ニニウキャンプ場 〜 清潔で綺麗なキャンプ場 〜

探訪日:2014.07.12-13


動機:
昨年よりも、子供が自分で動けるようになってきたため、作業(荷物の積み下ろしやテントやタープの設営、ご飯の準備や寝床の準備、撤収作業が昨年よりスムーズにできる見込みがもて、週末を利用しての1泊2日キャンプが昨年より実施しやすい状況になってきた。翌日会社となるが、早めに帰宅し、片づけ、風呂、夕食までを早めに終わらせてしまうことで次の日に備えることとした。

選択条件:
・1泊2日であるため、移動時間に時間を要し過ぎない2時間以内で行ける所。
・キャンプ中の買出しが不要な1泊キャンプのため、ロケーション的にキャンプ中の買出しがしづらい所(近隣に大きな町がない山の中など)。
・広いフリーテントサイト(100張り以上)があり、区画がなく、設営場所や占有面積の制約が厳しくない所。
・思い立ってすぐに行ってテント張れるところ。(予約が必須ではない)
・管理が適切にされ物騒ではなく、清潔で綺麗なところ。

良い点、気になる点

<< 良い点 >>:
1.設営がしやすい
キャンプ場内を周回する車道は車通行可。設営場所の近くで荷卸しができ楽だった。一方通行なのでグルグル回りながら場所探しをしました。

2.キャンプ場内が綺麗
良く整備されていて、場内が綺麗に保たれていました。トイレが綺麗で臭わない。車いす用トイレに、子供用の洋式便器がありました。子供が自力で用を足せる設備の存在は、親の省力化になるので助かります。場内の木の密度が丁度よく、早朝と夕刻時が特に、木漏れ日が綺麗で、木の花のいい香りがして気持ち良かったです。また、時期的なものもあるかもしれませんが、蚊やブユが少なく、過ごし易かったです。

<< 気になる点 >>:
1.山深さに比例した静寂ではない
ニニウは一昔前までは、占冠からも福山からも、細い林道のような砂利道を通らねばいけない所だった。福山側からは道路状況が芳しくなく、ほぼゲート閉鎖状態。占冠側からは通れるが、深い渓谷に砂利道があり、奥深い情緒を感じる所だった。現在、細く奥深い砂利の渓谷道を抜けニニウ地区に入ると、開けた原野に綺麗に整備された高速道設備が現れる。道路は広く舗装、車やトラックの高速走行音が聞こえてくる。マイナス要素に感じられるそれは、子連れ家族キャンプには安心感を与えるものでもあると思った。
キャンプ場の南側すぐ上に高速道路、鵡川を挟んだ北側対岸にJRが走っている。その走行音はどうかな。気にするかどうかは気持ち次第といったところか。昼間は気にならないが夜は響くと思えた。海岸や川の近くのキャンプ場で夜を過ごすと、波や川の音が常にしている。ここは、それらの代わりに車とJRの走行音がしているとだけと思えば良いのではないか。それよりも、夜中にキャンプ場全域に響き渡る大声で遊歩道を楽しんでいるグループに対する苦情を耳にした。


今回のチャレンジ

1.バーナーを台に載せ安定化
2バーナーコンロの足が破損したため台を探していたところ、丁度収まるものが見つかったので試してみた。安定し利用できた。
右写真。うちのコンロはガス玉を2つ装着するタイプ。選択条件は、ガス玉が干渉せず無理なく置け、熱に強く、丈夫で、座って調理するのが苦にならない高さ。バーナー台や調理台として売られているものは条件に合わなかった。これは、水タンクを置く台。売り場でガス玉が干渉しないのを確認し購入。良く安定し、鍋を二つ置いてもビクともしないくらい安定した。

気をつけた方が良いと思ったこと

1.温泉は20:30まで
占冠村内の唯一の温泉の日帰り入浴が20:30まで。キャンプ場から温泉まで片道20km程、車で20分程かかる。温泉で汗を流して気持ち良く寝ようと思うと、早めに夕食を終わる必要があります。


2.キャンプ場内の真ん中のフリーサイトにはテントを張らない方が良いかもしれない
ここは元々オートキャンプ場として設計されたようです。キャンプ場の外周に沿って車道を通し、それに沿ってオートサイトがを配置。キャンプ場中央の広く緩やかな傾斜草地は、テント場というよりイベント会場や遊び場としての利用が想定されていたのではないかと思えました。今回、この中央部にテントを張ったのですが、良く明るく気持ち良かったですが、子供やサークルの方々が遊び場として利用するのと干渉したので、次回訪れた時は、中央部以外のテント場を検討しようと思いました。


所感

過ごし易く気持ちの良いキャンプ場で、キャンプ場自体には特に不満はなく、もう一度、今度は遊歩道を歩いてみたいなと思いました。ただ、やはり高速道路の脇というロケーションを意識してしまう方は、道東道の通行量が少ない日に訪れるのが良いと思います。また、管理人さんの人柄が良く、キャンプ場のこと等、お話を聞かせていただきました。居心地が良いのか、子供が何度か管理棟に遊びに行ってしまい、親としてハラハラ困りましたが、子供は喜んでいました。温和な対応ありがとうございました。


