月刊誌「郷土誌あさひかわ」に2007年6月から掲載しています。思いがままのテーマで書き綴っていますので気楽にお読みいただければ幸いです。
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春の山菜 (2009年5-7月号) 雪と寒さから解き放される春、山菜が最も豊富な季節でもある。 春の山菜の王者は「行者にんにく」だと思う。子どもの頃、まだ、平地に雪が残っている時期に、すぐ近くの山の南斜面に駆け登り、随分採取したものだ。おひたしや醤油漬けにして、臭いが気になるが、今も少なめだがよく食べる。 今は畑で栽培されたものも店頭に並んでいる「ウド」、これも独特の味があり美味しいと思う。しかし、子どもの頃、あの独特の苦みが口に合わず、食べれなかった。 「エゾノリュウキンカ」別名「谷地蕗」この山菜も、少し苦みがある。茎が歯応えあっ |
たと記憶している。雪解け時期に長靴を履き、綺麗な水が流れている沢で採取したものだ。旭川に来てからは食べていないので味も忘れかけている。 突鞘山の「カタクリ」の群生地は見事である。このカタクリも、子どもの頃はよく採取し、おひたしにして食べた。シャキシャキとした歯応えは今も覚えている。 旭川に来てから周辺の山に行っては探しているのだが、どういう訳か見つからない「アズキナ」と呼ばれる山菜がある。少し甘い味が美味しさを倍加している。いつかは食べてみたいものだ。 笹の平の「根曲がり竹」は有名だが、私の田舎では、我が家の耕作地のすぐ側の竹藪で採取したものだ。旭川では高い山の上まで行かないと採れない。 |