「郷土誌あさひかわ」に2007年6月から掲載しています。思いがままのテーマで書き綴っていますので気楽にお読みいただければ幸いです。
 11年4月号が発行されました。

 学校給食のこと
  (2011年4月号)

 本市では昨年末から米粉のパンが学校給食に使用されるようになり試食をしてみたが、モチモチ感があって美味しかった。子ども達に好評だという。

 もう五十年以上になるが、私の田舎では小学生のときから、すでに学校給食だった。コッペパンと脱脂粉乳が定番で、パンは地元で製造・納入されていたが、時々ネズミの糞が混入していたものだ。当時の親達はおおらかだったのか、あまり問題にはならなかったと思う。

 周辺町の中には最近、学校給食を始めた所もあるが、戦後の生活が厳しいときに子ども達の栄養確保ということで始まったとも聞く。

パンと脱脂粉乳以外にどのようなメニューがあったのか、あまり記憶には無いが、皆で楽しく食べた思い出がある。

 高校のときには給食がなかったので、母が創った弁当を持参したものだ。いつも友達と二人で校舎の中庭で食べた。友達も私も、あまり他の人達に弁当を見られたくなかったのだ。友達はいつも「おかず」を隠して食べていたし、私はご飯に三割ほど麦が入っていたので、恥ずかしいという思いだったのだ。小さい頃から麦入りのご飯だったので、母には入れないで欲しいとは言えなかった。

 満六十歳になる今日まで病気らしい病気をしなかったのは、子どもの頃からの食生活にあったのかと、今は母に感謝の気持ちでいっぱいだ。

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白 鳥 秀 樹
旭川市議会議員
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