン載せ替えの方が30%〜50%安価である。見つかったとしても、現パジェロイオに施したものを全て載せ換えるか、新しく装着する必要があり、高額になってしまうので、現実的ではない。
●エンジン修理は高額
エンジンを修理する場合、三菱ディーラーによれば、オーバーホールは50万円〜60万円。リビルドエンジンへの交換は30万円〜40万円。リビルドエンジンは、どの車種でも少ないらしく、パジェロイオのようなあまり一般受けしない車の場合は余計少なく、探してもらったところ、1つあったが値段的に却下となった。現実的ではない。
●中古エンジン載せ替えが現実路線
そんな折、お世話になっている4WDショップさんに相談した所、中古エンジンに載せ替えてはどうかと提案された。現実的な価格であった。中古エンジンゆえトラブルに見舞われるリスクはあるが、走行距離が少ないエンジンを選びリスクを低減させることにより、現在の年間走行距離と中古エンジンの予想航続距離から、あと5〜6年乗り続けることができる可能性がある。エンジン載せ替え後の部品交換を考慮しても、新車のパジェロ(400万円以上)や他社の新車のSUV(300万円程度)を購入するより遥かに安価である。また、載せ換え後は、高速道路や山奥の林道でも安心して走行できると思われ、現パジェロイオに施した改造はそのまま利用できる。現状状態では、エンジン載せ替えが最も妥当と判断しました。
4WDショップの方が、下ろしたエンジンのシリンダ内を見せてくれました。点火プラグにオイルがべっとり付くくらいにオイルが上がっていたようです。また、三菱ディーラーに事情を説明したところ、中古エンジン自体への保障はできないが、整備、点検、オイル交換、車検、部品交換等の対応は、今まで通り対応していただけるとのことで、良かったです。
4WDショップの方々には、とてもお世話になりました。おかげさまで、パジェロイオにしばらく乗り続けることができます。ありがとうございました。
エンジン載せ替え後のエンジンルーム。綺麗になった。
エンジン載せ替え時の写真(左:エンジン載せ替え中。右:スロットルバルブ(真っ黒に汚れている))
今までのエンジン。