>ミニ・ログハウス
13年の秋の終わりくらいに、土木事務所の方から国道のバイパス工事で「お宅の山が一部道路にかかる」との事で昔、小学生の頃、父親に連れられヒノキを植林した処が伐採となりました。立ち会ってヒノキを眺めているうちに、この木でログハウスができないものかと考えて、本屋さんで”手作りログハウス大全”と言う本を見付け、眺めてみると、サブタイトルに英語で”コンプリート・マニュアル”と書いてあるではないですか!これは読みさえすれば完璧に造ることが出来る!と。
場所は自宅の築山の隅に10坪ほどの空き地があってフウの木がほどよい木陰をつくっており、ここに決めました。14年2月から取り掛かり、7月に転勤があって少し中断しましたが、10月に入り棟上げをし、11月に瓦葺きと床仕上げで12月に完成となりました。
ログ積みは結構スイスイ出来ましたが、屋根は作業の動きが取りづらく、体の節々がかなり痛いし、細かい部分が手探りでちょっとスピードダウン。振り返れば屋根瓦が一番大変でした。中でくつろいでみると、独立基礎としたので冬場は床がいささか冷えますが、フウの大木の下なので夏場や春・秋は快適です。次は「化石標本館」に挑戦をもくろんでいます。
現在のログハウス全景です。 ←クリックして下さい
ミニ・デッキ
も作っています。
1)完成までの道のり
画像でどうぞ
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2)設計 おおよその図面を引き、画像処理ソフトで各部を作成しました。工法と言えるほどのものではないですが、一人ですべて仕上げる条件のもと、間伐材程度の大きさのものを使い、ピーセンピース工法によって計画しました。屋根の部分がよくわからなかったので15分の1の模型も作ってみました。
設計図と模型
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3)費用 総額では40万円を超えてしまいましたが、電動工具などに約20万円かかっており、瓦とサッシに15万円、床材や垂木などに5万円で、実質費用として約20万円といったところです。
4)期間 木材の搬出から完成までに約10ケ月かかりましたが、土日のみの作業で1日8時間として36日となりました。ログの皮剥から砂利の採取までを作業時間に入れたので、建築自体は実際1ケ月で出来ました。
5)その他 湿潤で虫もたくさんいる高知ということで、ログとログの隙間は溝切カッターでサネ材を入れ、シール材で密閉性を高めました。屋根の基礎部分は別の場所で造り、一度バラして棟上げをしたら巧くいきました。