鵡川で石拾い

せっかくニニウへ来たので、帰りに小一時間程、川原でおやつを食べて、少し歩いてみました。
ニニウへは、占冠から赤岩青巌峡に行き、そこから鵡川に沿って渓谷を下ります。鵡川は赤岩青巌峡からニニウを抜け穂別の方に流れ、その間、渓谷を作っています。この渓谷は、北海道の中軸部を構成する特殊な地質帯を鵡川が長い年月をかけて削ってできたもの。鵡川の川原では、この特殊な地質帯を構成する地味ながら色々な石を見ることができます。


地質図を見てみる
赤岩青巌峡〜ニニウ〜福山の大地は、北海道の地質帯分類では神居古潭帯と呼ばれる地質帯にあります。神居古潭帯は、太古の海洋底地殻や海底堆積物が大陸の際の海溝部に掃き溜まってグチャグチャに固まった「付加体」と呼ばれる地質からなり、所々に、マントルから地表にまで上がってきた蛇紋岩の岩体が南北に連なって顔を出しています。蛇紋岩の岩体は、地下深くから地表にまで上昇する過程で、途中にある変成岩等の岩石を巻き込んで上昇してくる場合が多く、蛇紋岩体が地表に達した後、蛇紋岩は柔らかく崩れやすいため削剥され易く、取り込まれた地下深くの岩石が顔を出している場合が多いです。
シームレス地質図の地質図Naviからニニウ付近を見てみると、以下のようになっています。まとめて色分けしてみました。

神居古潭帯を紫色系統でまとめています。他は各時代の堆積岩や河川堆積物です。ニニウは茶色の部分にありますが、これは新生代の堆積岩で、周りを神居古潭帯の岩体で囲まれています。鵡川が右上から左下に向かって流れています。鵡川は、占冠中心街を抜けてからニニウまでの間、神居古潭帯を削りながら流れています。
ニニウ付近の神居古潭帯は、地質図上では@〜Dの5種類の地質に大きく分けられるようです。ニニウキャンプ場付近の鵡川の川原では、C以外のものは見られそうな感じがします。
@ 蛇紋岩 蛇紋岩の岩体の中には、様々な岩石が取り込まれて入っている。また、火成岩の岩脈やロジン岩が入っていることが多い。
A 変成岩
(泥質)
泥岩が変成されたもの。鵡川の川原を見る限りにおいては、低度の変成岩のように思えています。頁岩、粘板岩程度の変成岩ですが、片状にぐちゃぐちゃになっているので、圧力は高い感じがします。
B 変成岩
(砂質)
砂岩が変成されたもの。鵡川の川原を見る限りにおいては、低度の石英質の珪岩になっています。A同様に片状にぐちゃぐちゃになっているので、圧力は高い感じがします。
C 変成岩
(苦鉄質)
苦鉄質岩(恐らく、玄武岩や凝灰岩)が変成されたもの。今回見た川原には、この系統の岩石は見かけなかった(ここより上流の川原で探したため)ので、なんとも言えません。通常、玄武岩や凝灰岩が変成されると、低変成では緑色片岩、高変成では角閃岩、青色片岩になります。
D コンプレックス 色々な岩石(付加体の岩石(緑色岩、チャート、石灰岩、蛇紋岩等))ががぐちゃぐちゃに混在した岩体。今回探訪した川原には付加体の岩石と思われる石はたくさんありましたが、この岩体から10km程度離れているので、明確にはわかりません。


鵡川の川原で見られた石
ざっと見て、写真をとってみました。川原の石は泥や藻が付いていて見づらい状態でしたが、水から離れた所の石はディテールが見える状態でした。

蛇紋岩
地下深くでかんらん岩が変質した岩石。
見た目、元々ハルツバージャイトだったっぽい。
蛇紋岩(ロジン岩質)
ロジン岩化作用を少し受けた蛇紋岩

石灰岩
サンゴ礁のサンゴが堆積して生成
赤色のチャート
深海底でプランクトンの遺骸が堆積して生成

緑色のチャート
強い力でグニャグニャ変形している
黒色片岩
泥岩が弱変成したもの

緑色岩
元は玄武岩。続成作用で変質し緑色になったもの
黒色片岩
泥岩と砂岩がグチャグチャになって変成されたもの


鵡川にはハデな色彩の石はかなり少ないです。その中で子供に石を選ばせると、色彩的ではなくて質感的に綺麗な石を選ぶようでした。鵡川は非常に穏やかで水量が少ない状態でした。川原にはたくさんのタテハ蝶がいて、日向ぼっこをしているのか、水を飲んでいるのか、していました。キタテハ、コムラサキが多かったです。ラフティングを楽しんでいるグループもいました。短い時間でしたが、楽しい時を過ごせました。ニニウ、良いところですね。