へらぶな釣りin山形タイトル画像

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◆◇◆◇◆エッセー◆◇◆◇◆

NO.8(のっこみ)

 今年ものっこみの季節がやってきました。へらぶな釣りにとっては、一年のうちでも最高の時期です。
普段、深いところに潜んでいて、なかなか釣ることのできない大型の浅場の回遊が始まり、荒食いがはじまります。しかし、こののっこみ狙いの釣りはタイミングがとてもむずかしいものがあります。釣り仲間から「今日、のっこみにはいってて大釣りできたよ!」と連絡もらって次の日行くと、すでにのっこみおわっていてまっくダメだったり、目の前をへらぶながウヨウヨおよいでいるのに、ぜんぜん食ってくれなかったりとか何回も体験しています。
 しかし、荒食いのタイミングにあたったときの釣りは、もうたまりません。一度体験すると、もう、やみつきになってしまいます。
沼辺や荒沼などで、何度か体験していますが、40cm前後ばかりのへらぶながイレパクになり「へらぶな釣りって、こんなに簡単だっけ?」という感じになってしまいます。今年はダム湖ののっこみねらってみたいなと思っているところです。
 さて、今年は良い釣り体験ができるかどうか?
 


NO.7(訛)

 最近、なまったアイドルということで「ナマドル」などという女の子たちが人気でているようですが、山形においても、なまりからきているものなのか正式な名称と地元の人たちの呼び名がちがっていることが多くみられます。
 へらぶな釣りで人気のある伏熊沼。正式には「ふしくまぬま」となりますが、釣り人のあいだでは「しきま」とよばれています。私がへらぶな釣りをはじめたばかりのころ、「しきまがつれてるよ。」なんていう会話をよく聞いていたのでいちどいってみたいと思い地図などで探したことがありましたがどうしてもみつかりません。あとで、釣り仲間に「しきま」とは「伏熊沼」のことをいうんだよと教えられて驚いたことをおぼえています。
 また、中山町には「柳沢」、「金沢」という地名がありますが、これも正式には「やなぎさわ」、「かねざわ」とそのまま読みます。ところが、このへんの人たちは柳沢のことを「やくさ」、金沢のことを「かねざ」と呼びます。私の両親や親戚の人たちもそういう呼び方だったので高校生になるくらいまではその呼び方が正式名称だとばかり思ってました。


NO.6(フナにはじまりフナに終わる)

 「フナにはじまりフナに終わる」
有名な釣りの格言です。以前読んだ矢口高雄氏の漫画にもありましたが、この最初のフナは子供時代に覚える小鮒釣りをさし、あとのフナはヘラブナ釣りをさしているのではないかと思っています。現在ヘラブナ釣りに夢中の私ですが、最初に覚えたのはやはり近所の沼や溜池でおぼえた小鮒釣りでした。家から歩いて2,3分のところのお寺ウラにちっちゃな沼があって、学校が終わると毎日のように通い続けました。小麦粉を水でねったエサひとにぎりと竿1本だけもって出かけます。5cmから20cくらいの小鮒がおもしろいようにつれました。玉ウキや棒ウキがピクピクと動く瞬間にたまらないものを感じていました。そんな沼や溜池も今では埋め立てられたり、釣り禁止になったりとほとんどの釣り場がなくなってしまっています。そんな環境からか今の子供たちはいきなりルアー釣りやリールの投げ釣りに入ってしまう人が多いようです。
 私自身釣りそのものが好きなので、いろいろとやってきました。子供時代の小鮒釣りからはじまりザリガニ釣りやタナゴつり。鯉釣りやったり川釣りにいったり。海に行って堤防釣りや船釣りもやりました。そんななかで最後にはまったのがヘラブナつりでした。最近、どこの湖沼へいっても定年をむかえてからヘラブナ釣りをはじめたという人をたくさんみかけます。のんびりと知人たちとの会話を楽しみながらやる釣りもあれば体力、技術力が問われるトーナメントや大会等の釣りもあり幅広い釣りできるヘラブナ釣りはどんな人でも楽しめて一生つきあえる釣りなんじゃないかなと思っています。


NO.5(放流)

 山形地区では毎年10月下旬から11月上旬にかけて行われている新ベラの放流ですが、どういうシステムで行われているかみなさんご存知でしょうか?
十数年へらぶな釣りをしている私ですが、あまりよく知らなかったので先日放流手伝いにいったとき役員のかたに伺ってみました。
 放流資金ですが、まずは日研で販売している放流バッジです。この放流バッジ、一個1500円しますが原価が100円かかるそうです。残りの1400円が
すべて放流資金として使われるということです。
 これに委託分というのが追加されます。各湖沼の愛護会等で集められている年会費等から捻出されています。さらに個人の寄付等が加算されます。
今回、最上公園では愛護会員15人で30万円分の委託があったということでした。
 へらぶなの養魚は関西や四国等がさかんなわけですが山形地区に放流するへらぶなも関西地区から運搬されてくるようです。
関西から山形へはトラック運搬になるわけですが、かなり距離があるため運搬費がばかになりません。今回は二台のトラックで運搬されてきました。
 運搬費用は16万円です。一個人、一団体で頼むにはちょっとでかい金額です。そんなわけで日研の放流にあわせて委託されるということでした。
この二台のトラックが山形に入ると二つのルートにわけ各地に集合している日研会員や愛護会会員の手作業による放流となるわけです。
 外来魚や川鵜の被害で自然繁殖が期待できない今、放流事業はへらぶな釣りにとってはかかせない事業だと思っています。
 ぜひ、みなさんにも放流バッジを購入していただきご協力お願いしたい、とおもいます。


