月刊誌「郷土誌あさひかわ」に2007年6月から掲載しています。思いがままのテーマで書き綴っていますので気楽にお読みいただければ幸いです。
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川の幸・山の幸 (2010年1月号) 石狩川の支流である雨竜川を堰き止めてできた朱鞠内湖は、ヒメマスやヤマベなど海に回遊する魚やワカサギなどが、よく釣れた。子どもの頃、それらを天ぷらや塩焼きにして食べたものだ。 雨竜川の支流では、食べなかったけれど大きさ三〜四十pのウグイや気持ち悪くて近づかなかったヤツメウナギの群れ、餌にすぐ食いつくドンコなど、川魚の宝庫だ。そして、そんな川は、子ども達の格好の遊び場だった。 河原は、時にはキャンプ場にもなった。当時はテントが無かったので、毛布を持参して、夜明けまでキャンプファイヤーを囲 |
み、語り合ったことを思い出す。 夏から秋にかけて山の幸も豊富になる。お盆の頃の楽しみは、ほとんどの農家の庭先に植えてあるアキグミやグスベリー、カリンズが、赤くなり甘くて美味しくなるのだ。そうなると、子ども達が、あちこちの農家に貰いに行くのだ。 少し早い時期には、野いちごを探しに南斜面の山に行く。多くは崖地のところで、赤くたわわになっているのだ。残念ながら、どれも今、食べてみると、当時美味しいと思ったほどではなかった。 少し変わったところでは、ジャガイモの花が終わった後に付く実がある。その実は緑色から紫色に変わると、甘酸っぱくなり、食べ頃である。だが、これは農業を営む先輩議員に聞いたが、知らないと言っていた。 |