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平成19年6月9日付の「化石の日記帳」で思わず書いてしまった俳句ですが、あれから、なかなか熱が冷めません。毎月稽古会に寄せてもらい、いろいろな方の俳句に接してみると、本当に奥が深く、四季のある日本に生まれて良かったと思っています。まだまだ俳句のなんたるかが判っていませんが、猫や化石採集など、生き物や自然に触れて作ってみた句を書き留めてみようかと。 万緑の襞にこぼれし峡百戸 23年4月作 第22回日本伝統俳句協会全国大会出句 高知県はそのほとんどが海と山で、しかも川が多く、少し奥に遡ると峡ばかりです。ここに「ひょうたん桜」の名所があり、まさに山にへばり付いて大樹が花を咲かせます。人々の多くは源平の世から住み着き、営々とその暮らしを守っています。 田蛇ゆく頭一点揺るがさず 23年4月作 23年11月発表「ホトトギス天地有情」 我が家の周りは田んぼに囲まれていて、おまけに石垣で囲まれた用水が家の中を流れているので、蛇にとっては楽天地です。水を張ったばかりの田をまっすぐに進む蛇。 尺蠖のいま日を掴みたるところ 23年4月作 日本伝統俳句協会四国大会出句 尺取虫は木のでも草にでも居て、てっぺんに来ると、まるで空を掴むかのように、しばらくくねくねしています。そう、全身に日を浴びて。 飛魚の飛ばねばならぬ海の紺 23年5月作 23年10月発表「ホトトギス雑詠」 フェリーに乗っていて見ましたが、魚が空を飛ぶなんて、よっぽど深い事情があるのです。 雨蛙足で目玉を洗ひけり 23年6月作 23年11月発表「ホトトギス天地有情」 休みの日に玄関を開けると、アルミのドアに、変色した雨蛙がへばりついて、一所懸命後肢で目玉をさすっていました。変色してもまだ足りないのか、よく見えるようにと頑張っているのでしょう。 継ぐ襷汗もろともに渡しけり 23年7月作 23年12月発表「ホトトギス天地有情」 昔、会社のマラソン同好会に入っていました。同好会ですから駅伝なんかも一人の持ち分は2〜3Kmです。それでも、順位を落とす訳にはゆかないと必死でした。 一滴の一滴を押し滴れる 23年7月作 23年12月発表「ホトトギス雑詠」 俳句の会で愛媛県の滑床渓谷に行きました。バスを降りて渓谷沿いに滝まで30分くらいあるのですが、句会の皆さんの足の早い事早い事!吟行となると日頃のおっとりとした行動からは想像もつかないほどのパワーがみなぎっています。
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