パジェロイオ(リフトアップ後)の各アングル
撮影日:2013/02/17
リフトアップ後(施工後7年経過)のパジェロイオの各アングルを、最近のシティ派SUVと比較してみます。比較対象は、手近にある3代目フォレスターです。自家用車でもない車を色々撮影するのは変ですからね。現行のシティ派SUVは、3代目フォレスターより低床のものも多いですが、ミドルクラスのシティ派SUVはフォレスターと大差ないと思うことにします。なお、測定方法は、平らな場所に停車して写真撮影し、画像処理ツールで線を引いて、分度器で測定しました。
アプローチアングル
JIS定義:自動車のすべての固着物を含む前部下端から、最前車輪タイヤ外周に引いた接平面が、接地面と成す最小角度。たわみ式泥よけは含まない。パジェロイオ | フォレスター |
パジェロイオ等、エンジン縦置き後輪駆動ベース車は、構造上、前輪を目一杯前に出すことができ(ミッションを前輪より後ろに配置できるからとか)、アプローチアングルを大きくすることができるようです。一方、前輪駆動ベース車は、構造上、タイヤより前に出てしまうので、アプローチアングルを大きくしづらいと聞きました。フォレスター、エクストレイル、CX-5、アウトランダー等、前輪駆動ベースのSUVは、確かに、前輪より前が結構出ており、アプローチアングルが小さいです。経験上、一番ぶつけ易いのがフロントバンパーの下部でした。傾斜のキツイ道や凹凸の大きな道を走る場合は、アプローチアングルはなるべく大きい方が良いです。 |
ディパーチャーアングル
JIS定義:自動車のすべての固着物を含む後部下端から、最後車輪タイヤ外周に引いた接平面が、接地面と成す最小角度。たわみ式泥よけは含まない。パジェロイオ | フォレスター |
全長が短く積載量が小さいパジェロイオですが、後ろにあまり出っ張ってない分、ディパーチャーアングルが大きくなっています。 バンパー斜め下部の面とマフラーの先端のカット角度が一直線上にあり、ディパーチャーアングルのラインより少し内側に向いています(黄色線)。マッドガードもディパーチャーアングルのラインより少し内側でほぼ沿っていることがわかります。リアバンパー下の部分の突起物は、ディパーチャーアングルのライン上か、その内側に収まるように設計されているようです。一方、フォレスターのマフラーは、ディパーチャーアングルのラインより外側に出ています。例えば、バックして25度以上の坂を上ろうとすると、まず、マフラーがガリっといくだろうなと思えます。マフラー配置はフォレスターの方が格好良いよなぁ〜といつも思うのですが、悪路を走る場合は、パジェロイオの方が実用的です。本格クロカンではないパジェロイオではありますが、それなりに、地面にヒットしない配慮がされているように思えます。 |
ランプブレークオーバーアングル
JIS定義:自動車の縦中心面に投影した自動車の輪郭において,前・後のタイヤの外周にそれぞれ接する二直線の交点が自動車の下側輪郭上にあるときの,二直線が成す角度の補角の最小値。三組以上の車軸をもつ自動車では,最大軸距の間で測る。パジェロイオ | フォレスター | ||||||||||
パジェロイオはホイールベースが短いため、ランプブレークオーバーアングルが大きくとれます。リフトアップしているのでさらに大きくなります。
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4代目パジェロは、リフトアップしていないパジェロイオ程度にまでアングル値を下げています。なんだか悲しくなります。
パジェロイオ ノーマル状態 | パジェロ ショート 4代目 | パジェロ ロング 4代目 |
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アプローチアングル | 34度 | 36.5度 | 36.5度 |
ディパーチャーアングル | 39度 | 35度 | 25度 |
ランプブレークオーバーアングル | 24度 | 25度 | 22.5度 |
床下地上高
パジェロイオ | フォレスター |
最低地上高は、パジェロイオ:205mm、フォレスター3代目:215mm。 最低地上高は、地面に一番近い部分のクリアランス。床下地上高はもっとある。測ってみると、パジェロイオ:40cm、フォレスター:30cm程度でした。計測場所はサイドステップ下。ただ、パジェロイオの場合、ミッションメンバー(ミッションの支え)の出っ張り部分がネックで、リストアップした状態でフォレスターと同じでした。このプロテクターのおかげでミッションが助かったことがあるので、外さないでおいています。 |
パジェロイオ リフトアップ状態 | パジェロイオ ノーマル状態 | フォレスター 3代目 |
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サイドステップ下 | 40cm程度 | 34cm程度(予測値) | 30cm程度 |
ミッションのプロテクター部 | 30cm程度 | 24cm程度(予測値) | − |