NO.4(数釣り)

 私にとっての野釣りの最高数釣り記録。それは玉虫沼で釣った107枚というのが最高です。
当時私は自営業をやっていたということもあり毎日のように玉虫沼にでかけては2、3時間の朝釣りを楽しんでから仕事をはじめるのが日課に
なっていました。
 そのころは玉虫沼も毎年放流がおこなわれていて2,3時間の釣りでも20〜30枚くらい釣れ、けっこうたのしめていました。
その日は、土曜日でしたが朝からへらの動きが活発で数投うったあたりから釣れはじめました。
 餌は当時玉虫で良く釣れたバラケマッハと浅だな一本の両ダンゴ。12尺のかっつけ釣りです。
いつものように2,3時間の予定でいったのですが面白さのあまりお昼頃までやってしまいました。カウンターを見てみると107枚。野釣り初の100枚オーバーでした。
 最近では野釣りも年々むずかしくなってきており私にとってはあとにもさきにも、たった一回の100枚オーバーになっています。


NO.3(大型)

  へらぶな釣りをする人にとっての楽しみは数を釣るか、大型を狙うかという人が多いのではないでしょうか。
例会や大会、釣堀の友の会と、競技の釣り主体の私ですが、ひそかに大型更新の釣りもたのしみにしています。今の釣り会にはいってまもなくのころに長沼で釣り上げた38cmというのが私にとっての大型記録でした。この38cmという記録がしばらくのあいだ壁になっていました。尾花沢徳良湖で38cm,喜多方川前で38cm、なかなか記録がでませんでした。
 その記録を更新したのが沼辺でした。知人に「沼辺だと40上でるぞ」と教えられ、ちょうど春先、のっこみを狙っての釣行でした。その日は前日の雨の影響か、釣り場についてみると浅場のほうでバシャバシャとはたいていました。これはいいかもと期待しつつはじめてみると最初の一枚が35cm以上の大型です。それをはじめにつれてくるのがほとんど大型です。そんな感じのなかでついに期待の大型が上がりました。寸法を測ってみると42cm!
 私にとっては記録更新と初の40オーバーでした。その後この42cmがまたまた壁になりました。長沼で42cm.畑谷大沼で42cm。
 この記録をやぶったのが荒沼です。その日はたまたま例会でした。その一枚は最初にきました。かかったときのてごたえがちがってました。釣り上げてみるとあきらかにでかい。口のおおきさが五百円玉よりでかく感じます。となりにはいった同じ釣り会のHさんに検寸してもらうと43cmです。この1cmの記録更新まで長かったこと。
 この一枚、その年の釣り会大型賞をもらうとともに、日研のほうから賞状と記念バックルを頂き、思い出深い一枚となりました。


NO.2(初めてのバッジ獲得)

 日研の大会における上位入賞者が頂けるバッジ。入会当初憧れでした。へらぶな釣りを始めて間もないわたしが、そうかんたんに取れるわけもなく、はじめてバッジをもらったのは、釣り会入会後数年たってからだったと思います。
 場所は筑波白水湖。地方部の大会でした。参加は200名ほどだったかと思います。前日に試釣をおこないました。当時覚えたての段差の底釣り。試釣のときは浮き桟橋で15尺テンテンの釣りをしました。ところが当日抽選ではいったのが事務所前の固定桟橋です。内心「固定でなんか段底効くのかよ?」と不安になってきました。しかし、やってみると以外にウキが動いてくれます。お昼ちかくになったとき事務所によってみると途中経過がでていました。見てみると全体的にあまりでていないみたいです。これは案外いいせんいくかも、と思いながらまたはじめました。
 おわってみると初のバッジ獲得でした。赤バッジまではいきませんでしたがスターバッジを頂きたいへんうれしかったのをおぼえています。


NO.1(釣会入会)

 私がいま所属している釣り会にはいったのは、平成三年の春のことでした。
仕事関係で知り合いになった先輩に誘われ、最初はゲストでということで参加したのが、喜多方川前の例会でした。初めての舟釣りということで大変戸惑ったことを記憶してます。一本オールをまともに扱えず、舟付けにも手間取り、釣り始めたときには一時間以上もたっていたのではないかと思います。しばらくやっていましたが釣れるのは、まぶなと検量外の小べらばかりで半分あきらめムードで船着場までもどり、その対岸でやりはじめました。終了まぎわに待望の一枚があがりました。それが35cm以上あり、わたしにとっては、それまでの最大サイズでした。それがきっかけで即、入会をきめてしまいました。それから約16年がたってしまいました。いまだに納得した釣りができない日が多いときをおくっています。


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